ネバネバと野菜の歯ごたえの両方を楽しめるオクラですが、たくさん貰ったりすると新鮮なうちに食べきるのが大変ということがありますよね。
残念ながら、オクラは保存期間が4~5日と短く、長持ちさせるのは厳しい野菜です。
となると、冷凍して保存という解決策に行き着くわけですが、
- 生のままか、茹でて冷凍すればいいのか
- 丸ごとか、刻んで冷凍すればいいのか
ちょっと考えてしまうところです。
そこで本日は、オクラを冷凍して保存する方法について調べてきました。
冷凍凍せずに生のままオクラを保存するときにも注意点がありますので、そちらも一緒にご紹介していきますね。
オクラの保存期間
オクラの保存方法を見ていく前に、オクラという野菜の保存期間はそもそもどれぐらいなのかを見ておきましょう。
野菜によって鮮度が保てる期間はまちまちですが、オクラは鮮度が落ちやすい野菜に入ります。
鮮度が落ちると、硬くなってしまい風味も落ちるため、理想は買ってきたその日に食べてしまうことです。
しかし、買い物や献立の都合でそうもいかないということもままありますね。
生のオクラは、適切に保存したとしても美味しく食べることができる期間は4~5日間と長くはありません。
4~5日で食べきれないもしくは食べる予定がない場合など、オクラは冷凍すれば約1ヶ月間は保存することができます。
では、それぞれの保存方法を詳しく見ていきましょう。
オクラを生のままで保存する場合
オクラは南アフリカが原産ということもあり、低温や乾燥が苦手です。
そのため、生のオクラは次のどちらかで保存することが鉄則です。
- 常温で冷暗所に保存
- 冷蔵庫の野菜室に保存
うっかり、冷蔵庫に入れてしまうと温度・湿度ともに低すぎるため、オクラが低温障害を起こし、黒い斑点だらけなんて悲しいことになりますのでご注意を。
では、保存方法のポイントです。
- オクラの入ったネットごと新聞紙でくるむ
- ヘタが下になるように立てて直射日光が当たらない冷暗所に保存
- オクラの入ったネットごと新聞紙かキッチンペーパーで包みポリ袋に入れる
- ヘタが下になるように立てて野菜室に保存
いずれの方法も乾燥対策がポイントですが、オクラの入ったネットごと包むこともポイントです。
また、オクラは洗ってから保存すると湿気で黒ずみますので、洗わずに保存してくださいね。
では、続いてオクラの冷凍保存について一緒に見ていきましょう。
オクラは古くなってくると、黒い斑点がでたり、ヘタやガクが茶色くなってきたりします。
古くなると、硬くなる・苦味が出るなどして風味は落ちますが、食べられないということはありません。
ですが、オクラが次のような状態になっていたら、かなり傷んでいるサインですので食べないようにしましょう。
- 全体に萎びてしまっている
- ガクにカビが生えている
- 茶色く変色している
- ところどころジュクジュクしている
- いやな匂いがする
ジュクジュクしていたり、いやな匂いがしたりは腐った状態ですので、絶対食べないでくださいね。
オクラを冷凍して保存する場合
生のままだと4~5日しか持たないオクラですが、冷凍すると保存期間は約1ヶ月とかなり長くなります。
冷凍でのオクラの保存の方法には次の4通りがあります。
- 生のオクラを下処理 ⇒ 丸ごと冷凍
- 生のオクラを下処理 ⇒ 刻んで冷凍
- 下茹で ⇒ 丸ごと冷凍
- 下茹で ⇒ 刻んで冷凍
刻んで冷凍しておくと、そのまま炒め物やみそ汁・パスタの具に使えるので便利ですし、食感を重視したいなら下処理だけで茹でずに冷凍するなど、冷凍方法を使い分けるといいですね。
では、手順を詳しく見ていきましょう。
生のオクラを冷凍保存
オクラを茹でずに生のまま冷凍する場合、大切になってくるのは下処理です。
オクラは新鮮なものほど、びっしりと細かい産毛におおわれていますが、下処理で産毛を取らないと食感が悪くなるのです。
また産毛をとるために塩を使いますので、オクラの緑色を残す色止めにもなるという効果もあるんですよ。
- 硬くて苦みのあるオクラのガクの角をむきます
- オクラに塩をふり軽くもむようにして産毛をこすり落とす
- さっと水で塩を洗い流す
- 水気を拭き取る
ガクごと切り落とすと調理のときに水っぽくなるので角だけを落とします。
また冷凍後にガクの角だけむくのは大変なので冷凍前に落としておきましょう。
塩をまぶしたオクラをまな板の上で転がす板ずりでもOK!
下処理が済んだオクラは、丸ごともしくは小口切りなど使いやすいように刻んで冷凍していきますが、どちらも
- 1回で使う分量に小分けする
- 短時間で凍るように平らにする
- ラップに包む、もしくは冷凍用の保存袋に密閉
して冷凍保存します。
使いやすい大きさに刻んだオクラは味噌汁や炒め物の具に凍ったまま使えて便利ですよ。
和え物など加熱しない料理の場合は冷蔵庫に移して自然解凍して使います。
生のオクラを調理したほどの歯ごたえは無くなりますが、下茹でして冷凍したものよりは、下処理だけで冷凍したほうが、食感が楽しめる気がします。
では、続いて下茹でしてからの冷凍保存についてです。
下茹でしたオクラを冷凍保存
オクラを茹でて冷凍していく場合でも、生で冷凍するときと同じようにオクラの産毛をとることとガクの角は落とします。
- 硬くて苦みのあるオクラのガクの角をむきます
- オクラに塩をふり軽くもむようにして産毛をこすり落とす
- さっと水で塩を洗い流す
- 沸騰したお湯に塩を入れて30秒ほどオクラを湯に通す
- 冷水にとり粗熱をとる
- オクラが冷めたら水気を拭き取る
ガクごと切り落とすと調理のときに水っぽくなるので角だけを落とします。
また冷凍後にガクの角だけむくのは大変なので冷凍前に落としておきましょう。
塩をまぶしたオクラをまな板の上で転がす板ずりでもOK!
完全に茹でてしまうと解凍したときに柔らかくなりすぎるので、茹でる時間を短くすることがポイントです。
余熱で火が通り過ぎると風味が落ちますので、手早く粗熱をとります。
ここまで準備ができたら、丸ごともしくは解凍してそのまま使えるように使いやすい大きさにカットします。
冷凍の小分け方法など、生のオクラを冷凍するときとポイントは同じです。
- 1回で使う分量に小分けする
- 短時間で凍るように平らにする
- ラップに包む、もしくは冷凍用の保存袋に密閉
解凍するときも、炒め物や味噌汁の具に使うなら凍った状態で鍋に入れてOK!
下茹でしたオクラのガクと種を取り除き、たたくもしくはフードプロセッサーなどでピューレにして冷凍するのも便利です。
ネバネバで緑鮮やかなピューレは冷ややっこやサラダにかけたりして楽しめますよ。
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まとめ
ネバネバが体にいいオクラは4~5日しか鮮度が持たない野菜です。
鮮度がいい間に食べきれない場合は、冷凍すれば約1ヶ月は保存することができます。
また、オクラは乾燥と低温に弱い野菜ですので、生のままでも保存に際していくつかポイントがあります。
- オクラの入ったネットごと新聞紙でくるむ
- ヘタが下になるように立てて冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室に保存
- 4~5日のうちに食べる
野菜室に保存する場合は、新聞紙またはキッチンペーパーでくるみ、さらにポリ袋に入れます。
オクラを洗ってから保存すると、湿気で黒ずみますので洗わずに保存してください。
次に冷凍保存する場合ですが、下茹でするかしないかで手順が変わってきます。
ただ、まずは口当たりが悪くなる産毛や、苦みのでるガクを取り除く下処理は共通して行います。
また冷凍後にガクの角だけむくのは大変なので冷凍前に落としておきましょう。 | |
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して冷凍庫に入れる |
解凍するときは、炒め物や味噌汁の具に使うなら凍った状態で鍋に入れてOK!
和え物など加熱しない料理の場合は冷蔵庫に移して自然解凍して使います。
オクラの旬は夏です。
旬の美味しいオクラを冷凍して出来るだけ長く楽しむなんていうのもいいですね。
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