暮冬の候が使える時期！意味・読み方・お役立ち文例

暮冬（ぼとう）とは、冬の終わりという意味で、陰暦12月のことを指しています。

冬といえば12月から2月ごろと感じますが、時候の挨拶の「冬」は、立冬（11月7日ごろ）から立春の前日（2月3日ごろ）までの暦の上での冬のこと。

暦の冬のうち、小寒と大寒が陰暦12月にあたりますので、暮冬の候が使える時期は小寒の日（1月5日ごろ）から大寒の終わる日（2月3日ごろ）までです。

暮冬の候の読み方、意味、使える時期

暮冬の候を使った文例

暮冬の候のように、”～の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

• 拝啓　暮冬の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　暮冬の候、貴社におかれましては、いよいよご繁栄の由、心からお喜び申し上げます。
• 拝啓　暮冬の候、貴社におかれましては、ますますご発展の段、大慶に存じ上げます。

目上の方に出すような改まった手紙

• 拝啓　暮冬の候、○○様におかれましてはますますご壮健のことと拝察いたしております。
• 拝啓　暮冬のみぎり、皆様にはいよいよご活躍のことと存じます。
• 拝啓　暮冬の折、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

• 晴れた日の日ざしの温もりに冬の終わりを感じられる頃となりました。皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのことと拝察いたします。
• 寒さ厳しい毎日ですが季節はあと少しで春ですね。その後、いかがお過ごしでしょうか。

tahe

「暮冬の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。