私には姪っ子は、プロフィールに、好きな食べ物にきゅうりと書くほどのきゅうり好き。
先日、一人で遊びに来ていた時に、毎食きゅうりを出してあげたら、ご機嫌でした(笑)。
その食べっぷりを見ていて、きゅうりは夏野菜で体を冷やすというし、食べ過ぎてお腹こわさないかなと、ちょっと心配になりました。
それに、きゅうりを食べ過ぎて過剰摂取になる栄養成分がないかも気になりますよね。
そこで本日は、きゅうりを食べ過ぎると体にどんな影響があるのかについてお伝えしていきますね。
きゅうりの食べ過ぎで心配される事
1日に食べてよいきゅうりの本数は、2~3本までが目安です。
中には、きゅうりが好きで1日5本食べるという方もいらっしゃるようですが、1日5本となると、ちょっと食べ過ぎですね。
きゅうりを食べ過ぎると、次のような体調不良が起こりえます。
きゅうりの食べ過ぎで起こりえる不調
- 体が冷える・冷え性が悪化する
- 腹痛もしくは下痢になる
- 腎臓の弱い人は高カリウム血症のリスクがある
この全てに関連しているのは、きゅうりに多く含まれているカリウムの存在。
2番目の腹痛・下痢については、カリウムだけでなく、きゅうりの苦み成分が影響していることもあります。
原因が共通していることを踏まえつつ、それぞれについて詳しく見ていきましょう!
きゅうりの食べ過ぎで太る心配はない?!
きゅうり1本の重さは約100gですが、きゅうり100gあたりのカロリーは14kcalしかありません。
厚生労働省が作成している「日本人の食事摂取基準」(2015年版)では、30~49歳の女性(活動レベル普通強度)が1日に必要とするエネルギー量は2000kcalと基準が設定されています。
これなら、きゅうりを少々食べ過ぎても、太る心配は無さそうですね。
もちろん、きゅうりだけを食べているというわけではありませんから、カロリーは全体の食事量で考えてくださいね。
体が冷える・冷え性が悪化する心配
きゅうりのような夏野菜は、利尿作用があるカリウムが豊富という特徴があります。
カリウムの利尿作用とは、体の余分な塩分や水分を尿として体の外に出す働きのこと。
夏野菜が体を冷やす効果があるのは、尿と一緒に熱も放出するからなのです。
暑い夏にはありがたい話に思えますが、最近は夏でも冷房や冷たい物の取り過ぎで体が冷えるという人も増えています。
また、きゅうりも夏だけでなく1年中食べる機会がありますよね。
もともと冷え性の人はもちろんですが、冷房や冬の寒い時期に体の冷えを感じるときに、きゅうりを食べ過ぎると、さらに体が冷えてしまいます。
全く食べてはいけないということはありませんが、くれぐれも食べ過ぎないようにしてくださいね。
それでも心配だなぁという場合は、体を温めるニンジンやしょうがと一緒に食べるといいですよ。
腹痛と下痢の心配
きゅうりの食べ過ぎで心配される2点目が腹痛と下痢です。
体が冷えたことが原因
1つは、つい先ほど触れたカリウムからくる冷え。
きゅうり以外でも冷たい物を取り過ぎるとお腹が痛くなることは、ほとんどの人は経験があるのではないでしょうか。
特に胃腸が弱っている時には、体の冷えは厳禁です。
体の冷えは、腹痛や下痢に直結すると言っても言い過ぎではありません。
いつも以上に気を付けてくださいね。
きゅうりの苦み成分が原因
下痢や腹痛のもう1つの原因は、きゅうりに含まれる苦み成分であるククルビタシンです。
ククルビタシンは、きゅうりやスイカ、ズッキーニなどのウリ科の植物に含まれるステロイドの一種。
苦味の素でもありますが、がん予防に効果があると注目されている成分でもあります。
ところが、ククルビタシンが原因で激しい吐き気や下痢が起こることがあります。
過去にはズッキーニやヒョウタンによる食中毒が、ククルビタシンが原因物質として報告されています。
きゅうりに含まれるククルビタシンは、少量ですので、基本的に体への影響を気にすることはありません。
ですが、健康な時には問題がなくても、ちょっと疲れている時やお腹の調子が悪い時にはダメージになることは十分にあり得ます。
もちろん、きゅうりの食べ過ぎは、ククルビタシンをたくさん取ることになりますので、注意が必要ですね。
いずれにしても、きゅうりを食べてみて、普通ではありえない苦味を感じたら、体調に問題が無くても食べるのを止める。
食べ過ぎとは違う話ですが、これも覚えておいてくださいね。
高カリウム症のリスク?!
きゅうりの食べ過ぎで過剰摂取を心配しなくてはいけない唯一の栄養成分がカリウムです。(他の栄養成分は量が少ないので全く心配ありません)
また、健康な人の場合は、カリウムの取り過ぎは心配する必要がありません。
しかし、腎臓が弱い・疾患がある人は、きゅうりの食べ過ぎによるカリウムの過剰摂取は要注意です。
カリウムは細胞の水分とミネラルバランスを整えるミネラルで余分な塩分や水分を排出する働きがあります。
一方で、体内でカリウムの濃度が高くなると吐き気・しびれ・不整脈などが起こります。
きゅうり1本(100g)に含まれるカリウムは200mg
普通の食事で、カリウムが過剰摂取になるという心配はほとんどありません。
仮に、きゅうりを5本ぐらい食べたとしても1日のカリウム摂取目安量のようやく半分です。
もし、カリウムは少々取り過ぎても、尿と一緒に出ていくので、通常は問題ありません。
ところが、腎臓が弱っていると、カリウムの排出も上手く機能しません。
そうなると、カリウム濃度が高くなって高カリウム血症や副腎疲労などの高カリウム症を発症しやすくなるのです。
最近、むくんでいるところを押しても戻らない、尿の量や回数が前と違うというようなことがあれば、腎臓が弱っていることが考えられます。
そんなときは、きゅうりを食べ過ぎてはいけませんし、納豆などカリウムが多い食品も控えるようにしてくださいね。
きゅうりはぬか漬けになると高カリウム食品に!
その中でも、ぬか漬けにすると、ぬかのビタミンB1がプラスされたり、きゅうりが本来持っているカリウムやビタミンCが増えたりするというメリットがあります。
同じ100gでカリウムの量を比較した場合、生のきゅうりでは200mgですが、ぬか漬けになると610mgと3倍にもなります!こうなると高カリウム食品です。
きゅうりのぬか漬けが3切れの重さが約20gですので、カリウムは約120mgです。
そんなに気にする量でもありませんが、漬物の常として塩分も高めです。
きゅうりのぬか漬けも、やっぱり食べ過ぎないようにしましょうね。
まとめ
1日に食べて良いきゅうりの量は2~3本が目安ですが、きゅうりの食べ過ぎで起こる可能性のある体の不調は3つあります。
- 体が冷える・冷え性が悪化する
- 腹痛もしくは下痢になる
- 腎臓の弱い人は高カリウム症のリスクがある
夏が旬のきゅうりには、体を冷やす効果があることが知られています。
暑い時期には大助かりの効果ですが、最近は冷房や冷たいものの取り過ぎで夏でも冷えを感じる人も増えています。
体が冷えている時や、もともと冷え性の人が、きゅうりを食べ過ぎるとさらに体を冷やすことになるのでよくありません!
体が冷えると腹痛や下痢も起こりやすくなります。
さらに、きゅうりの苦み成分ククルビタシンが下痢や腹痛の原因となることもあります。
基本、きゅうりに含まれるククルビタシンは心配することはないのですが、体調が悪い時や疲れている時には注意が必要です。
きゅうりの食べ過ぎはククルビタシンもたくさん取ることになりますので、不調時には特に気を付けたいところです。
きゅうりの食べ過ぎで、過剰摂取が心配される唯一の栄養成分がカリウムです。
健康な人は、取り過ぎたカリウムは尿から排出されますので、大きな問題にはなりません。
しかし、腎臓が弱っている人や疾患がある人の場合、排出が上手くいかずに体内のカリウム濃度が高くなり高カリウム症に繋がるリスクが出てきます。
私もきゅうりは好きな方ですが、今度姪に会ったら、きゅうりには1日2本までよと、伝えようと思います!
-
きゅうりの栄養と効果!ビタミン・ミネラルが少量でも効果ばっちり!
きゅうりは、我が家では、夏の間、ほぼ毎日酢の物やごまと和えたものが食卓に並ぶ野菜です。 それだけ身近な存在ですし、野菜というだけで体にいいと思っていたのですが、きゅうりは、あのギネスブックが1987年 ...