小さい子どもは、大人のスマホとかお財布が大好きですよね。
私の後輩も、財布をテーブルに出しっぱなしにしていたところ、子どもがお札を取り出して破いてしまったそうです。しかも、よりによって1万円札を!
もう駄目だと思ったそうなのですが、銀行で交換してもらえるよと教えてあげたら、とてもホッとしていました。
でも、場合によっては、銀行ですんなり交換してもらえないことや、全額交換と行かないことがあります。
そこで、本日は、お札が破れたら、どこで交換してもらえばいいのか、交換の手順や、交換される金額について詳しくお伝えしていきますね!
お札が破れたら金融機関で交換してもらおう!
うっかりお札を破いてしまったら、もう使えないとガックリしてしまいそうですが、次の場所で交換してもらえますので、まずはご安心ください!
破れたお札を交換できる場所
破れたりしたお札を交換できるのは、次の機関です。
- 都市銀行、地方銀行、信用金庫など金融機関
- 日本銀行の本店と支店
※ただし、ゆうちょ銀行(郵便局)は交換不可!
しかも、交換手数料は1円もかかりません!
ただし、破れたお札の一部が欠けているという場合、元の金額では交換してもらえないことがあります。
残っている面積と引き換えの金額について、しっかりとした基準がありますので、ご紹介しますね。
破れたお札の引き換え基準
破れたお札の引き換え基準は、お札の発行元である日本銀行で定められていて、各金融機関も同じ基準です。
まず、残っている面積の割合にかかわらず、お札の表・裏の両面があることが必須条件です。
その上で、残っている面積に応じて、交換できるお札の基準は次のように定められています。
- お札の面積が3分の2以上残っている ⇒ 全額として引換されます
- お札の面積が5 分の2以上、3分の2未満残っている ⇒ 半額として引換されます
- お札の面積が5分の2未満しか残っていない ⇒ 引換不可です
そういうケースは、ここに当てはまりますので、銀行に持っていけば同じお札に交換してもらえますよ。
つまり、1万円札なら5千円が、5千円札なら2千500円が、1千円札なら500円になる計算ですね。
ただ、お札の破損状況も、少し破れただけという状況から、シュレッダーで裁断してしまったという状況まで、いろいろなケースが考えられますよね。
お札の交換では、銀行に持っていく前に、やっておいた方が良い処置がありますので、ケースごとにご紹介していきますね。
お札の破損状況を確認!
お札が破れたという以外で、交換が必要になるケースとしては、燃えたとか洗濯機で回してしまったなどもありますね。
そこで、どんなケースがあるかを整理したものが次の6つです。
- 端が少し破れた
- 完全に破ってしまった
- シュレッダーで裁断してしまった
- 水に濡れてフニャフニャになった
- 一部が燃えてしまった
- 激しく汚れてしまった
いずれも、銀行に持っていく前に、済ましておいた方が良い処置がありますので、順番に詳しく見ていきましょう!
端が少し破れた
お財布のファスナーに引っかかたりして、端からほんの数ミリ破れるなんてことありますね。(経験者(笑))
そうしたお札は、銀行で交換してもらわなくても、お店で使えるケースがほとんどです。(もちろん、お店によっては受け取ってもらえないことも・・・)
また、銀行の窓口で預金口座に預け入れするという手もあります。待ち時間を考えると、普通に交換してもらっても良いかとは思いますけどね。
ただし、気を付けないといけないのは、ATMや自販機、駅の券売機など、機械に通すのは止めましょう!
特に、セロテープで補強したようなお札は厳禁です。機械のエラーになって、ヒンシュク買う可能性がありますので、ご注意くださいね。
完全に破ってしまった
完全にお札を何枚かに破いた場合ですが、銀行に持っていく前に、セロテープでつなぎ合わせておきましょう。
ただ、
- 3枚以上に破いた場合
- 繋ぎ目がきれいに一致しない場合
- 面積に欠けが多い場合
などは、銀行に持って行っても日銀の鑑定に回されることもあります。
シュレッダーで裁断してしまった
これは想像するだけで泣きたくなりますが、完全に破いたときと同じく、裁断されたお札を繋ぎ合わせないといけません。また、日銀の鑑定となるのは、ほぼ間違いがありません。
どれだけ大変なんだろうと思っていたら、実際に、1万円札を1枚、家庭用のシュレッダーにかけてしまったという体験談を発見しました。
その方は、家族4人総出で、まずシュレッダーの切れ端の中から、お札の切れ端も見つけ出しで何とかつなぎ合わせて事なきを得たそうです。
でもですよ、つなぎ合わせるのに4人で2時間かかったとか。つまり8時間かかったってことですよね。
1枚だけだったので、まだ何とかなったとご本人談もありましたが、ホントですよね。これが数枚だったら、繋ぎ合わせるのはもっと大変になりますよね。
諦めるにしても、つなぎ合わせるにしても、しばらく夢に見そうです(笑)。
水に濡れてフニャフニャになった
お父さんがズボンのポケットにお札入れっぱなしで、洗濯機に入れちゃったケースですね。我が家の父もよくやらかしました(笑)。
そんなケース以外でも、濡れてフニャフニャになったお札は、まずは、お札を重ねずに、1枚ずつの状態で乾かしてください。
ちょっと濡れただけで、乾かしたら、大丈夫なお札と見分けがつかないようなら、お店で使って大丈夫です!
一部が燃えてしまった
燃え残った部分の面積の割合で、全額が半額か、もしくは0円かが変わります。
もしですね、燃え残った灰であっても、お札を分かるようなら、交換基準の面積に含めてもらえます。
灰が砕けてしまわないように、そーっとそーっと箱などに入れて、灰の原型をとどめて交換に持っていきます。
粉々になってしまったら、鑑定不可として、0円になりますので、細心の注意が必要です。
激しく汚れてしまった
お札が泥などでかなり汚れた場合は、出来るだけきれいに汚れを落として、交換に持っていきます。
ちょっと話がそれますが、時々、お札の余白部分に数字とかがメモされている時がありますよね。
使う分には問題ありませんが、メモ書きが鉛筆であれば、使う前に消してあげてください。銀行でもそうしていると銀行員だった友達に聞きました(笑)。
話を戻してと、これでようやく、破れたお札を持っていく準備が出来ましたので、次は交換に行く手順について、詳しくお伝えしていきますね。
破れたお札を交換する方法
破れたお札は、日銀の本支店と各金融機関で、残っている面積に応じて交換してもらえます。(くどいようですが、ゆうちょ銀行(郵便局)では、交換してもらえません!)
銀行の窓口には行ったことはあっても、日銀となるとなかなか縁のある場所ではありませんよね。
通常は、銀行に持っていくと、窓口ですぐに交換してもらえます。(混んでいたら待つ必要はあります(笑))
ただ、お札の破れ方によっては銀行に持って行っても、日銀の鑑定が必要になることがあり、その場合は日銀に行った方が早いということがあります。
こういうケースです!と断言するのは厳しいですが、欠けている面積が多いとか、複数の切れ端を繋げている場合とかだと、銀行に持って行っても日銀の鑑定になるようです。
もし、破れたお札がそういう状況で、お近くに日銀の本支店があるなら、日銀での交換方法をご覧ください。そんな難しいケースではないという場合や、時間がかかっても良いという場合は、普通の金融機関窓口での依頼が基本です。
では、基本の普通金融機関で交換してもらう方法からお伝えしていきますね。
銀行や信用金庫で交換してもらう
ちょっと破れただけとか、2~3枚になっているけどつなぎ目が完璧!という場合は、銀行や信用金庫の窓口ですぐに交換してもらえます。
基本、身分証明書などは必要ありません。
- 銀行や信金で交換する場合
- 両替依頼票を記入する
- 窓口で両替依頼票と破れたお札を出す
- 引換基準に基づいて決定された金額を受けとる
書き込むのは、名前・電話番号・お札の額面ごとの枚数の3項目です。印鑑も不要です。
順番待ちの番号を取って、呼ばれたら窓口に行きます。混んでなかったら5分程度、混んでいたら10分ぐらいかかるかもしれません。
繋ぎ合わせたお札の切れ端が多い場合や、繋ぎ合わせた面積の欠けが多い場合は、金融機関から日銀の鑑定に出すケースが多いようです。そうなると、2週間以上はかかってしまいます。
また、交換されたお札は、口座振り込みとなるため、基本、預金口座を持っている金融機関でしか受け付けてもらえません。
それと!冒頭に身分証明書不要と書きましたが、日銀の鑑定に回すとなると身分証明書が必要になることがあります。
ちょっとどうかな?と思う時は、免許証や健康保険証などを持って行った方が二度手間にならなくていいかもです。
日銀の本支店で交換してもらう
実は、日銀の本支店で、破れたお札を交換してもらえるとは知りませんでした。日銀に入れるなんて、そうそう無さそうなので、もしお札が破れたら行ってみようかという気になりました(笑)。
冗談はさておき、日銀で交換する場合、銀行で交換するより、少し手順が複雑です。
また、必ず、身分証明書が必要ですので、用意してお出かけください。
- 日銀で交換する場合
- 交換に行く本支店に、事前に連絡します
- 引換窓口で、引換依頼書を記入する
- 引換依頼書と破損したお札を窓口に出す
- 身分証明書で本人確認と、破損の経緯のヒヤリングがある
- 引換の番号札が渡される
- 引換基準に基づいて決定された金額が現金で支払われる
- ⑤の番号札と引き換えに、引換の現金を受け取る
日銀でも、繋ぎ合わせた切れ端が多い、または面積の欠けが大きいようなら、鑑定の上で引き換えの金額が決まります。となると、やはり、その日のうちに受け取れないかもしれませんね。
まとめ
うっかりお札が破れたり、燃えるなどした場合、日本銀行の本支店と、銀行・信用金庫などの金融機関で、手数料なしで交換してもらえます。(ただし、ゆうちょ銀行(郵便局)は対応していません)
交換にあたっては、日本銀行に引き換え基準が定められており、各金融機関も同じ基準で交換を受け付けています。
まず、必ずお札の表・裏の両面が確認できることが必要です。
その上で、交換の金額は、お札の面積がどれだけ残っているかによって決まります。
面積の割合 | 引き換え金額 |
お札の3分の2以上残っている | 全額 |
お札の5分の2以上、3分の2未満が残っている | 半額 |
お札の3分の2未満しか残っていない | 失効(0円) |
破れたお札を交換に持って行くときは、セロテープで貼り合わせるなど、家で準備してから出かけた方がスムーズです。
繋ぎ合わせたお札の切れ端が2~3枚と少なく、つなぎ目が一致している場合は、両替依頼票を記入して、金融機関の窓口にて交換してもらえます。
ですが、お札の切れ端がかなり細かかったり、残っている面積が少なかったりするような場合は、日銀の鑑定が必要ですので、引き換えまでに日数が必要となります。
その場合は、お近くに日銀の本支店があるようなら、そちらの方が早く済むかもしれません。ですが、日銀での交換は、事前の連絡や身分証明書などが必要ですので、しっかり準備してから出かけてくださいね。