深秋の候が使える時期！意味・読み方・お役立ち文例

深秋（しんしゅう）は、字のあらわすとおり、秋が深まることですが、同時に終わりが近いほど秋が深まったことを表します。

「深秋の候」で、”秋も深まり終わりが近いですね”となります。

朝晩が寒くなりだす10月下旬から、暦の上で冬が始まる立冬の前日（11月6日ごろ）までに使うと良い時候の挨拶です。

深秋の候の読み方、意味、使える時期

深秋の候を使った文例

深秋の候のように、”～の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

• 拝啓　深秋の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　深秋の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、心からお喜び申し上げます。
• 拝啓　深秋の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄の段、慶賀の至りに存じます。

目上の方に出すような改まった手紙

• 拝啓　深秋の候、○○様にはいよいよご壮健のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　深秋のみぎり、皆々様におかれましては一段とご活躍のことと拝察いたしております。
• 拝啓　深秋の折、ご家族の皆様にはますますご清祥のことと存じます。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

• 朝夕の冷え込みも進み、いよいよ秋も深まってまいりました。ご家族の皆様もお元気でお過ごしのことと拝察いたします。
• 秋も深まり吹く風に冷たさを感じる頃となりました。○○様には、ますますお元気のことと承り、何よりと存じます。

tahe

「深秋の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。