運動時や夏には水分補給が欠かせないと言われるようになって久しいですね。
汗で失われる水分とミネラルを効率よく取れることから、水分補給にスポーツドリンクを活用されている方は多いのではないでしょうか。
飲料メーカー各社から出ているスポーツドリンクは、風味もさまざまで、選択肢が多いのも嬉しいところです。
ところで、スポーツドリンクには、意外なほど糖分と塩分が多く含まれていることをご存知でしょうか。
健康のためには糖分も塩分も取り過ぎは良くないというのは多くの人の知るところ。
効率の良い水分補給が目的であっても、場合によっては糖分と塩分の取り過ぎになるのは困りますよね。
そこで本日は、飲料メーカー各社から出ているスポーツドリンクの糖分と塩分の比較表を作成してみました。
同じブランドのスポーツドリンクでも微妙に差がありますので、参考になさってください~。
スポーツドリンクの糖分・塩分を比較表で確認!
スポーツドリンクには、
- 体液に近い成分のため浸透度が高いアイソトニック
- 素早い水分補給を目的とした浸透圧が低いハイポトニック
の2種類があり、飲むと良いタイミングや成分に違いがあります。
また、スポーツドリンクではありませんが、水分補給を目的としたものとして経口補水液も知られていますね。
人の体の水分は、水とミネラル(ナトリウム・カリウムなど)から出来ています。
汗をかくということは、水とミネラルの両方が体から失われている状態。
そこに水だけを飲むと、ミネラルの濃度がさらに低くなるのを抑えようとして、体は入ってきた水を尿として排出し、さらに水分が失われるという悪循環を起こします。
体が効率よく水分を補給するには、
- 糖質濃度が、2.5~8%
- ナトリウムが、100mlあたりに40~80mg(食塩相当量0.1~0.2g)
が入っていることが望ましいとされます。
運動などで大量の汗をかいたときの水分補給を目的としているスポーツドリンクに、一定量の糖分と塩分が必要なのには、こうした理由があるからなのです。
ではここまでを踏まえたうえで、スポーツドリンクの種類別に糖分と塩分量の比較表を見ていきましょう。
アイソトニック飲料
体液に近い成分のため浸透度が高いアイソトニック系のスポーツドリンクは、運動前に飲むのに適しています。
商品名(メーカー) | エネルギー | 糖分 | 食塩相当量 |
ポカリスエット(大塚製薬) | 125cal | 31g | 0.6g |
エネルゲン(大塚製薬) | 120cal | 27.5g | 0.6g |
miu プラススポーツ(ダイドー) | 95cal | 24g | 0.6g |
アクエリアス(コカ・コーラ) | 95cal | 23.5g | 0.5g |
GREEN DAKARA(サントリー) | 95cal | 23.5g | 0.5g |
DAKARA Sports(サントリー) | 95cal | 23.5g | 0.5g |
ビタミンウォーター(サントリー) | 90cal | 23.5g | 0.5g |
ハイポトニック飲料
素早い水分補給を目的とした浸透圧が低いハイポトニックは、運動中に飲むのに適しています。
商品名(メーカー) | エネルギー | 糖分 | 食塩相当量 |
アミノバリュー4000(大塚製薬) | 90cal | 18g | 0.062g |
ラブズスポーツ(キリン) | 70cal | 17g | 0.65g |
スポーツウォーター(ポッカサッポロ) | 60cal | 15g | 0.635g |
スーパーH2O(アサヒ飲料) | 60cal | 14.5g | 0.5g |
アミノバイタルGOLD2000(キリン) | 65cal | 14g | 0.5g |
イオンウォーター(大塚製薬) | 55cal | 13.5g | 0.5g |
Newからだ浸透補水液(武田) | 45cal | 11.5g | 0.57g |
ヘルシアウォーター(花王) | 23cal | 8.7g | 0.4g |
ヴァームウォーター2000&2000(明治) | 0cal | 4g | 0.5g |
ヴァームウォーター(明治) | 0cal | 3.7g | 0.5g |
アクエリアス ゼロ(コカ・コーラ) | 0cal | 3.5g | 0.5g |
塩JOYサポート(ポッカサッポロ) | 0cal | 3.5g | 1g |
経口補水液
経口補水液は汗で失った塩分とアミノ酸などの補給を目的としているため、糖分は少なめですが塩分は高め。
そのため、水分不足ではない人が飲むと、しょっぱく感じるようになっています。
商品名(メーカー) | エネルギー | 糖分 | 食塩相当量 |
アクエリアス経口補水液(コカ・コーラ) | 55cal | 13.5g | 1.245g |
OS-1(大塚製薬) | 50cal | 12.5g | 1.46g |
アクサポート(明治) | 45cal | 11.5g | 1.461g |
アクアソリタ(味の素) | 35cal | 9g | 1g |
スポーツドリンクは目的に応じて選ぶことが大切です
スポーツドリンクには、効率よく水分を吸収するために一定量の糖分と塩分が入っています。
そのため日常の水分補給をスポーツドリンクで行うのは、健康的にはよろしくありません。
また、スポーツの激しさ=汗の量によってスポーツドリンクも選ぶことが大切です。
- スポーツドリンクを選ぶ簡単な目安
- 発汗量が多い夏や激しいスポーツ⇒糖分多めで浸透圧の高いアイソトニック
- 発汗量が多くない季節やゆるやかな運動⇒糖分低めで水分と塩分をメインに考える
マラソンなど長時間の運動からの疲労のためには、必須アミノ酸が入っているスポーツドリンク(ヴァーム・アミノヴァーム)がおすすめですよ!
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まとめ
人の体の水分は、水とミネラル(ナトリウム・カリウムなど)から出来ています。
水分が不足している状態で、水だけを飲んでも、体は水分として吸収することができません。
効率よく水分を補給するには、
- 糖質濃度が、2.5~8%
- ナトリウムが、100mlあたりに40~80mg(食塩相当量0.1~0.2g)
が必要になるため、スポーツドリンクには糖分と塩分が配合されています。
多いものだと、スポーツドリンク500mlあたりに約30g、角砂糖にして5~6個の糖分が入っていますので、日常的な水分補給にスポーツドリンクは不向きです。
運動の強度や汗の量によって、上手にスポーツドリンクを選んでくださいね。