夏物を買うときに、最近、「家で洗えること」をチェック項目に追加しました。
夏物は、白い物はいつもパリッと白くないと夏の日差しに負けてしまうように感じることと、やはり何といっても汗ですぐに汚れること。でも、そういう汚れって、わざわざクリーニングに出すほどの汚れでもないんですよね。
それで、夏物は家で洗えるものを極力選ぶ、特に白い物の場合は必須ぐらいの勢いで確認するようになりました。
家で洗える場合、洗濯機で回せれば尚よしですが、お気に入りだったり新しかったりする物は手洗いしています。そんなときに確認するのが、洗濯洗剤が中性洗剤かどうか。
実際、洋服の洗濯表示に中性洗剤で洗うよう指示されていることもありますが、洗剤の選択を誤ると、お気に入りの洋服が台無しになりかねません。
そんな悲しいことにならないために、本日は洗濯表示で中性洗剤が指定される理由と他の洗濯洗剤との違いについてです。
■目次
洗濯洗剤に中性洗剤が指定される理由
洗濯用の中性洗剤に限らず、食器洗い用の中性洗剤なども含めて中性洗剤全般にいえることですが、中性洗剤の洗浄力は、洗剤の中では決して強くはありません。
それは言い換えると、汚れを落とす力が強すぎない分、素材への影響が少ないということになります。
シルクやウールといったデリケートな繊維や飾りのある洋服の洗濯には、汚れを落とすことも大事な一方で、素材の色合いや風合いを守ることが求められます。
そういった洋服は、洗濯時にはおしゃれ着と分類されます。(おしゃれ着、聞いたことありますよね?)
おしゃれ着は、用途的にもひどく汚れるということは少ないと言えるでしょうし、汚れといっても軽い皮脂や油ぐらいです。
つまり、軽い皮脂や油は、中性洗剤で十分に洗い落とせる汚れ!
そして、中性洗剤なら、素材やデザインを損なう心配がない!
中性洗剤の素材に優しいという特性が、衣類の洗濯洗剤に指定されることが多い理由だったんですね。
洗濯用中性洗剤で洗える衣類
中性洗剤でと洗濯表示に明記されている場合はもちろんですが、特にそういった表示がなくても中性洗剤を使ったほうがよい洋服の素材についてお伝えしますね。
中性洗剤での洗濯が適した繊維など
次のような素材や洋服の場合は、中性洗剤での洗濯がおすすめです。
- シルク、ウールなどデリケートな繊維の衣類
- アクリルなどアルカリ性に弱い繊維の衣類
- 素材が分からない衣類
- 飾りなどのついていてデザインが繊細な衣類
- 色柄物の衣類
もちろん、これだけで判断してはいけませんよ。衣類についている洗濯表示を必ず確認して洗うようにしてくださいね。
では次に、洗濯表示で見た場合、どのマークであれば中性洗剤で洗濯してよいか。
さらに見ていきましょう。
中性洗剤で洗濯する洗濯表示マーク
気づいていなかったのですが、昨年、平成28年(2016年)11月に洗濯表示が改正されました。そう言われてから衣類のタグを見てみると、確かに今までの見慣れたマークとは雰囲気が違っています。
基本のマークの見方と、その中から中性洗剤を使わないと衣類が傷んでしまうマークを下にまとめました。
洗濯表示マークの基本の見方
まず基本の抑えとして、桶(おけ)のマークが家での洗濯OKです。
このマークに数値や下線が組み合わされて、様々な洗濯方法が表示されています。
中性洗剤を使う洗濯表示は2種類!
桶を使った洗濯表示マークは14種類ありますが、その中で、中性洗剤を使う表示は次の2種類。
これなら、簡単に覚えられそうですね。
![]() | 洗濯の水温は30度まで。 洗濯機を回すときは、『非常に弱い』設定で洗濯をする。 |
![]() | 洗濯の水温は40度まで。 洗濯機を使わずに『手洗い』で洗う。 |
洗濯用の中性洗剤のことが分かったところで、通常の洗濯洗剤とはどう違うかの話をしますね。
通常の洗濯用洗剤との使い分け
さきほど中性洗剤が落とせるのは軽い汚れとお伝えしましたね。
そうなると、部活のユニフォームなどの泥や汗・油汚れは、中性洗剤では落とせません。こうした汚れは「酸性」の汚れになるので、アルカリ成分が入った通常の洗濯用洗剤で洗うことになります。
素材でいえば、綿・麻、ナイロン・ポリエステルなど。
これらの素材の普段着は通常の洗濯用洗剤で洗濯して、しっかり汚れを落としてやります。
ただし、素材は綿でも、飾りなどがついているものを洗濯機で回すと台無しになることがあるので、そういうおしゃれな洋服はやはり中性洗剤で優しく洗ってください。
洗濯用中性洗剤を使う時の注意
洗濯表示も洗剤の指定も確認して、中性洗剤を使えることが分かった。
じゃ、これから洗濯しよう!となったときに気をつけないといけないことがありますので、こちらもしっかりチェックしてから洗濯ですよ!
- 長時間水に漬けない。色落ちの原因になりますよ。
- 白色や淡い色の衣類と黒色・濃い色の衣類も一緒には洗わない。色移りしないとも限りません。
- 手洗いでは、こすったりねじったりしない。伸び縮み、型崩れしますよ。

まとめ
衣替えともなると、どれをクリーニングに出そうか、どれは家で洗ってよいのか、素材・汚れ具合などで判断するのですが、けっこう悩んで、クリーニングの袋に入れたり出したりしていました。
これは汚したという洋服以外は、家で洗った方がさっぱりしますし、洗濯用の中性洗剤でちゃんと洗えば型崩れもしないと分かりましたので、これからは悩まずに済みそうです。
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