暖かいセーター、冬の防寒にはもちろん、冬のおしゃれに欠かせないアイテムですね!
でも、困ったことが一つ。それは、夏のTシャツのように、気軽に洗えないことです。
家で洗ってよいという洗濯表示があっても、洗濯方法を間違えると縮んでしまうこともあります。お気に入りの1枚が縮んでしまうと、ショックが大きすぎて、しばらくへこんでしまいそうです。。。
かといって、クリーニング屋さんに毎回出すとなると、出費がかさむのが痛いところ。私も節約せねばと、カシミヤやビーズなどの装飾のついているセーター以外は、ほぼ家で洗っています!(エッヘン)
手間はかかっても、縮みや型崩れの心配がないならセーターも家で洗いたいですよね。
そこで、本日は、家でセーターを洗うために知っておきたいポイントを順番にお伝えしますね。
■目次
家でセーターを洗うためのポイントとは
セーターの洗濯方法は、次の3段階に分けることが出来ます。
- 洗う前:素材と洗濯表示、色落ち確認
- 洗う時:手洗い・洗濯機での洗い方
- 干す時:型崩れしない干し方
この3段階のいずれにも重要なポイントがあって、それを全部守ってこそ、セーターを縮ますことなく型崩れるすことなく洗い上げることができます。
ちょっと大変そうに見えますが、一度コツをつかめば、あとは大体のセーターが家で洗えるようになりますので、ぜひ、この機会にマスターしてみてください!
では、セーターの洗濯に必要なものを確認してから、洗濯方法について分かりやすくお伝えしていきますね。
セーターを洗うために準備するもの
洗濯方法の説明の前に、セーターを家で洗うために、必ず準備しないといけないもからお伝えしますね。
エマールやアクロンなどおしゃれ着洗い(中性洗剤)が必須です!
おしゃれ着洗いには、セーターに使われる毛(ウール)などが、水に濡れて硬くなったり縮んだりするのを防止する成分(平滑剤・シリコン)が入っています。洗濯機で洗う場合も手洗いの場合も、セーターを洗うときにはおしゃれ着洗いが基本です!
また、洗う前の色落ち確認でも使いますので、実際にセーターを洗う前に必ず買っておいてくださいね!
おしゃれ着洗いの他には、手洗いの場合は手荒れ防止の手袋(と言いながら私は使っていません汗)とたらい。洗濯機洗いの場合だと洗濯ネットは必需品です。
たらいは、複数枚を一気に手洗いするときにはあったほうが便利ですが、1~2枚ぐらいを洗うときは洗面台でも洗濯可能です。
洗濯に必要なものが揃ったところで、洗濯方法の説明していきますね。
中性洗剤を使ったお洗濯について、こちらで詳しくまとめています
⇒中性洗剤の一種、洗濯洗剤は衣類にやさしい洗剤だった!
セーターを洗う前に確認すること
セーターを家で洗おうと決めたら、まずはこの事前の確認が欠かせません。洗う前に必ず確認しないといけないのは、次の2点です。
- 素材と洗濯表示確認
- 色落ちしないか確認
せっかく洗おうと思っても、素材によっては、家で洗うにはリスクが高いものもあります。
この確認をせずに、ポーンと水に付けてしまうと、場合によっては縮み・型崩れや色落ちをしたりして、取り返しがつかなくなります。色落ちの場合は、一緒に洗ったものに色が移るという二次被害(?)まで出ますので、要注意ですよ。
何をどう確認すればいいのか、一緒に見ていきましょう!
素材と洗濯表示を確認
最初に、洋服など、繊維で出来ている製品には必ずついている素材と洗濯表示を確認します。
素材と洗濯表示、どちらから先に確認しないといけないということはありません。同じ位置についているので、ほぼ一緒に確認できますが、私の場合、洗濯表示より素材を家で洗う判断基準にしていますので、素材から説明しますね。
この素材、家で洗える?
家で洗える素材かどうか、セーターだけではなく、すべてのアイテムに共通すると思いますので、これも一度覚えると便利ですよ。
洗える素材、洗えない素材、微妙な素材を表にまとめましたのでご覧ください!
素材 | ||
洗える素材 | 毛(ウール)、綿(コットン)、麻(リネン)、絹(シルク) ポリエステル、ナイロン、アクリル | 素材に関係なく、ビロード、ベロアや シワ加工、ちりめん加工のもの、 また、 ビーズなど繊細な飾りがついているものは 家で洗えません! |
洗えない素材 | 革、毛皮 レーヨン、アセテート、キュプラ、ポリノジック、テンセル | |
微妙な素材 | カシミヤ、アンゴラ、ポリウレタン |
綿や毛・麻・絹といった天然素材のものは、よっぽど繊細な糸・デザインでない限り、私は家で洗っています。
また、カシミヤ・アンゴラ・ポリウレタンに関しても、混紡率が30%以下なら洗っちゃっています(笑)。洗う時と干す時の注意点さえ守れば、意外と大丈夫かなーと個人的には思います。
でも、最終、家で洗うかどうかは次にご紹介する洗濯表示を見てから決めないといけません。では、洗濯表示の確認の仕方を説明しますね。
家で洗える洗濯表示
家で洗える衣類についている洗濯表示は次のマークです。(2016年(H28)に洗濯表示が変わりましたので、新旧あわせてご紹介しますね!)
旧表示 | 新表示 | |
洗濯機洗い可 | ![]() | ![]() |
手洗い | ![]() | ![]() |
水洗い不可 | ![]() | ![]() |
新しい洗濯表示になって、家で洗えるマークは桶マークに統一されましたね。
桶にバツがついているマークは、家で洗えない(水洗い不可)という意味ですが、先ほどの洗える素材でドライクリーニング禁止マークがついていないようなら家で洗濯できなくもありません。(私は洗っていますが、失敗する可能性もありますので自己責任でお願いいたします(__))
新旧のドライクリーニング禁止マークはこんなマークです。
分類 | 旧表示 | 新表示 |
ドライNG | ![]() | ![]() |
ドライマーク禁止がついている場合は、素材が家で洗えそうなものでも、家での洗濯はあきらめてクリーニング屋さんに出すほうが安心です。
この他にも、衣類のタグには、「漂白剤を使用しないでください」「単品洗いをおすすめします」などの細かい注意点がついていることがありますので、こちらも必ず確認してくださいね。
また、ネットオークションやリサイクル品の場合は、素材や洗濯表示のタグがないということもあると思います。判断が難しいところですが、大事をとるならクリーニング屋さんに出すことをおすすめします。
新しい洗濯表示では、桶のマークが家での水洗いという意味で、桶の中に入る数値や横線の数が、水温や洗う強さを表わします。
色落ちしないか確認
素材と洗濯表示を確認して、「よし!家で洗う!」と決めたら、次は色落ちしないかどうかを確認します。
特に色の濃い衣類は、色落ちの可能性が高いので、中性洗剤を使って色落ち確認をしましょう。
- 中性洗剤の原液をセーターの裾や縫い目の裏などの目立たないところにつける
- そのまま5分ほど置く
- 白いタオル(もしくは布)で洗剤をつけた部分をたたく
ここで白いタオルにセーターの色が付くようなら、色落ちが起こると考え、家での水洗いは諦めた方がいいです。
ですが、黒や濃紺などの衣類は、少しは色落ちがあるものです。洗剤をつけた部分が変色するのはNGですが、ちょっとの色落ちなら、薄い色の物を一緒にせずに黒だけ、紺色だけで洗うという方法もありかなと思います。(私は黒のセーターも家で洗っていますが、失敗する可能性もありますので、洗う洗わないの判断は自己責任でお願いいたします(__))
さて、こうしてめでたく素材・洗濯表示、色落ち確認をクリアして、家で洗うセーターが決まりましたね。
いよいよセーターを洗っていきましょう!
セーターを家で洗う方法!
家でセーターを洗う場合、洗濯機を使う方法と手洗いで洗う方法がありますね。
それぞれ、メリットとデメリットがありますが、守ることや手順の共通点は多いです。
セーターの洗濯で守る5つのポイント
洗濯機洗い・手洗いを問わず、セーターの縮み・型崩れ、毛玉、色落ち防止のために大事なポイントがあります。
- セーターを裏返して洗いやすい大きさにたたむ
- 黒など色の濃いセーターと白など薄い色のセーターは分けて洗う
- 洗剤はおしゃれ着洗い(中性洗剤)を使う
- 必ず水で洗う(ぬるま湯も避ける)
- 優しく押し洗い
中でも2番目にあげた「水で洗う」は、縮み防止のために不可欠だと個人的に思います。
そのため、どんな寒いときもセーターの手洗いには「水」を使います。でも、おかげで今までセーターを洗って縮ませたことはないです!
続いて、この5つのポイントを踏まえつつ、セーターを洗う手順を見ていきますね。
セーターを洗濯する手順
後から、洗濯機での洗濯方法と手洗いの洗濯方法をもう一度お伝えしますが、基本的には同じ手順です。
- セーターを裏返して洗いやすい大きさにたたむ
- ボタンがあるものは、ボタンをとめる
- 汚れやすい襟ぐりや裾・袖が、表面に来るようたたむ
- 洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットより一回り小さくたたむ
- おしゃれ着洗い洗剤を水に入れる
- 縮みや毛玉を作らないよう優しく洗う
- たたんだ形を保ったまま軽く脱水する
- 水を変えながらセーターを泳がせるようにすすぐ
- 30秒~1分程度、脱水する
セーター同士がこすれて毛玉ができるのを防ぐために裏返しにします。そして、押し洗いをしやすい大きさにたたみます。
- ■たたみ方のポイント
おしゃれ着洗い洗剤は、水に対してきめられた量を確認してくださいね。
編み目が緩いセーターは、脱水にかけずに形を整え、バスタオルにはさんで水気を吸い取る形で脱水します。
脱水にかける時は、長い時間設定すると縮みと型崩れの原因になりますので、30秒~1分に留めてください。
この基本の手順を洗濯機洗いと手洗いに分けて整理すると次のような流れになります!
- セーターを裏返し、洗濯ネットより一回り小さくたたむ
- 洗濯槽におしゃれ着洗いを入れ、ドライクリーニングコースか手洗いコースで洗う
- 30秒~1分程度、脱水にかける
- すすぎにかける
- 30秒~1分程度、脱水にかける
※ネットの中でセーターが泳ぐと毛玉の原因になります。
※おしゃれ着洗いは表示の濃度を守ること!
※柔軟剤を入れても良い
洗濯機を使うメリットは、何といっても楽なこと!(笑)
ですが、手洗いよりもセーターにかかる力は強いため縮みやすく毛玉もできやすいです。
大事なセーターや洗濯表示が水洗い不可のセーターは、洗濯機より手洗いのほうが安心です!
- セーターを裏返し、洗いやすい大きさにたたむ
- たらいにおしゃれ着洗いと水を入れて優しく押し洗いをする
- 30秒~1分程度、脱水にかける
- セーターを泳がせるように水を何度か変えてすすぐ
- 30秒~1分程度、脱水にかける
※おしゃれ着洗いは表示の濃度を守ること!
※※柔軟剤を入れる場合は最後のすすぎに少量入れる
手洗いの良いところは、自分の手を動かす分、セーターの状況を確認しながら洗えることです。そして、やはり優しく洗えるという点も手洗いに勝る洗い方はありません。
また衣替えの時期など、複数枚のセーターを洗うときは、私は手洗いのほうが楽なのではないかと思います。複数枚を洗濯機で洗うとなると、洗濯ネットもたくさん必要になってきますしね。
これでようやく脱水まで終わりました!
最後はセーターを干して乾かしていきますが、ここで干し方を間違えると型崩れを起こします。
せっかく、丁寧に洗ってきたセーターです。無事に乾燥させて、セーターの洗濯を完了させましょう!
セーターを型崩れさせずに干す
洗い終わったセーターは、水を含んで重くなっています。
そのため、ハンガーに普通にかけて干すと、水の重みがかかって伸びてしまい型崩れを起こします。
そうならないために、セーターは平干しで乾かす、これが大原則です。
また、日光に当てると変色する可能性がありますので、風通しの良い日陰で干すことも忘れてはいけないポイントです。
干す時は、一度乾いたタオルの上に広げて、形もしっかりと整えます。
特に襟ぐりは、脱ぎ着で伸びないようにしっかり編まれているため、どうしても縮みやすい場所です。セーター乾いてしまってからでは元に戻すのは難しいですが、干す段階でしっかりと元の形に伸ばしておくと型崩れが起こりませんよ。
平干しの方法をいくつかご紹介しますね。
平干しのやり方
タオルを床に広げた上にセーターを置いて乾かす
最近は平干し用のツールも販売されていますが、私は部屋にバスタオルを広げた上にセーターを置いて平干しをしています。衣替えの時は複数枚を一気に洗いますので、足の踏み場がなくなるほどです(笑)。
ほぼ乾いたなという状況になったら、竿にかけたりハンガーにかけたりして、最後の湿気を飛ばせば完璧です。
平干し用の専用アイテムを使う
平干し専用のアイテムがあるのですね。
便利グッズに疎いので、知りませんでした!
ベランダはもちろん、お風呂場や部屋などでも使えるので便利そうですね。
竿に干す
セーターを二つ折りの状態で竿にかけ、袖も垂らさずに竿にかけて干します。
比較的薄手のセーターなら、水の重みもそこまで心配しなくてよいので、この方法で干すこともあります。とはいえ、袖をダランと下げて干すと伸びますのでご注意を!
ハンガーを2つ使って干す
セーターを広げて平干しする場所がない場合や、洗濯物で竿にも空きがない場合は、ハンガーを2本使って干します。
ハンガーの1本にセーターをかけて、袖は肩にクロスさせてかけます。そして、裾をもう1本のハンガーにかけるという干し方です。
しわをアイロンでとる
乾いたセーターをいざしまおうと思ったら、しわがついているということがあります。これが平干しの難しいところでもあるのですが、そういうときはアイロンでスチームをあててしわをとっていきます。
ただし、セーターの素材は熱に弱いものが多いため、アイロンのかけ方は注意しないとセーターを縮ませることに。
しわのついている部分だけに、当て布をし、アイロンは浮かせるようにしてスチームだけをセーターに当てる。
こんなイメージでアイロンをかけてくださいね。
まとめ
セーターを家で洗うには、素材と洗濯表示の確認が欠かせません。家で洗える素材、洗濯表示と判断できた場合のみ、セーターを家で洗います。
洗剤は、ウールの縮む防止成分が入っている、おしゃれ着洗い(中性洗剤)を用意します。
おしゃれ着洗いで色落ちしないかどうかを目立たない場所で確認し、色落ちがないことが分かったらいよいよ洗濯です。
洗い方を間違えると、セーターの縮み・型崩れ、毛玉の原因になりますので、次のポイントを守って洗濯します。
- セーターを裏返して洗いやすい大きさにたたむ
- 黒など色の濃いセーターと白など薄い色のセーターは分けて洗う
- 洗剤はおしゃれ着洗い(中性洗剤)を使う
- 必ず水で洗う(ぬるま湯も避ける)
- 優しく押し洗い
ポイントを守って洗ったセーターを乾かしていきます。
洗濯したセーターは水を含んで重くなっていますので、普通にハンガーにかけて乾かすと、水の重みで伸びて型崩れを起こします。
型崩れを避けるために、セーターは平干しにして、変色を避けるために日陰に干します。また、乾いてからでは形を元に戻すのは難しくなりますので、干す時には、きちんと形を整えること。
これで、セーターの洗濯完了です!
一度コツをつかむと難しいことはありませんが、最初は縮んでも惜しくないセーターからチャレンジされてみてはいかがでしょうか。