初夏は、読んで字のごとく、夏の初めのことですが、ここでいう夏は暦の上での夏を意味します。
暦の夏は、立夏が始まる5月5日ごろから、立秋の前日8月6日ごろまでの3ヶ月間。
さらに夏は、初夏・仲夏・晩夏の3つに区切られ、初夏は立夏と小満の約1ヶ月にあたります。
初夏の候は、天候にかかわらず暦の上の季節にしたがって使う時候の挨拶です。
初夏の候の読み方、意味、使える時期
読み方 | しょかのこう |
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意味 | 初夏は、夏の初めのことです。 「初夏の候」は、暦の上の夏の初めの時候の挨拶です。 手紙に使う時候の挨拶では、現実の初夏の季節ではなく、立夏と小満の期間が初夏になります。 |
使える時期 | 立夏と小満の期間(5月5日ごろから6月4日ごろ) 5月中旬5月下旬6月初旬 暦の初夏に使う時候の挨拶でしたが、最近は6月下旬に使われることもあります。 |
初夏の候を使った文例
初夏の候のように、”~の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。
ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。
では、よく使われる文例をご紹介しましょう。
ビジネスや公的な手紙
- 拝啓 初夏の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 初夏の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、心からお喜び申し上げます。
- 拝啓 初夏の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄の段、慶賀の至りに存じます。
ちょっと一言
貴社は、会社の尊敬語です。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
目上の方に出すような改まった手紙
- 拝啓 初夏の候、○○様にはますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 初夏のみぎり、皆々様におかれましてはいよいよご健勝のことと拝察いたしております。
- 拝啓 初夏の折、御一同様にはますますご清祥のことと存じます。
ちょっと一言
「初夏の候」は「初夏のみぎり」「初夏の折」に変えて使うこともできます。
親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが
- 初夏の風が心地よい季節をむかえ、皆様お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
- 五月晴れの爽やかな日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
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「初夏の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。
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