子どもの頃、爪の根元の皮膚に“さかむけ”(関西ではささくれとは言わず“さかむけ”と言います)が出来ると、親不孝だからとか言いましたねぇ。
大人になるにつれて、爪の根元側にはささくれは出来なくなりましたが、爪の横に固くて厚みのあるささくれが出来るようになりました。
ささくれが小さい場合は、そう痛くもないですが、大きいものが出来た時は、何もしていなくてもズキズキと痛いときがありますよね。
どうして、ささくれは出来るんでしょう?どうすれば、ささくれが出来なくなるんでしょう?どうするのが一番早く治るんでしょう?
私も良く爪横にささくれが出来て悩まされるので調べてみました!
■目次
爪にささくれが出来る原因
爪横のささくれは、指先の乾燥や血行不良などが大きな原因で出来ます。
まずは原因をきちんと理解しましょう!
水仕事からくる手荒れ
手は、体の中で一番水に触れる箇所ですよね。
食器洗いは、男性が手伝ってくれるという家庭もあるかもしれませんが、まだまだ女性の仕事でしょうし、成分が良くなったとはいえ洗剤も使います。
冬の食器洗いともなれば、お湯も使います。
そんな手荒れしていないよと思っていても、ささくれが出来る程度に手肌が乾燥していることは十分に考えられます。
ネイルからくるダメージ
ネイルがほどこされた指先は、女性としての身だしなみを感じますが、ここにも爪横にささくれを作る原因があるのです。
ネイルをとる際に使うリムーバー
ネイルをとるときに、リムーバーが爪の周りの皮膚につくことがありますが、そうすると皮膚の油分をとっていることになります。
私は、そんな小まめにネイルの手入れをできないほうなので、コットンに含ませて、チャチャっと拭き取ってしまってしまうので、指先に負担をかけていたのですね。
ネイルをとるときは、リムーバーが肌につかないように丁寧に拭き取る。
大人として心がけます(笑)
爪のお手入れで甘皮除去
爪のお手入れの一つ、甘皮の除去も、やり方を間違えると爪を傷めてしまい、ささくれの原因になります。
甘皮は、爪を乾燥から守る役割があるので、自分で行うときは深くまでとりすぎないようにしましょう。
栄養のバランスが悪い
ビタミン、ミネラル、タンパク質は、健康な肌には欠かせない栄養素です。
これらが不足していると、爪横ささくれが出来るのですが、この場合、かかとや足の裏にもささくれが出来ている可能性が高いでしょう。
血行不良
血液の流れが良くないと、指先に栄養・水分が十分に届かないため、爪の横のような細かい部分の新陳代謝が滞って、ささくれが出来ます。
血行不良になる原因は、これまた様々ですが、原因の一つに運動不足があります。
デスクワークが多い、ほとんどパソコン使っているというような場合、同じ姿勢で長時間いることで、筋肉がこりかたまって血行が悪くなってしまいます。
こうした日常の姿勢からくる血行不良も爪のささくれの原因になります。
できてしまった爪横のささくれ、どう治す?
できてしまったささくれは、絶対に、引っ張ってとってはいけません!
すみません、正直に言います。
私、たいがい引っこ抜いてました。
たしかに、大きいものを引っ張りぬくと、血が出てしまいます。
しばらくすると治りましたが、今回、調べてみて、それは運が良かっただけだということがよく分かりました(笑)
やはり、引っこ抜くと深い傷となるので、ばい菌が入ると化膿したり、ひどい場合は「ひょうそ」になる場合もあるのだとか。
くれぐれも、ささくれを引っ張ってとるのは止めましょう!
正しい方法は、「消毒したキューティクルニッパーで、ささくれの根元をカットする」です。
カットした後は、ハンドクリームかワセリンで保湿しておくか、ハイドロコロイド素材の絆創膏でカバーします。
自分でカットするのが不安な場合や、引っ張って傷が悪化した場合など、ささくれの治療を受けるなら皮膚科に行きます。
でも皮膚科は、一般診療だと予約できないところだと、かなり待たないといけないことが多いですよね。
(先日、湿疹で皮膚科受診しましたが、2時間待ちました・・・)
ささくれの出来る頻度と、そのたびに皮膚科に行く時間を考えると、キューティクルニッパー、100均でも売っていますので、一つ買っておいても良いですね。
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爪横のささくれを作らないためには
一度できると厄介なささくれ。
やはり出来れば作らないのが一番ですね。
ではどうすればよいかですが、原因をなくすこと。
つまり、さきほど紹介した爪のささくれの原因となることを止める・なくすことが、爪横のささくれ予防になります。
あらためて原因ごとの予防法を下記にまとめましたので、実行していきましょう。
- 水仕事は手袋をして行う。
- 水を使った後は、ハンドクリームで保湿する。
- ネイルをとるときはリムーバーが肌につかないようにする。
- 甘皮を根元の深くまで取らない。
- 栄養バランスの良い食事をとる。(これはささくれだけの問題じゃないですね)
- パソコンを使うデスクワークが多い人は、仕事の合間に肩を回すなどの体操をしてみる。
まとめ
爪横のささくれは、指先の乾燥や血行不良、栄養不足から起こります。
出来たささくれを無理やり引っ張るのは、深い傷や「ひょうそ」の原因にもなるので絶対してはいけません。
消息したキューティクルニッパーで丁寧に除去し、その後は傷パッドで保護しましょう。
一度できると厄介な爪横のささくれを作らないためには、ハンドクリームを小まめに使うなどの保湿や血行を良くすることが有効です。
たかが「ささくれ」、されど「ささくれ」。
漢方でいうところの“未病”の一つかなと思いました。
何かはっきりとした不調や病名がつくようなことはないけれども、栄養バランスが悪いですよ、血行が悪くて体の隅々まで必要なものが届いていませんよ、ささくれはそういう体からのサインなんですね。
あとは、ささくれを無理に引っ張って、さらに指を傷つけるようなことをしないこと。
これが一番反省です。
自分の体とは丁寧に付き合っていかないといけませんね。
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