麻疹の予防はマスクでは無理!予防接種した年代かどうか今すぐ確認してみて!


この数年、麻疹(はしか)にかかった人が、知らずに人ごみを出歩いていたので周囲への感染が心配されるというニュースが、定期的に流れてきますね。

私自身は、予防接種が任意だった世代ですが、母が予防接種に連れて行ってくれていたのですね。

さらに1~2歳の頃に、麻疹(はしか)自体にかかっているため(年がばれますが(笑))、麻疹のニュースを聞いても気にしていませんでした。

ですが、ニュースでアナウンサーが予防接種を受けるようにと繰り返しているのを聞いていて、ふと麻疹の予防方法って他にないのかなと気になったのです。

調べてみたところ、風邪やインフルエンザのようには行かないことが分かりました。

なぜ、マスクでは麻疹の予防にならないのかを踏まえて、唯一の予防方法である予防接種が実施された年代にご自分が該当するかどうかを調べていただきたいなという思いから、本日の記事をお届けしますね。

麻疹のウィルスはマスクでは予防できない

麻疹の予防方法top
ニュースを聞いていると、麻疹は

  • 感染している人が触ったドアや手すりの接触からの感染
  • 感染している人の咳やくしゃみで出る唾液の飛沫からの感染
  • 空気中に浮遊している飛沫核を吸い込む空気感染

という3つの経路で感染すると出てきます。

これを聞いていて、風邪やインフルエンザの感染経路と似ているから、予防にマスクつけるといいんじゃない?と思った私。

麻疹のウィルスを調べてみて、いかに甘かったか思い知らされました。

まずタイトルでも書いていますが、麻疹はマスクや手洗いでは予防できません

なぜなら、麻疹のウィルスは小さすぎて、マスクを完全に通り抜けるからなのです。

麻疹ウィルスは小さすぎてマスクをすり抜ける

麻疹ウィルスは、直径100~250nm(ナノメートル)と大変小さいサイズなのだそうです。

    ナノメートル

  • 1nm=0.000001mm=1千万分の1mm

マスクの予防が有効とされるインフルエンザのウィルスは、約0.1μm(マイクロメートル)。

1μm=1000nmなので、麻疹のウィルスはインフルエンザウィルスの約4分の1から10分の1しかありません

市販されているマスクが防いでくれる粒子の大きさは

  • 主流の不織布製が5μm以上
  • ナノフィルターの製品で、0.03μm以上

です。

咳やくしゃみで飛び出るウィルスの飛沫は、唾液のおおいでプラス5μmされますので、麻疹の唾液の飛沫は防げる可能性はあります。

ですが、唾液の覆いが消えて空気を漂っている麻疹のウィルスはマスクをやすやすと通過できるのです!
飛沫感染

麻疹ウィルスは抗体がないとほぼ発症する

さらに困ったことに、麻疹のウィルスは際立って高い感染力を持っています。

毎年のように冬に大流行するインフルエンザと比べると、

  • 免疫のない集団に1人のインフルエンザ発症者 ⇒ 1~2人に感染
  • 免疫のない集団に1人の麻疹発症者 ⇒ 12~14人に感染

という桁違いの感染力の高さです。

また、インフルエンザの場合、感染しても健康で抵抗力があれば発症しないことがあります。

ですが、麻疹は抗体を持っていなければ、いくら健康で抵抗力があっても、ほぼ100%発症する病気なのです。

麻疹の感染

一度免疫がつけば麻疹にかかる心配はなくなります!

では、麻疹はどうすれば予防できるのかですが、麻疹の予防方法は予防接種しかないのです。

これがニュースで繰り返し、麻疹の予防接種を受けてくださいと流れる理由なのですね。

これだけ感染力が強いウィルスですが、予防接種で一度抗体が作られるとその後に麻疹にかかる心配は無くなると言われています。

続いて、麻疹の予防接種の年代別での実施状況をお伝えしますので、ご自分がどの年代に該当するのか確認なさってみてください。

麻疹の予防接種の年代別実施状況

ウィルス
麻疹の予防接種は、過去に3度実施状況が変わっています。

  1. 1966年(昭和41年)から、任意の麻疹のワクチン接種が開始
  2. 1978年(昭和53年)10月1日から生後12-72月を対象に、定期接種が始まるが、1回接種方法(1995年(平成7年)4月1日以降は対象が生後12-90月)
  3. 2006年(平成18年)4月1日から、生後12-24月と就学前の1年前の幼児を対象に、2回接種が始まる

これを生まれた年代で整理すると次の表になります。

予防接種の
実施状況
誕生日免疫の獲得状況
なし
1965年(昭和40年)
任意での麻疹の予防接種開始前に生まれた世代ですが、麻疹にかかって免疫を獲得している人が多いです。
任意 1966年(昭和41年)

1972年(昭和52年)
9月30日
任意の予防接種が行われていた世代ですが、麻疹にかかって免疫を獲得している人が多いです。
1回
定期接種
1972年(昭和52年)
10月1日

1990年(平成2年)
4月1日
1回の接種では免疫の獲得が不十分な可能性があります。
ただし、麻疹にかかった場合は自然免疫を獲得している可能性があります。
1990年(平成2年)
4月2日

2000年(平成12年)
4月1日
2008年(平成20年)4月1日から2013年(平成25年)の5年間に、中学3年生もしくは高校3年生を対象とした特例措置で、2回目の予防接種を受けた人は免疫が獲得できている可能性が高いです。
(特例措置で2回目を接種した人は少なかったようです。。。)
2回の
定期接種
2000年(平成12年)
4月2日
生後12~24か月と小学校入学前年、2回の定期接種が始まった世代です。
2回の接種を受けていれば免疫が獲得できていると思われます。

麻疹の予防接種の実施状況と年代は以上になりますが、何らかの理由で予防接種を受けていないということもあります。

母子手帳などで接種状況を確認する、確認しても分からない場合は抗体検査を受けて確認することもご検討ください。(私は麻疹にかかったという人は自然免疫がつくようです)

麻疹の合併症は治療方法がない

私は昭和40年代の生まれで、麻疹といえば小さいときに皆がかかる病気という認識があった世代です。

なので正直、麻疹の発症患者が出たというニュースを聞いても、どうしてこんな大騒ぎになるのかと少し不思議に感じていました。

なぜなら、小学校上がるまでに麻疹をするのが当たり前だった世代にとっては、麻疹は赤い発疹が出て、しばらくしたら治る病気という感覚があったからなのです。

ですが、今回、麻疹から脳炎を発症すると治療方法がなく、数年後には死に至るということを初めて知りました。

医療や衛生状態の進んだ先進国でも、麻疹を発症した1000人に1人が肺炎・脳炎などの合併症で死亡する可能性があると言われています。

免疫を持っていなくて、自分が麻疹にかかった場合、幸いに自分は数日で治っても、知らずに誰かにうつしてしまい、その誰かが重症化する1000人に1人にならないとも限りません。

予防接種を受けた世代かどうか自信がないなという方、ご自分のためにも、ご家族のためにも、そして周囲の方のためにも、麻疹の抗体があるかどうかの検査からでいいので検討してみてくださいね。
家族のために予防接種を

まとめ

近ごろ、麻疹にかかった人が、人出のある場所に出かけていたので、同じ場所にいたという心当たりのある人は麻疹の感染に注意してくださいとニュースが流れます。

麻疹は、

  • 感染している人が触ったドアや手すりの接触からの感染
  • 感染している人の咳やくしゃみで出る唾液の飛沫からの感染
  • 空気中に浮遊している飛沫核を吸い込む空気感染

によって感染しますが、麻疹のウィルスがとても小さいためマスクをすり抜けてしまうのです。

そのため、飛沫感染・空気感染とインフルエンザと似たような感染の仕方をしますが、マスクや手洗いといった予防方法は麻疹には通用しません

また、麻疹は非常に感染力が強く、他の病気のように感染しても健康で抵抗力があれば発症しないということがありません。

免疫がない人が麻疹のウィルスに感染すると、ほぼ100%の確率で発症してしまうのです。

麻疹は、発症して2週間ほどで治る病気ですが、1000人の1人の割合で脳炎や肺炎などの合併症が起こることがあります。

麻疹の合併症には治療方法が確立されておらず、死に至る恐ろしさがあります。

マスクをすり抜け、免疫がなければ100%罹患する麻疹の唯一の予防方法は、ワクチンの接種です。

生まれた年代によっては、予防接種が任意だったり、1回の接種で免疫の獲得が不十分な可能性があります。

予防接種を受けた世代かどうか自信がないなという方、ご自分のためにも、ご家族のためにも、そして周囲の方のためにも、麻疹の抗体があるかどうかの検査からでいいので受けることを検討してみてください。

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