孟(もう)は、”初め”を意味する漢字。
孟冬(もうとう)は、冬の初めのことであり、陰暦10月を意味します。
時候の挨拶の「冬」は、立冬(11月7日ごろ)から立春の前日(2月3日ごろ)までの暦の上での冬のこと。
さらに、初冬は立冬と小雪の2つの二十四節気の期間のことで、陰暦10月にあたります。
天候や気候に関係なく、立冬の初め(11月7日ごろ)から小雪の終わり(12月6日ごろ)までに使う時候の挨拶です。
孟冬の候の読み方、意味、使える時期
読み方 | もうとうのこう |
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意味 | 孟(もう)は、”初め”を意味する漢字ですので、孟冬は暦の上の冬の初め、陰暦10月を意味します。 「孟冬の候」は、暦の上の冬の初めの時候の挨拶です。 陰暦10月は、立冬と小雪の2つの冬の二十四節気をあわせた月名です。 |
使える時期 | 暦の上の初冬、立冬(11月7日ごろ)から小雪の終わり(2月3日ごろ)まで 11月中旬11月下旬12月上旬 |
孟冬の候を使った文例
孟冬の候のように、”~の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。
ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。
では、よく使われる文例をご紹介しましょう。
ビジネスや公的な手紙
- 拝啓 孟冬の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 孟冬の候、貴社におかれましては、いよいよご発展の由、心からお喜び申し上げます。
- 拝啓 孟冬の候、貴社におかれましては、ますますご隆盛の段、大慶の至りに存じます。
ちょっと一言
貴社は、会社の尊敬語です。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
目上の方に出すような改まった手紙
- 拝啓 孟冬の候、○○様におかれましてはいよいよご壮健のことと存じます。
- 拝啓 孟冬のみぎり、皆様には一段とご活躍のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 孟冬の折、御一同様におかれましてはますますご健勝のことと拝察いたしております。
ちょっと一言
「孟冬の候」は「孟冬のみぎり」「孟冬の折」に変えて使うこともできます。
親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが
- 落ち葉舞い、初冬の冷気を感じる季節になりました。皆様お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 日増しに寒さが加わり、冬支度を始める頃となりましたね。お元気でいらっしゃいますか。
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「孟冬の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。
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