汗をよくかく夏には、水をしっかり飲むことが欠かせませんが、夏以外でも水をよく飲んだ方が美容や健康に良いといいますよね。
人間の体は水分でできていると言うことからも、水を飲んだ方がいいのは理解できる話です。
また「きれい」を商売にしているモデルさんに、水をよく飲む人が多いのも有名です。
そうした感覚や経験の話ではなく、体の中で果たす水の働きから実際に必要な量の水をちゃんと毎日飲む人には羨ましい特徴があることが分かってきました。
ただ、必要な水の量は1日2リットルという数値が一般的になっていますが、大きな誤解があることも分かりましたので、正しい水の飲み方についても詳しくお伝えしてきますね。
■目次
毎日水をちゃんと飲むと嬉しい効果がいっぱい!
憧れのモデルさんが、美容法として”水をたくさん飲むことです”なんてインタビューで答えているのを聞いたという人も多いのではないでしょうか。
まず、水をよく飲むと新陳代謝がよくなりますので、お肌にもダイエットにも嬉しい効果が出てきます。
ですが、水をしっかり飲むと生まれる効果は美容面にとどまりません。
周りを見回して、こんな特徴のある人がいれば、その人は毎日しっかり水を飲んでいる可能性大です!
- 水をよく飲む人の特徴
- 血色がよく透明感のある肌をしている
- 痩せ型で体重を維持している
- 記憶力がよく、集中力もやる気も高い
どうして、水をよく飲むとこうした羨ましい話になるのか、水と体の関係から見ていきましょう。
知っておきたい水の体の関係
人間の体に占める水分の割合は55~60%と、私たちの体は実に半分以上は水からできています。
体の器官ごとに水分の割合は異なっており、
- 脳
- 腸
- 腎臓
- 肝臓
- 筋肉
などは、水分の割合が80%と、とても多くの水分から組織されています。
では、体の中で水分はどういった働きをしているのでしょうか?
よく聞くのは、汗などで体の水分量が低下すると、血液がドロドロになってしまうということですが、それは水分の働きの一つにすぎません。
- 水分の3つの働き
- 栄養素を吸収しやすく分解する(代謝)
- 栄養を細胞に運び、細胞から不要になった老廃物を受け取り排泄する
- 水は熱しにくく冷めにくいため体温を一定に維持、また発汗することで体温を調整する
先ほどの水をよく飲む人の特徴を水の働きから説明すると次のようになります。
水をよく飲むから素敵になれる!
血色がよく透明感のある肌をしている
水をよく飲むと、血行が良くなりますので顔色も良くなります。
血液にのって、肌に必要な栄養もたっぷりと届きますし、老廃物はさっさと回収されていきますから、肌が自然とうるおい透明感が出てきます。
しみ、しわ、くすみといった肌トラブルに悩まされない健康な肌を維持できるのです。
痩せ型で体重を維持している
血流が良くなると、筋肉の活動もスムーズになり基礎代謝の底上げ効果が出ます。
水を飲むタイミングについて後ほどお伝えしますが、起床後すぐに水を飲むと内臓の動きが活発になり、これまた代謝がアップします。
エネルギーを効率よく消費しているわけですから、水を飲むだけで太りにくい体が作らられているわけですね。
記憶力がよく、集中力もやる気も高い
脳は、体の中でも水分量が80~85%と多い器官です。さらに、全身の血液の5%が脳に供給されています。
つまり、水分不足はイコール脳のエネルギー不足の状態。
しっかりと脳に働いてもらうためには、水が欠かせないということですね。
事実、外国の研究では、仕事前に水を飲むだけで、記憶力・集中力・注意力と脳の機能が大幅に向上したという立証されたそうですよ!
水を飲むという行為が脳の活動にまで影響しているというのは驚きですよね!
では、続いて1日に必要な水の量についてお伝えしていきますね。
水をよく飲む=2リットルの水を飲むじゃありません!
1日に必要な水分量として、よく聞かれるのが2リットルという数字ではないでしょうか。
ですが、ここでポイントなのは、2リットルは必要な水分量であって水として飲まないといけない量ではないということなのです。
2リットルの水には食事からとる水分量も含まれる
日本では、たんぱく質やミネラルには1日の摂取基準量がありますが、水分については特に基準はありません。
では、「1日2リットルの水」は根拠のない数字かというとそんなこともありません。
イギリスの研究ですが、体重1kgにつき1日に43.6mlの水分が必要という報告があります。
体重 | 1日に必要な水分 |
40kg | 1744ml(約1.7リットル) |
45kg | 1962ml(約2.0リットル) |
50kg | 2180ml(約2.2リットル) |
55kg | 2398ml(約2.4リットル) |
60kg | 2616ml(約2.6リットル) |
なんだ、やっぱり2リットルでしょ?と思われたと思いますが、この水分量には食事からとる水分も含まれるのです。
実際に「水」として毎日飲む量はこれだけ!
食事からとる水分量は、1日に1100~1500mlと言われます。
この辺りは人によって、その日の食事によって差があるところですが、食事からとる水分量が
- 1100mlなら、2000-1100=900ml
- 1500mlなら、2000-1500=500ml
となりますので、水として飲む量は500~900mlでいいという計算になります。
私も常々、「もっと水を飲まないといけないけど1日に2リットルも飲めないよ」と思っていたので、ペットボトル1~2本で良かったのかと思ったら、ちょっと拍子抜けしてしまいました(笑)。
もちろん、汗をかく量が増える夏やスポーツの後などでは、取らないといけない水分の量が変わってきます。
喉が渇くのは、体からの水分が足りていないよというサインですから、決められた水分量にこだわらずサインを見逃さないことが大切です。
1日のうちで水を飲むといいタイミング
最後に水の飲み方について見てきましょう。
1日に飲む水の量が900mlとして、900mlを一気に飲んでも、体に吸収されずに尿として排出されてしまいます。
体が1回に吸収できる水の量は約200mlと、コップ1杯に相当します。
900mlの常温の水を1日に4~5回に分けて飲むのが、上手な水分の取り方です。
次のようなタイミングには、体の水分が不足しがちですので、コップ1杯の水が健康維持に大いに役立ちます。
- 水を飲むと良いタイミング
- 起床時と就寝前
- 入浴の前後
- スポーツ中および前後
- 昼食・夕食30分前
また、水分の取り過ぎるとむくむので水をあまり飲まないという人がいますが、水分が不足すると脳梗塞・心筋梗塞などのリスクが高くなってしまいます。
むくみは、水分過剰よりも水分不足から来ていることもありますので、喉が渇く前にしっかりと水を飲むようにしましょう。
まとめ
水は人間が生きていくうえで欠かせないものです。
体の55~60%は水分からできていますが、水分には体の中で果たす大きな役割が3つあります。
- 栄養素を吸収しやすく分解する(代謝)
- 栄養を細胞に運び、細胞から不要になった老廃物を受け取り排泄する
- 水は熱しにくく冷めにくいため体温を一定に維持、また発汗することで体温を調整する
これらの体内での水分の働きによって、水をよく飲む人には次のような特徴がみられます。
- 水をよく飲む人の特徴
- 血色がよく透明感のある肌をしている
- 痩せ型で体重を維持している
- 記憶力がよく、集中力もやる気も高い
必要な水分量として1日に2リットルという数字をよく聞きますが、日本には水分摂取の基準量はありません。
2リットルは必要な水分量であって水として飲まないといけない量ではありません。
人によって、その日の食事によって、食事からとれる水分量は異なってきますが、1日に約1100mlから1500mlの水分を食事からとっています。
- 1100mlなら、2000-1100=900ml
- 1500mlなら、2000-1500=500ml
となりますので、水として飲む量は500~900mlでいいという計算になります。
500~900mlの水を常温で4~5回に分けて、
- 起床時と就寝前
- 入浴の前後
- スポーツ中および前後
- 昼食・夕食30分前
といった体の水分が不足しがちなタイミングで飲むのが上手な水の取り方です。
喉が渇いたと感じるときは、すでに水分不足の状態といいますので、そうならないように小まめに水をとって、脳と体を活性化したいですね。