晩秋の候が使える時期！意味・読み方・お役立ち文例

晩秋（ばんしゅう）とは、秋の終わりという意味で、陰暦9月の時期に当たります。

秋といえば9月後半から11月ごろと感じますが、時候の挨拶の「秋」は、立秋（8月7日ごろ）から立冬の前日（11月7日ごろ）までの暦の上での秋のこと。

暦の秋のうち、寒露の日（10月8日ごろ）から霜降の終わる日（11月6日ごろ）までが陰暦9月にあたります。

しかし10月は気候的に秋の盛りでもあり、晩秋の候は10月下旬から11月上旬に限定して使うとよい時候の挨拶です。

晩秋の候の読み方、意味、使える時期

晩秋の候を使った文例

晩秋の候のように、”～の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

• 拝啓　晩秋の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　晩秋の候、貴社におかれましては、いよいよご発展の由、心からお喜び申し上げます。
• 拝啓　晩秋の候、貴社におかれましては、ますますご隆盛の段、大慶の至りに存じます。

目上の方に出すような改まった手紙

• 拝啓　晩秋の候、○○様にはいよいよご壮健のことと存じます。
• 拝啓　晩秋のみぎり、皆々様におかれましては一段とご活躍のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　晩秋の折、ご家族の皆様にはますますご清祥のことと拝察いたしております。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

• 晩秋とはいえ、うららかな日和が続いております。皆様つつがなくお過ごしのことと存じます。
• 早くも晩秋となりましたが、ご家族の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
• 虫の音もいつしか消え、晩秋の冷気を感じる季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

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「晩秋の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。