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子供にスポーツドリンクはOK?飲ませるべきでない理由とおすすめの水分補給!

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小さい子供は、とても汗っかきなので、暑い夏、少し外で遊ばせるだけで汗だくになりますよね。

ですが、小さいうちは、喉が渇いていることを伝えられなかったり、喉が渇いていることを自覚すらできなかったりします。

そこで大事になってくるのが、子供が熱中症で脱水症状を起こさないように周りの大人が常に気を配ること。

汗をかいた後の水分補給に適した飲み物といえば、健康的なイメージがあるスポーツドリンクが思い浮かびますが、実はスポーツドリンクを子供に与えるのは、あまりよろしくありません。

本日は、なぜスポーツドリンクを子供に飲ませるべきではないのかという理由と、おすすめの水分補給について、詳しくお伝えしてきますね。

スポーツドリンクを子供に飲ませるべきでない理由

子供にスポーツドリンクはだめ
スポーツドリンクは、その名のとおり、運動で汗をかいて、体から失われた水分を補給するために作られた飲み物です。

人の体の水分は、水とナトリウム・カリウムなどのミネラルからできており、水だけを飲んでも水分不足の解消とはなりません。

不足してしまった水分を補うためには、糖分と塩分も一緒にとらないといけないため、スポーツドリンクには糖分と塩分が一定量入っているのです。

そして、その糖分と塩分の量は、成人が運動をして汗をかいた場合を想定したもの。

つまり、子供にとっては糖分・塩分ともに多すぎる飲み物ということです。

ペットボトルの糖分と子供の糖分摂取基準

500mlのペットボトル1本のスポーツドリンクに含まれる糖分は、多いもので約30g、少ないもので約15gという数値です。

一方、子供が1日に摂って良いとされる糖分は、

  • 2歳から6歳の子供で15gまで
  • 7歳から18歳では、25gまで

が適量と言いますから、スポーツドリンク500mlで軽く超えてしまうことが分かりますよね。

スポーツドリンク糖分
スポーツドリンクに入っている糖分はどれぐらい?比較表ですぐに確認してみよう!

運動時や夏には水分補給が欠かせないと言われるようになって久しいですね。 汗で失われる水分とミネラルを効率よく取れることから、水分補給にスポーツドリンクを活用されている方は多いのではないでしょうか。 飲 ...

ペットボトルの糖分と子供の塩分摂取基準

500mlのペットボトル1本のスポーツドリンクに含まれる塩分は、多いもので約1.5g、少ないもので約0.6gという数値です。

厚生労働省が定めている塩分量の摂取基準量は次のとおりです。

年齢男児女児
6~11ヶ月1.5g(目安)
1~2歳3g未満3.5g未満
3~5歳4g未満4.5g未満
6~7歳5g未満5.5g未満
8~9歳5.5g未満6.0g未満
10~11歳6.5g未満7.0g未満
12歳以上8.0g未満

*厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」から

基本、日本人の食生活は塩分が多いので取り過ぎに注意と言われますよね。

熱中症予防には、水だけではなく塩分も取らないといけませんが、大人でも激しい運動や肉体労働で模していない限り、わざわざ塩分をとる必要は無いそうです。

塩分

小さい子供であればなおのこと、塩分が入ったスポーツドリンクは必要ないということが分かりますよね。

たまに飲む分にはいいですが、子供が日常的にスポーツドリンクを飲んでいると、1日に摂ってよい糖分・塩分量を軽く超えてしまい、思いがけない病気になるリスクも出てきます。

続いては、スポーツドリンクの摂取が子供の成長に与える影響についてお伝えしていきますね。

スポーツドリンクを子供が常飲するとこんなリスクがあります

子供が、スポーツドリンクから1日の摂取目安量を超える糖分を摂取し続けると、

  • ビタミンB1が不足して脚気(かっけ)になる
  • 濃い味になれてしまい味覚が鈍る

というリスクが出てきてしまいます。

糖分の取り過ぎで脚気(かっけ)になるリスク

脚気(かっけ)とは、ビタミンB1の不足から起こる病気で、戦前まではポピュラーな病気でした。

ビタミンB1は糖分を分解してエネルギーに変える役割があり、豚肉やうなぎに多く含まれます。

現代の食生活では、あまり不足することがない栄養素ですが、糖分を取り過ぎると、糖分を分解するためにビタミンB1が使われてしまい不足するということが起こってきます。

糖分取り過ぎ

    脚気の症状

  • 手足にしびれやむくみが出る
  • 歩きにくくなる
  • 一人で座れなくなる

重症化すると心不全になることもあるというから怖いですよね。

また、子供に日常的にスポーツドリンクを飲ませていると、塩分の取り過ぎから喉が渇きやすくなります。

喉の渇きをうるおすために、またスポーツドリンクを飲む ⇒ 糖分を分解するためにビタミンB1が不足する、という悪循環に陥ってしまうので、本当に気をつけたいところですね。

濃い味になれてしまい味覚が鈍る

また糖分・塩分がしっかり入っているスポーツドリンクの味になれると、薄味のものが美味しく感じられなくなります。

離乳食期であればなおのこと、薄味の離乳食を嫌がって食べないということも起こってきますよね。

そうなると食事から十分な栄養をとっていないことにもなり、ビタミンB1不足に拍車をかける結果にもなってしまうのです。

味覚がまだ育ち切っていない幼少期だからこそ、スポーツドリンクは子供にとってはジュースに等しいとして、日常的に飲ませないようにしてくださいね。

子供の水分補給は小まめに大人が目配りを!

外で遊ぶ子供
子供は、喉の渇きをうまく伝えられないということもありますが、喉の渇きに気づかずに夢中で遊び続けるということもありえます。

周りの大人が、子供が欲しがらなくても小まめに水やお茶を飲ませないといけませんが、知っておきたいのは大人よりも子供が多くの水分が必要ということです。

子供は大人よりも水分が必要

人の体に占める水分量は大人では55~60%ですが、子供の場合は80%にまで高まります。

なおかつ、

  • 汗腺が発達していないため十分な汗が出ない場合がある
  • 体重当たりの体表面積が大きいため体がすぐに熱くなる
  • 体が小さいため地表の高い気温にさらされている

ため、子供は大人よりも多くの水分を必要とします。

子供は暑さに弱い

大人が1日に必要とする水分量は、イギリスの研究によると体重1kgにつき43.4mlとされます。

一方、子供が1日に必要とする水分量は体重1kgにつき

  • 生後11ヶ月までの乳児:120~150ml
  • 1歳から6歳の幼児:90~100ml
  • 7歳から12歳の児童:60~80ml

とされていて、子供の年齢と体重によっては大人以上の水分が必要になるケースも出てきます。

たくさんの水を一度に与えるのはNG

これは大人でも同じですが、一度にたくさんの水を飲んでも体が吸収しきれずに尿として排泄されます。

上手な水分補給のコツは、とにかく小まめに少量を喉が渇く前に飲むこと

特に次のタイミングには体が水分を必要としますので、子供と一緒に水分補給の習慣をつけるといいですよ。

  • 朝起きたときと夜寝るとき
  • 食事やおやつを食べるとき
  • お風呂に入る前と出た後
  • 運動や外遊びの前後

外遊びや高気温で思いがけず大量の汗をかいて、子供の具合が悪そうというときは、緊急対応としてスポーツドリンクを活用することもありです。

子供の飲ませてもいいスポーツドリンク

ですが、一般に市販されているスポーツドリンクでは、糖分・塩分ともに子供が1日にとっていい量を超えてしまう可能性が高くなります。

そのため、子供に飲ませていいスポーツドリンクは非常に限られていて、ずばり経口補水液だけと言っても言い過ぎではありません。

それも、繰り返しになりますが本当に大量の汗をかいた場合のみですし、1歳未満の乳児には経口補水液も塩分が多すぎる飲み物です。

参考に代表的な経口補水液の塩分量をご紹介しておきますね。(先ほどの子供の塩分摂取量の表と見比べると分かりやすいです。)

商品名500mlあたりの食塩相当量
OS-1(大塚製薬)1.46g
アクアソリタ(味の素)1.00g

急ぎの場合は、経口補水液は手作りしてしまうことも可能です。

自分で作る場合は、次の分量を混ぜて、レモンなどで風味をつければOKです!

    手作り経口補水量の分量

  • 水:1リットル
  • 塩:3g
  • 砂糖:20~40g

経口補水液

経口補水液は、水分不足でない人が飲むとしょっぱく感じる塩が入っていますので、こちらも日常的な水分補給に飲む必要はありません。

塩分は普通に食事をしていれば不足することはありませんので、子供の水分補給には水や麦茶を活用してくださいね。

まとめ

スポーツドリンクは、大人が運動をして汗をかいたときに、素早く効率的に水分が補給できるように作られています。

体の水分が不足すると、水だけでは十分に吸収されないため、一定量の糖分と塩分がスポーツドリンクに含まれます

体が小さく、味覚が未発達の子供が、スポーツドリンクで日常的に水分補給を行うと、確実に塩分と糖分の取り過ぎとなり健康に良くありません。

深刻な場合には、糖分の取り過ぎからビタミンB1が不足し、脚気(かっけ)という病気になることも。

離乳食期の乳児が、糖分と塩分がしっかり入っているスポーツドリンクの味になれると、食事を嫌がって食べないということも起こってきます。

そうなると、必要な栄養を食事からとれないためビタミンB1がさらに不足するという悪循環にもつながりかねません。

濃い味に慣れて味覚が鈍るという影響もありますので、日常的な子供の水分補給にスポーツドリンクに頼らないようにしましょう

子供は、体の80%が水分でということもあり大人よりも多くの水分を必要とします。

喉の渇きを忘れて夢中で遊ぶこともありますから、体が水分を必要とするタイミングで大人と一緒に水分を飲むように習慣づけるといいですね。

  • 朝起きたときと夜寝るとき
  • 食事やおやつを食べるとき
  • お風呂に入る前と出た後
  • 運動や外遊びの前後

一度に多くを飲んでも体に吸収されずに尿として排泄されますので、小まめに喉が渇いたと思う前に水分を取ることが上手な水分補給のコツです。

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