行事

おみくじで凶が出たら?運勢が悪いという意味ではないってホント?

おみくじを引いて凶が出たら、やはりあまり嬉しいものではありません。

ましてや、それが初詣で引いたおみくじだとしたら、今年一年の運勢が悪いのかなと気になりますよね

中には、2年連続凶が出たという人もいるでしょうし、初めて凶が出たという人もいるでしょう。

そこで本日は、必要以上に心配することのないよう、おみくじの凶の意味について見ていきたいと思います。

おみくじは運勢占いではなかった

おみくじ凶top
そもそもなのですが、調べてみると、おみくじ意味していることは今現在の状況に対する神仏のアドバイスであって、将来のことを言っているわけではないということが分かりました。

書かれている内容から、これから先のことを予言しているように思ってしまいますが、おみくじは神仏からのアドバイスやメッセージと受け止めるのが正解だそう。

自分では気づいていないようなアクシデントの種を慎重になることで回避できるということですね。

実際、埼玉県の氷川神社では、おみくじに吉凶の順序はないというスタンスを取られています。それは、心がけ次第で運勢はいくらでも変わるということも意味しています。

ですので、おみくじの凶が出たからと言って、運勢が悪いとガッカリする必要はどこにもないということですね。

おみくじの凶が出た

また、運勢というものは上がり下がりを繰り返すものです。上がったものは下がるし、下がったものは上がります。

凶や大凶は、言うなれば運気的には下がっているということなので、これからは運気が上がることが期待できると言えます。

やってはいけないのは、おみくじが凶だったからといって、何回も引かないこと。寺社を変えて引き直すのもダメです。どうしてもという場合でも、数日置いて改めて引き直しましょう。

では、次では、出てしまった(笑)凶のおみくじをどうすれば良いのかについてお伝えしていきますね。

凶のおむすびは結んで帰る?

おみくじ結ぶ
寺社で引いたおみくじはどうすればよいかですが、次のようなことをよく聞きますね。

  • 大吉・吉といったおみくじは、持ち歩くと良い
  • 凶・大凶といったおみくじは、境内に結んで帰ると良い

おみくじは、先ほどもお伝えしたように神仏からのメッセージですので、吉凶に関係なく持ち帰って毎日の生活の指標にするものです。

境内におみくじを結ぶ風習が生まれたのも江戸時代と比較的最近のこと。「神様との縁を結ぶ」から生まれた風習だといいます。

その風習が、やがて凶のおみくじに関しては、境内に結んで帰ることで、「凶を神社に留めておく」となっていきました。

ですので、凶のおみくじについても、基本は持って帰ることがおすすめですが、やはり気になるという人は境内に結んで帰っても全く問題ありません

おみくじの結び方

おみくじの結び方についても、ここで確認してみましょう。

  • おみくじは、縦方向に4つ折りにして、専用の結び場所にひと結びします
  • 折るときの表裏はどちらでも構いません

おみくじ結び方

木の生育に良くないため境内にある木の枝に、おみくじを結ぶことを禁止されている寺社が多いです。かならず指定されている結び場所に結ぶようにしましょう。

また、「縦結び」は死に装束の結び方なので絶対ダメと書かれているところがあります。調べたところ、死に装束の「縦結び」は蝶々結びが縦になったものですので、おみくじの長さでは結びたくても結びません(笑)。

普通にひとくくり(止め結び)をすればOKです。参考に出来そうな動画も↓に貼っておきますので、よろしければご覧ください。

あと大事なことをもう一つ。

凶のおみくじを利き手ではない方の手で結ぶというおまじないもあります。要は、普通なら出来そうにないことを達成することが修行に準じるので、凶が去って吉が訪れるということらしいです。

気になる方は、挑戦してみる価値あり、でしょうか。でも頑張り過ぎて、おみくじを破ることがないよう気をつけてくださいね。

確率の高いところは3人に1人に凶のおみくじが出る

さて、凶のおみくじの出る確率は寺社によっていろいろです。

神社によっては初めからおみくじに入っていないというところも多くあります。初詣客の多い神社では、伏見稲荷大社、熱田神宮、太宰府天満宮は、凶が入っていないことで有名ですね。

反対に、3人に1人の確率で凶もしくは大凶のおみくじが出るというところもあります。

こちらも初詣客の多い寺社の凶の確率をご紹介すると

  • 川崎大師平間寺 → 凶が29%
  • 浅草寺 → 凶が30%
  • 鶴岡八幡宮 → 凶が16%と大凶が4%
  • 住吉大社 → 凶が13%と大凶が6%

お気づきになったかもしれませんが、3人に1人の確率で凶が出るのは、両方ともお寺さんです。

これにはちゃんと理由があります。

おみくじを最初に作った人として伝わっているのは、平安時代の延暦寺の僧侶、良源です。良源が、「元三大師百籤」でおみくじの割合について次のように書き残しています。

おみくじを作った良源(元三大師)が決めた割合

  • おみくじ札は100本の中に、大吉16本、吉35本、その他の吉19本、凶30本とする

おみくじの確率

明治時代になって、神社が独自性のあるおみくじを作るようになった一方で、お寺さん良源おみくじの伝統を守り続けているところが多いのです。

川崎大師も浅草寺もそうしたお寺の一つということですね。

今まで凶を引いたことがなかったという方、ひょっとしたらこれまでは凶が入っていない、もしくは少ないところにお参りに行かれていたのかもしれませんね。

また2年連続という方は、3人に1人は凶を引く確率のところにお参りに行かれているのかも。だとすれば、ますます気に病む必要がなくなりますね。

まとめ

おみくじで凶が出たら、気にせずに置こうと思ってもやはり嬉しくはありません。

ですが、そもそもおみくじは未来の運勢を占うものではありません

今現在置かれている状況に対して、神仏からのアドバイスやメッセージが書かれているのがおみくじなのです。

そのため、凶が出たからと言って、運勢が悪いとガッカリすることは全くありません。

むしろ大切なのは、自分は今、気をつけないといけない時期なのだなと慎重に過ごすことです。

慎重に過ごすことで、気づいていなかったアクシデントを最小限に抑えることが出来るかもしれません。

また、運勢は上がったり下がったりを繰り返します。凶は、今現在下がっているわけなので、これから上がりだすと考えることも可能。

一喜一憂することなく、神仏からの注意を素直に受けとめて過ごすことで、きっと開運するはずです!




あわせて読みたい

-行事
-