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初雁の候が使える時期!意味・読み方・お役立ち文例

初雁(はつかり)とは、秋になって最初に北の地域から渡ってくる雁のこと。

二十四節気をさらに3つに分けた七十二候に、雁が渡ってくる時期を意味する「鴻雁来る(こうがんきたる)」があり、寒露の初めの5日間(10月8日から13日ごろ)になります。

時候の挨拶として使う時期としては、「鴻雁来る(こうがんきたる)」の10月中旬が適しています。

初雁の候の読み方、意味、使える時期

初雁の候

読み方はつかりのこう
意味初雁の候は、”北から雁が渡ってくる頃となりましたね”という意味です。
初雁の候」は、暦の上の秋の終わりの時候の挨拶です。
使える時期七十二候「鴻雁来る(こうがんきたる)」の期間(10月8日から10月13日ごろ)
10月中旬

初雁の候を使った文例

初雁の候のように、”~の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

  • 拝啓 初雁の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 拝啓 初雁の候、貴社におかれましては、いよいよご発展の由、心からお喜び申し上げます。
  • 拝啓 初雁の候、貴社におかれましては、ますますご隆盛の段、大慶の至りに存じます。

ちょっと一言

貴社は、会社の尊敬語です。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。

目上の方に出すような改まった手紙

  • 拝啓 初雁の候、○○様におかれましてはますますご活躍のことと存じます。
  • 拝啓 初雁のみぎり、皆様にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • 拝啓 初雁の折、ご家族の皆様におかれましてはますますご清祥のことと拝察いたしております。

ちょっと一言

初雁の候」は「初雁のみぎり」「初雁の折」に変えて使うこともできます。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

  • 今年も鳥渡る季節となりました。皆様におかれてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
  • 雁の飛来に秋の終わりを感じる今日この頃、皆々様にはその後もお変わりなくお過ごしのことと存じます。
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「初雁の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。
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