キャベツは消化に良い野菜!胃にも優しくて胃を健康にするよ!


私の母は、12年前に胃がんの手術で胃を5分の2ほど切除しました。おかげさまで再発もせずに元気ですが、手術前のように何でも好きなだけ食べるということは出来なくなったようです。

とはいえ、少し食べ過ぎたり油っこいものが続いたりすると、たちまち胃の調子がおかしくなるようです。以前のようにとまでは行かなくても、もう少し安心して食事を楽しめるようにならないものかと、私も消化に良い食べ物ついて出来るだけ情報を集めています。

その中で、改めて知ったのが、キャベツが消化に良くて、さらに消化を助ける野菜ということ。

キャベツといえば、付け合わせ野菜の代表ですし、身近な野菜の一つです。胃の調子が悪い時には、一つでも消化に良いものを多く知っておくと安心ですし嬉しいですよね。

そこで、本日は、なぜキャベツが消化に良いのか、分かったことをお伝していきますね!

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キャベツが消化に良い理由

キャベツ消化top
まず、キャベツがどうして消化に良いのか、その理由を見てみましょう。

  • キャベツそのものが、消化が良い
  • 胃の粘膜を健康にする栄養がたっぷり

風邪などで胃に負担をかけたくない時は、その食べ物自体の消化が良いかどうかが大切です。キャベツが、まさにそうした食べ物ということです。

そして、食べ物としての消化が良いかどうかにプラスして、キャベツは弱った胃の粘膜を健康にする栄養成分がたっぷり入っている野菜なのです。

具体的にどういうことかを詳しく見ていきましょう!

キャベツそのものが消化が良い

風邪を引いた時やストレスで胃の調子が悪い時など、胃にはあまり負担をかけたくありませんよね。

だからといって、まったく食べないと、ますます体力も落ちてしまいます。そんな時こそ、胃に優しくて消化に良いものをしっかり噛んで食べること。これが健康回復のカギです。

一般に、消化が良い食べ物とは、消化に時間がかからず胃に負担をかけない食べ物を指します。

    胃に負担をかけない消化が良い食べ物

  • お肉や魚なら脂質の少ないこと
  • 野菜や果物なら食物繊維が少ないこと

キャベツは野菜ですので、食物繊維が少ないかどうかがポイントになってきます。また、食物繊維は、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性に分かれますが、消化が良くないのは不溶性の食物繊維です。

消化の良い野菜として、ほうれん草などの青菜や白菜などが、よく紹介されていますが、それは食物繊維が少ない野菜だからなのですね。

一方のキャベツ。なんとなく食物繊維が多いというイメージがありませんか?

となると消化が悪いのかと思いきや、意外や意外。調べてみると、キャベツの食物繊維はほうれん草より少なくて、白菜より少し多いというレベルなのです。3つの野菜の食物繊維を表にまとめましたのでご覧ください!

100gあたり水溶性食物繊維不溶性食物繊維食物繊維総量
ほうれん草0.7g2.1g2.8g
キャベツ0.4g1.4g1.8g
白菜0.3g1.0g1.3g

文部科学省「日本食品標準成分表」(2015年版七訂)から抜粋

キャベツの食物繊維は、全体ではほうれん草の半分以下だったのです。割合的には、不溶性の食物繊維が多い印象ですが、それでもほうれん草の3分の2です。

これなら、ちょっと胃の調子が良くないなという時も安心して食べられますね!

キャベツとほうれん草・白菜

ただ、ここで気を付けたいのは調理方法です。消化が良い食材でも、調理方法を間違えると胃に負担をかけることになります。

では、どんな調理方法が良いのかですが、次の4つをクリアしていることが胃に負担をかけない調理方法です。

  • 食材を小さく切る
  • 火が通っていて柔らかく温かい
  • 香辛料などを使わずに薄い味付け
  • 油っこくない(揚げ物はNG!)

次で詳しくお伝えしますが、胃の粘膜を修復・保護するキャベツの栄養成分は、熱に弱いという性質があります。そのため、キャベツはサラダなど生野菜として食べる方が栄養的に正解です。

消化に良い食べ物については、こちらの記事で詳しくお伝えしています
胃に優しい食べ物!胃腸炎でも食べられる消化にいい食材!

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胃の粘膜を健康にする栄養たっぷり

キャベツの味噌汁
キャベジンという胃腸薬がありますよね。

なんだかキャベツに似た名前と思っていましたが、それもそのはず。キャベジンは、キャベツから発見されたビタミンUという成分が配合された胃腸薬なのです。

そもそもヨーロッパでは、キャベツは胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果のある食べ物として昔から知られていたそうですよ。

これだけでも胃に良さそうですが、キャベツにはビタミンU(キャベジン)の他にも胃を健康にする栄養成分と酵素が含まれています。

    キャベツに含まれる胃を健康にする成分

  • ビタミンU(キャベジン)
  • ビタミンK
  • リゾスファチジン酸(LPA)

ビタミンはまだしもリゾスファチジン酸なんて初めて聞きますし、きっと覚えられません(笑)。まぁ、そういう効果があると知っておけば、名前なんて覚える必要はないですしね!

これら3つの成分に、どんな働きがあるのか、順にご紹介していきますね。

ビタミンUの働き

ビタミンとついていますが、ビタミンUは正確にはビタミンではなくビタミン様物質というものになります。(ややこし!)

先ほども述べましたが、キャベツから発見されたことからキャベジンとも呼ばれています。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防と治療に効果があり、潰瘍=Ulcerの頭文字をとってビタミンUと命名されたほどです。

ここでビタミンUの主な働きをご紹介しましょう!

  • 胃酸の分泌を抑える
  • 胃腸粘膜を修復し保護する
  • 胃腸粘膜の新陳代謝を促進
  • 肝機能を高める

胃腸薬の成分になるのも納得ですね。

ビタミンUは、熱に弱いので生野菜で食べる方が効率的にとれます。胃の粘膜を守る作用のあるビタミンAを多く含むニンジンとサラダして食べると、さらに胃の粘膜を強くする食べ合わせに。

キャベツとニンジン

また、キャベツは中医学でも消化を良くして体力を回復させる食材として、疲れやすい、食が細い人、少し食べても胃もたれがある人は積極的にとると良いとされていますので、洋の東西を問わず消化に良い野菜ですね!

ビタミン様物質とは

体内でビタミンと同じような働きをする栄養成分のことを言います。
ビタミンと違って、体内で合成できることと、必要な量が体内の合成で足りるため、ビタミンとして扱われません。
ビタミンUの他には、コエンザイムQ(ビタミンQ)やコリンなどがビタミン様物質の仲間です。

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ビタミンCの働き

胃や十二指腸を守る栄養素には、ビタミンCも入ります。

美しい皮膚や丈夫な骨には、たんぱく質であるコラーゲンがたっぷりを含まれているといいますが、胃の粘膜の健康にも同じくコラーゲンがかかせません

ビタミンCは、そのコラーゲンを作り出すのに必要不可欠なビタミンです。また、傷の修復にも欠かせない存在ですので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防にも良いビタミンです。

リゾスファチジン酸(LPA)の働き

キャベツに含まれる酵素であるホスファチジン酸が、体内に入って胃腸に到達すると、そこでこのリゾスファチジン酸(LPA)というものに変わるのだそうです。

リゾスファチジン酸(LPA)にも、細胞を増殖させて胃の粘膜の修復を促進するというビタミンUをさらに補完するよう働きがあります。面白いことに、キャベツを小さく切るとリゾスファチジン酸(LPA)が増えるということが分かっています。

また、キャベツにマヨネーズをかける食べ方も、リゾスファチジン酸(LPA)を増やす食べ方だそうですよ。多分、最初にマヨネーズをかけた人は、そうすると美味しいからという理由だったと思うのですが、健康にも良い食べ方だったんですね!
マヨネーズ

胃の調子を良くするキャベツの食べ方!

胃の粘膜を修復し正常に戻す働きのあるビタミンU・Cにリゾスファチジン酸(LPA)は、いずれも熱に弱い栄養成分です。またリゾスファチジン酸(LPA)は小さく切ると増えるという性質があります。

最も効率よく胃の調子を整えるキャベツの食べ方は、キャベツの千切りサラダということになりますが、胃の調子が悪い時など加熱した方がよいこともあります。

そんな時は、溶けだした成分をとることができるスープ・味噌汁や煮物がおすすめです。栄養を減らさないために短時間でササっと火を通すようにしてくださいね!

まとめ

キャベツは、ヨーロッパでは昔から胃潰瘍や十二指腸潰瘍の改善に効果のある食べ物として知られていたほど、胃腸に良い食べ物です。

また、キャベツそのものも消化に良い野菜であるほうれん草よりも食物繊維が少ないため、胃に負担をかけない消化が良い野菜です。

キャベツには、ビタミンUやビタミンC、リゾスファチジン酸(LPA)という胃の粘膜を強くする栄養成分が多く含まれます。

ビタミンUは、キャベツから発見されたためキャベジンとも呼ばれており、胃酸の分泌を抑えて、胃の粘膜を修復・保護する働きがあります。この働きから、胃腸薬の成分にもなっていますし、「キャベジン」というその名を付けた胃腸薬も販売されていますね。

母は、食べ過ぎや油っこいもので胃もたれが起きた時のために、胃腸薬を常備しています。これからキャベツを食べる機会を増やして、徐々に胃腸薬が無くても大丈夫なようにしたいなと思います。

【参考図書】
病気と不調を自分で治す! 家庭おくすり大事典(主婦の友社)
栄養の基本がわかる図解辞典(成美堂出版)

【参考資料】
抗胃腸障害機能の強化を目的としたキャベツの効果的な調理および食べ合わせに関する研究(東洋食品研究所 研究報告書)


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