慈雨の候が使える時期！意味・読み方・お役立ち文例

慈雨（じう）は、漢字そのまま、草木を育てる慈しみ育てる恵みの雨のこと。

植物にとって雨は時期を問わず恵みの雨ですが、特に春の雨を慈雨と呼びます。

若葉の季節を迎える4月中旬から下旬にかけて使われる時候の挨拶です。

慈雨の候の読み方、意味、使える時期

慈雨の候を使った文例

慈雨の候のように、”～の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

• 拝啓　慈雨の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　慈雨の候、貴社におかれましては、いよいよご繁栄の由、心からお喜び申し上げます。
• 拝啓　慈雨の候、貴社におかれましては、ますますご発展の段、大慶に存じ上げます。

目上の方に出すような改まった手紙

• 拝啓　慈雨の候、○○様にはいよいよご壮健のことと拝察いたしております。
• 拝啓　慈雨のみぎり、皆様におかれましては一段とご活躍のことと存じます。
• 拝啓　慈雨の折、ご家族の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

• 降り注ぐ春の雨に草木の伸びる音が聞こえてくるようです。皆様つつがなくお過ごしのことと存じます。
• 春の雨は慈雨とは申しますが風が強いと外出がためらわれますね。その後、お変わりございませんか。

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「慈雨の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。