麦秋は、麦の収穫期のこと。
麦は、お米とは逆に、秋に種をまいて初夏に収穫期を迎えます。
二十四節気をさらに細かく分けて七十二候に、「麦秋至(むぎのときいたる)」と麦の刈り入れの時期があります。
麦秋の候が手紙に使えるのは「麦秋至」の6月末から7月4日ごろとなります。
麦秋の候の読み方、意味、使える時期
読み方 | ばくしゅうのこう |
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意味 | 秋にまいた麦が初夏に収穫期を迎えたことを表します。 「麦秋の候」は、暦の上の夏の中頃の時候の挨拶です。 |
使える時期 | 七十二候「麦秋至」の期間(5月31日から6月4日ごろ) 6月初旬 |
麦秋の候を使った文例
麦秋の候のように、”~の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。
ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。
では、よく使われる文例をご紹介しましょう。
ビジネスや公的な手紙
- 拝啓 麦秋の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 麦秋の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、心からお喜び申し上げます。
- 拝啓 麦秋の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄の段、慶賀の至りに存じます。
ちょっと一言
貴社は、会社の尊敬語です。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
団体や協会に送る場合は、貴社を貴会に変えればそのまま使えます。
目上の方に出すような改まった手紙
- 拝啓 麦秋の候、○○様にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 麦秋のみぎり、皆々様におかれましては一段とご清祥のことと拝察いたしております。
- 拝啓 麦秋の折、ますますご活躍のことと存じます。
ちょっと一言
「麦秋の候」は「麦秋のみぎり」「麦秋の折」に変えて使うこともできます。
親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが
- 黄金色に輝く麦の穂を揺らす風が心地よい今日この頃、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
- 麦の穂が黄金色に輝き収穫を待つ頃となりました。皆様お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
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「麦秋の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。
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