布団を干した日は、夜お布団に入ると、フカフカでお日様の匂いがして、とっても幸せな気持ちになりますよね。
夏はともかく、梅雨や冬場は晴れていると、「布団が干せる!」と嬉しくなります。
ところで、布団を干す時間は、意外なほど短時間で効果があることをご存知でしょうか。
本日は、布団は何時ごろに干せばいいのか、何時間干せば効果があるのかなど、詳しくお伝えしていきますね。
布団を干す最適な時間帯
布団を干すのに適しているのは次の2つを満たした時間帯です。
- 日ざしが強すぎない
- 湿度が低い
順番に見ていきましょう。
日ざしが強すぎない時間帯
お天気のいい週末ともなれば、あちらこちらのベランダに布団が干されているのを見かけますね。
日光に、当てれば当てるほど良いからと、夏の場合、朝9時ごろから夕方3時ごろまで干すという方も多いのではないでしょうか。(私はそうでした)
ご存知のように、夏は日ざしが強く、冬は弱まります。
夏の強い日ざしに、長時間、布団をあてると、布団が傷んでしまうということも。
そのため、夏と冬では、布団を干すのに適した時間が違ってくるのです。
布団を干すのに最適な日差しがある時間帯
- 夏は午前10時から12時まで
- 冬は正午を挟んで10時から14時まで
夏の午後は、布団を干すのには適さない時間帯だったのですね。
湿度が低い時間帯
布団を干すときに、日ざし以上に大切なことが、大気の湿度です。
布団を干すのに適した湿度は、高くても50%以下、理想は40%以下。
湿度も季節によって変わりますが、実は、それ以上に1日の中でも湿度の変動は大きいのです。
1日の単位で見た場合、布団を干すのに適している湿度の低い時間帯は、午前10時から午後3時までの間です。
先ほどご紹介した、布団を干すのに適した日ざしのある時間帯であれば、湿度的にもOKということが分かりましたね!
また、布団を干す時間も意外なほど短くて十分に目的が果たせます。
布団を干す時間について理解を深めていただくために、布団を干す目的と効果をお伝えしていきますね。
布団を干す目的と効果
布団を干す目的は、一にも二にも、寝汗による湿気を乾燥させることです。
夜、寝ている間に、人はコップ1~2杯もの汗をかいています。
寝汗を布団が吸収してくれるおかげで快適に眠れるわけですが、その分、布団に湿気がたまります。
実は、布団の乾燥だけなら、日光に当てなくても、室内干しでも陰干しでも目的が果たせます。
- 布団のフカフカがよみがえる復元効果
- 皮脂や汗などの臭いをとる消臭効果
- カビなどの発生をおさえる殺菌効果
- ダニなどの繁殖を抑える殺虫効果
などの効果も得られるのです!
これらの布団を干す効果を得るために必要な時間=布団を干すとよい時間の長さとなります。
布団を干すとよい時間の長と頻度さ
布団を干す時間は、布団の中綿によって変わります。
たとえば綿布団の場合、夏は30分も日光に当てれば十分効果があります。
念を入れても片面1時間、両面で2時間ほど。
日ざしの弱い冬は、夏の倍の時間が目安になります。
中綿ごとの布団を干す時間の長さと、どれぐらいの頻度干せばいいかを表にまとめましたのでご覧ください。
中綿 | 頻度 | 干す時間 | |
夏 | 冬 | ||
綿布団 | 週2回以上 | 1~2時間 | 3~4時間 |
合繊布団 | 週1回以上 | 1~1.5時間 | 2~3時間 |
羊毛布団 | 週1回 | 1時間 | 2時間 |
羽毛布団 | 月1~2回 | 0.5時間 | 1時間 |
中綿によって違いはあるものの、布団は長い時間干す必要がないことが分かりますね。
長時間干しても、効果は変わりませんし、逆に日ざしで布団の布地や中綿を傷めることに。
また、布団の中綿によって、干し方のポイントも変わってきます。
先ほどの布団を干す時間と頻度と合わせて、詳しく説明していきますね。
晴れていても布団を干してはいけない日
なぜなら、地面がまだ濡れているので、晴れていても湿度が高いため、布団を乾燥させるには不向きだからです。
たとえ曇りでも湿度が少なければ、布団を乾燥させることができるので布団を干しても大丈夫です。
冬は、なかなか晴天に恵まれませんが、湿度が40%以下の曇った日なら布団を干すことができますね。
中綿別の布団の干し方
綿布団
布団の中綿の中でも、吸湿性と保温性が高い綿布団。
フカフカが戻りやすいことも綿布団の長所です。
ですが、吸湿性が高いということは、湿気がたまりやすいということでもあります。
毎日は無理でも週2回以上は干したいところです。
ただ、長時間干すと綿に含まれる油分が乾いて傷む原因になります。
陽射しの強い夏は、特に長時間干すことは厳禁です。
- 夏は、片側を30分から1時間、裏表で1~2時間で取り込んでください
- 冬は、その倍、片側で1~2時間、裏表で2~4時間が目安です
合繊布団
綿とポリエステルが中綿の合繊布団は、吸湿性こそ綿布団に劣りますが、軽さと弾力に優れた布団です。
綿布団ほど湿気をためませんので、日陰干しでも大丈夫です。
夏は片側を30~45分、裏表で1~1.5時間干せば、湿気もなくなりフカフカに戻ります。
羊毛布団
綿布団・合繊布団より高い保温力があるのが羊毛布団。
吸湿性は綿布団より落ちますが、吸い込んだ湿気を空中に吐き出す放湿力は綿布団より高いものがあります。
そのため、綿布団のように頻繁に干す必要がなく、週に1回を目安に干せば十分です。
羊毛布団は長時間、直射日光にあてると黄色く変色します。
湿気がこもりにくいためダニや雑菌の繁殖が少ない布団ですから、基本は日陰干しがおススメです。
夏は、片側30分ずつで1時間、冬は、片側1時間ずつで2時間ほど干したら取り入れます。
羽毛布団
保温性と軽さではピカ一なのが羽毛布団です。
そして、羊毛布団よりさらに湿気がたまりません。
また、羽毛布団の側生地は、羽毛が飛び出さないよう高密度なものが使用されています。
そのため、ダニやダニのエサとなるフケや垢も布団の中に入っていきにくいのです。
普段の乾燥としては、窓を開けてしばらく風に当てるだけでも大丈夫です。
干す場合は、羊毛布団と同じく基本は日陰干しで1ヶ月に1~2回が目安です。
干す時間も夏が裏表で30分、冬は倍の1時間と、他の布団と比べると最も短時間!
うっかり取り込み忘れないか、それが心配になる短さですね。
布団を干すときの注意点!
ここまでで布団を干す時間の認識がガラッと変わってしまいましたね。
この他にも布団を干すときにやっていたことが実は布団に良くなかったということがあります。
最後に、布団を干すときの注意点をお伝えしますね。
布団は叩いてはいけない!
布団を干したら、布団たたきで“パンパン!”と勢いよく叩いて、中のホコリを落とす。
布団は叩くものと思っていましたが、布団を叩いても中のホコリやダニを追い出す効果は無いそうです!
それどころか、布団の側生地と中綿を傷めてしまう行為なのでした。
布団を叩いて出てくるのは、ホコリではなく、中綿の繊維が壊れて飛び出たものです。
特に羽毛と羊毛の布団は布団たたき厳禁です。
布団のホコリが気になるときは、掃除機をかける。これが正解です。
取り入れた布団はすぐにしまわない
干したばかりのお布団は、フカフカで、中も温かくなっています。
そのお布団をすぐに押し入れにしまうと、押し入れの中の結露の原因になります。
干した布団は、押し入れにしまう前にしばらく広げて放熱してからしまうこと。
私は取り入れた布団は、夜まで部屋に放置しているので、この点だけはOKでした(笑)。
まとめ
布団を干すのに適した時間帯は、夏と冬では次のように違いがあります。
布団を干すのに効果的な陽射しがある時間帯
- 夏は午前10時から12時まで
- 冬は正午を挟んで10時から14時まで
布団を干す目的は、寝汗による布団の湿気を乾燥させることです。
陽射しの強さと湿度の点から、この時間帯が布団を干して乾燥させるのに適した時間帯になります。
また、布団を干す時間もそんなに長い時間必要ではなく、夏と冬では干す時間の長さも違います。
吸湿性が高く、乾きにくい綿布団は、夏は1~2時間、冬はその倍の2~4時間。
湿気が最もたまりにくい羽毛布団では、夏は30分、冬だと1時間。
今まで夏は5~6時間ぐらい干していましたが、それは布団を傷める原因を作っているようなものでした。
これからは、湿度の低いお天気のいい日に、さっと短時間で乾かす。
そして、綿布団と羽毛布団も特性に合わせて干すようにします!