コーヒーや紅茶を夜に飲むと眠れなくなるという話はよく聞きますね。
それは、コーヒーなどに含まれているコーヒーに、覚醒効果があるからなのですが、そうしたカフェインの入った飲み物とは反対に寝つきを良くする飲み物もあるのです!
すっと眠りに入るためには、一にも二にも体と脳がリラックスするよう副交感神経が優位になることと、手足から放熱して体の深部体温を下げることが必要と言われます。
寝ようと思う時間の1時間前を目安に、リラックス効果と体を温める飲むものを飲むと、眠りにつくためのこの2つの条件を満たすことができるのですね。
寝つきを良くする飲み物と言って、何かを煎じるような難しいことは一切ありません。
毎日の生活で楽しめるような手軽に入るもので、なおかつ簡単に作ることができるものばかりですので、ぜひお試しください。
ではでは、始めていきましょう!
就寝1時間前に飲むと寝つきが良くなる飲み物
そろそろ寝ようかなと思う1時間前に、これからご紹介する飲み物を飲むと、先ほども触れましたリラックス効果と深部体温を下げる効果から、寝つきが良くなりスッと眠れるようになりますよ。
- 就寝1時間前に飲むと寝つきが良くなる飲み物
- 白湯(さゆ)
- 生姜湯
- ハーブティー
- ホットワイン
お気づきと思いますが、すべて温かい飲み物です。
どうして、寝る直前に飲んではいけないの?と思われたかもしれませんね。
これらの温かい飲み物を飲むと、体が温まって体温が上がりだします。
そうすると、体は深部体温を下げる準備が整い、徐々に眠たくなる温度まで深部体温を下げていきます。
つまり、寝つきを良くする飲み物を飲んだとしても、1時間ぐらいかけて体が眠る態勢になるので、寝ようと思う1時間前に飲むのが効果的なのですね。
もちろん、寝ようと思った時点で、先ほどご紹介した飲み物を飲んでも効果はあります。
ただし、飲んですぐに布団に入ったとしても、効果が表れるのは少し後からになるということですね。
なかなか図ったように寝る1時間前には飲めないものだと思いますが、なぜ1時間前に飲む必要があるかをお分かりいただけたのではないでしょうか。
続けて、ご紹介した4つの飲み物の何がどう寝つきを良くする効果があるについてをご説明しますね。
白湯(さゆ)
白湯と書くと特別な事のようですが、白湯とは要するにお湯です。
1杯の白湯をゆっくり飲むことで、体が温まり、寝つきがとても良くなるのです。
さらには、内臓の機能が活発になるので、翌朝のお通じも良くなるという嬉しいおまけまであります!
くどいようですが、白湯は、要するにお湯なわけです。
他の飲み物のように、これこれの成分が有効ですということもありませんが、逆にとらえれば何の副作用の心配もないということですよね。
それに、お湯を沸かせばいいだけなので、何かを用意する必要もありません。
個人的には、寝つきを良くするための飲み物として「白湯」を一番におすすめします。
生姜湯
白湯の次におすすめなのが、生姜湯です。
生姜も冷蔵庫にある確率が高いですから、白湯の次に準備しやすいと思います。
はちみつで甘味をつけますが、なければお砂糖でも大丈夫ですよ。
生姜とはちみつをお湯に溶かして作る生姜湯は、生姜の力で体を温めて、はちみつの力で心をリラックスさせるという効果が大きい飲み物です。
生姜は体を温める食材として広く知られていますよね。
生姜に含まれる「ショウガオール」という成分が体を温めるのですが、「ショウガオール」は100度以上にすると効果を失ってしまいます。
またチューブの生姜は、生姜の他に添加物も入っていますし、「ショウガオール」もかなり少ないと言えます。
寝つきを良くするために生姜湯を作る場合は、生の生姜をすりおろすか乾燥生姜を使い、沸騰しているお湯は使ってはいけません。
もし葛粉が家にあるようでしたら、葛粉も加えてとろみを付けると、さらに温まる効果が高まりますよ!
ハーブティー
次におすすめするのはハーブティーです。
ハーブにリラックス効果があることも知られていますが、不眠改善や安眠に効果の高いものが数多くあります。
その中から、本日は、特に6種類のハーブティーをご紹介したいと思います。
下の表に安眠効果以外の効能と香りを味の特徴をまとめていますので、お好みのハーブティーを見つけるのにお役立てください。
ハーブ | 安眠以外の効能 | 香りと味 |
カモミール | 胃腸の調子を整える。 吐き気、食べ過ぎ、ストレス性の下痢を改善。 | リンゴのような香り 優しい風味で甘味がある |
セントジョーンズワート | 鎮静作用、抗うつ作用がある。 *薬の効き目に影響があるので、服用している薬があるときは避けた方が良い | すっきりとした香り 少し苦味があるがさっぱりとした味わい |
パッションフラワー | 不安、緊張、イライラを改善 | くせのない草のような香りと味わい |
バレリアン | 肩こり、筋肉のけいれんを改善。 生理痛、PMS、更年期障害にも効果がある。 | 独特の香りと薬のような苦い味がする。 単独では飲みづらいため他のハーブとブレンドが必要 |
ラベンダー | 精神をリラックスさせる | 華やかな香り ほんのり甘い |
リンデンフラワー | 鎮静作用、血圧を下げる効力 | 上品で甘い香り |
ホットワイン
アルコールは、少しならストレス解消にもなって寝つきを良くしてくれるように思いますが、交感神経を高めてしまうので眠りが浅くなるという問題点があります。
ワインを温めてスパイスを入れて作るホットワインは、温める過程でアルコールが適度に飛ぶために、通常のアルコールが持つ眠りが浅くなるという問題点が消えて寝つきが良くなるというメリットが残った飲み物です。
シナモンやクローブなどのスパイスの香りにもハーブとしてのリラックス効果もありますので、ホットワインであれば、アルコールであっても寝つきを良くする飲み物としておすすめできます。
-
寝つきを良くする方法!寝る3時間前の準備が決め手!
寝ようと思って布団に入ったのに、なかなか寝付けない。 たまにならいいですが、そういう夜が何かの拍子で続くと、寝不足もたまっていきますし、不安にもなります。 そうすると、さらに眠れなくなったりして、イラ ...
朝に飲むと寝つきを良くする牛乳
牛乳に含まれる「トリプトファン」ですが、牛乳を飲んで睡眠ホルモンのメラトニンの生成に効果が出るまでには15時間ほどかかります。
朝7時に牛乳を飲んだとして、メラトニンに変わるのは夜の10時ごろ。
また牛乳100mlに含まれてる「トリプトファン」は40mgですが、深い睡眠を得るためには500~600mgのトリプトファンを取ることが必要と言われています。
もし牛乳だけで500~600mgのトリプトファンをまかなおうとすると、1リットルは飲まないといけない計算になります。
ただ牛乳には、ストレスを減らすカルシウムも多く含まれていますので、その日の寝つきを良くするというよりも、継続的に毎朝飲むようにすることで睡眠への良い効果が期待できます!
睡眠ホルモンのメラトニンを増やす役割のあるトリプトファンはサクランボにも含まれています。
量は決して多くはないようですが、サクランボにはトリプトファンが壊れるのを防ぐ成分もあるため、吸収率がとても高く、メラトニンの分泌を正常にするという特徴があります。
薄めて飲める濃縮チェリージュースをご紹介しておきます。
私のように牛乳ではお腹がゴロゴロする人は、チェリージュースを朝の習慣にされてみてはいかがでしょう。
まとめ
スムーズに寝つくためには、体が眠る態勢に入ることが必要です。
そのためには、副交感神経優位のリラックス状態になることと、体温が一定温度あることで放熱が進み深部体温が下がること、この2点が必要になります。
本日、白湯、生姜湯、ハーブティー6種類、ホットワインの4つを寝つきを良くする飲み物としてご紹介しましたが、いずれもリラックスできて体温を上げる効果がある飲み物です。
寝ようと思う1時間前に飲むことで、体温が上がって、徐々に深部体温を下げることができますので、確実に寝つきを良くすることができますよ。
中でも、おすすめなのは、特別な用意が何も要らない白湯です!
早速、本日からでも試してみてください!