小さな発砲スチロールで数個セットになっているものを買うことが多い納豆。
我が家の場合、冷蔵庫の隅っこの方に置いてあることと、ほとんど冷蔵庫には入っていることもあり、今冷蔵庫に入っている納豆が何日前に買ったものか分からなくなることがありますよね。
納豆は、発酵食品ということもあって、なんとなく長持ちしそうな気がするのですが、賞味期限は8~10日と意外と短いのです。
納豆を開けてみたら、端っこの豆がちょっとカピカピしていて、あら?と思うと賞味期限が過ぎていたりします。
気づけは納豆の賞味期限が過ぎていたというのは、おそらく、『どの家庭でもあるある』の一つではないでしょうか。
消費期限と違って賞味期限なので、ちょっとぐらい過ぎても大丈夫!と食べますし、それでお腹が痛くなったということもありません。
ですが、食べ物だけに、そうそう賭けのようなこともしたくありません。
そこで、納豆の賞味期限が切れたらどうなるのか、いつまでぐらいなら大丈夫なのか、食べても良い見分け方についてしっかりと調べてきました。
では、始めていきます!
賞味期限切れ1週間はまず大丈夫!
この後に賞味期限が切れた納豆がどう変化するかを詳しくお伝えしますが、結論から言うと賞味期限から1週間前後ぐらいなら、ほぼ問題なく食べることができます!
そもそも賞味期限とは、食品を美味しく食べることができる期限のことです。
納豆のように比較的保存がきくものは、消費期限ではなく賞味期限が設定されています。
つまり、賞味期限が少々過ぎても、食品としての品質が低下するということにはなりません。
それだけに、賞味期限が切れた納豆がいつまでならは食べてよいかが悩んでしまうわけですよね。
では、賞味期限が切れた納豆は、日が経つにつれてどういう状態になるのかを見ていきましょう。
それが分かれば、1週間なら大丈夫ということも納得いただけると思います!
賞味期限が切れた納豆の変化
納豆は、ご存知のように大豆を発酵させたものです。
製造されてからも、発酵はどんどん進んでいきます。
発酵が進むと、アンモニア臭が出てきますし、豆の食感や風味が落ちます。
賞味期限内であれば、そこまで発酵が進まないので、おいしい納豆が食べれるということなのですね。
納豆の旨みや甘みの研究から、製造直後よりも賞味期限切れ直前が熟成されておいしいという話もあるぐらいです。
賞味期限直前に旨み成分のピークを迎えた納豆は、賞味期限が切れた後にさらに発酵が進んで次のような変化が起こってきます。
- 賞味期限が切れた後の納豆の状態
- 鼻につくツンとしたアンモニア臭がきつくなる
- 砂をかんだようなシャリシャリとした食感になる
- 味に苦味が出てくる
すぐには腐るようなことはありませんが、茶色くドロッとしているようなら、腐り出していると判断してください。
下の表で賞味期限が切れた以降、納豆にどんな変化が起こるのかを整理しています。
季節や保存していた状況によっても差はありますので、参考としてご覧ください。
賞味期限切れ の日数 | 納豆の状況 |
1~5日 | 特に変化は見られない。 |
6~9日 | 約1週間たつと、色も黒くパサつき感が出てくる。 発酵が進んだことによるアンモニア臭も少し漂い出す。 食べても体に害はない。 |
10日~14日 | 納豆の粘り気が無くなり、さらに色も黒くなり硬くなってくる。 食感・風味ともにかなり落ちてきている。 この経過日数でもアンモニア臭がきつくなっていたり腐った臭いがしたりするようなら食べてはいけない。 |
15日以上 | 納豆の豆がパラパラして、黒くて硬い。 カビの発生や腐敗の危険が高くなる。 食べるとしたら、アンモニア臭・腐敗臭がないか、カビが発生していないか注意深く確認すること。 |
賞味期限切れから1週間以上経過したものも1ヶ月ぐらいまでなら食べられなくもないですが、納豆の色や臭いで判断することになります。
個人的には、食べない方が良いのではないかと思います。
納豆がこうなったら食べてはダメ!
賞味期限が過ぎた後は、季節や保存状況によっても納豆の状態は変わってきます。
また賞味期限内であっても、保存の仕方が悪いと食べられないということも十分に考えられます。
もし納豆が、次のような状況になっていたら、腐っていると考えて食べないようにしましょう!
- こんな状態の納豆は食べてはいけない!
- 糸をひかないでバラバラになる
- アンモニア臭と腐敗臭がする
- 水っぽくドロッとしている
- カビが生えている
納豆の表面に白いツブツブがついていることがありますが、あの白いツブツブはチロシンというアミノ酸の結晶ですので食べても問題ありません。
賞味期限内には発生することはまずありませんが、賞味期限を切れると発酵が進み表面い白いツブツブが出てきます。
シャリシャリと砂をかんだような食感の原因ですので、シロチンがたくさん出ていたら、ご飯にかけて食べるよりも加熱調理して食べることがおすすめです。
納豆は10℃を超える場所に長時間置くと発酵が進んでしまいます。
買って帰ったら、常温のまま置いておかずに必ず冷蔵庫に入れて保存すること。
長く保存するようなら、冷凍庫に入れて置けば、納豆菌の活性が低くなりますので発酵が進みません。
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まとめ
納豆は、大豆を発酵させたものですが、製造からも発酵が進み、賞味期限内であれば美味しく食べることができます。
賞味期限は、おいしく食べることができる期限という意味なので、賞味期限を1週間程度過ぎたぐらいであれば、食感や風味は少し悪くなりますが、食品の安全性としてはほぼ問題がありません。
納豆の発酵が進むと、ツンと鼻につくアンモニア臭がきつくなり、水分と粘りもなくなってきます。
賞味期限から10日も過ぎると、まさにそうした状況になっていきます。
かなり食感も悪く豆の風味も落ちますが、この段階でも食べることは、可能は可能です。
ただし、カビが生えていないか、腐った臭いがしないか、十分に確認して判断する必要があります。
また、賞味期限から日にちが経っていなくても、たとえ賞味期限内であっても、納豆が次のような状態であれば腐っていると判断して食べてはいけません。
- 糸をひかないでバラバラになる
- アンモニア臭と腐敗臭がする
- 水っぽくドロッとしている
- カビが生えている
納豆がおいしいのは、やはり賞味期限の期間。
納豆が、冷蔵庫に入っていることを忘れずに、おいしい状態で食べるようにしましょう!