おみくじたるもの、吉や凶がつくものと思いますよね。それなのに、引いたおみくじに「平」と書かれてあったら、何これ?と驚くもの無理はありません。
運的にも、良いのか悪いのか。
平とつく言葉を思い浮かべても、平和や平穏は良いイメージですが、平凡とくると正直”うーん”という感じがします。。。
そこで本日は、「平」のおみくじとは、どんな意味があるのかをじっくり見ていきたいと思います。
おみくじの「平」の意味はやはり”平”だった
おみくじといえば、「吉」や「凶」と思っていたのに、「平」が出たら驚きますよね。
そもそも読み方から悩みますが、「平」のおみくじは、”たいら”と読みます。(神社によっては、”へい”、”ひら”と読むところもあります。)
順番的にも、吉と凶の境界に「平」が位置します。
「平」という字のイメージを裏切らない結果でしたね(笑)。
ですが、人生には、波風がつきものですので、「平」と呼べるような穏やかな状態にあるということは素晴らしいことともいえますね。
特に、つらい状態が続いていたときに「平」のおみくじが出たら、思わずホッとするかもしれません。
一方で、叶えたいことがあって頑張っているときの「平」は、ちょっとガッカリする気もします。
いずれにしても、ずーっと波風が立たないことはありません。「平」のおみくじが出たら充電する時期と思って過ごすのが良さそうです。
ところで、「平」のおみくじですが、その存在自体が非常に貴重なものなんですよ。
「平」のおみくじは確率が低く存在自体が貴重
「平」というおみくじですが、おみくじの中に「平」がある神社は、全国でもわずか8社しかありません。
全国には、神社だけでも約8万社あるという話です。(文化庁の宗教統計調査から)
全部の神社がおみくじを出しているわけではありませんが、おみくじを出しているお寺もありますので、おみくじを出している寺社はけっこうな数になります。
そんな中で、「平」のおみくじを出しているのは次の8社です。
- 平のおみくじある神社
- 埼玉県の氷川神社
- 長野県の戸隠神社
- 京都府の下鴨神社
- 京都府の石清水八幡宮
- 大阪府の住吉大社
- 大阪府の生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)
- 広島県の厳島神社
- 香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)
8社のうち、西日本に6社もありますね。「平」おみくじに関しては、完全に西高東低です(笑)。
さらに、「平」のおみくじがある神社で、「平」が出る確率も2%以下という話なので、いかに珍しい存在か分かっていただけるかと思います。
「平」の意味に神社によって違いはありません
ご紹介した8社は、おみくじの種類の数も違いますが、「平」のおみくじが”吉でも凶でもない平穏な状態”というのは共通しています。
石清水八幡宮に関しては、「平」が「大吉」と同じ意味という話がチラホラ見かけますが、実物を見る限り、それホント?という印象を受けます。
昨日、石清水八幡宮でおみくじ引いたら『平』っていう見慣れない文字が、、調べてみると神社によって違うみたいですが『運気が安定してるので、今の状態が続く』らしい。
石清水八幡宮では平は大吉と同じ扱いになるらしいけど、下鴨神社では全く真逆の凶らしいです。おみくじも色々あるんだなぁ。 pic.twitter.com/m7OvSYKZyj— ひさ (@Happyclover1984) 2018年1月8日
何にせよ、そんな珍しい貴重な「平」を引いたということはラッキーです。
ある意味、人生に波風が立たない穏やかな時期がそれだけ貴重ということを表しているようで面白いですね。
「平」がおみくじにある由来として、
- かつては日柄を表す十二直がおみくじに使われていた
- 十二直の中で「吉」を表す「平」だけが残った
という説があります。
これが、「平」のおみくじ、実は「大吉」説の根拠になっているようですが、、、ちょっと違うんじゃないかなという気がします。
なぜなら、十二直は、大安や仏滅と同じく日柄の吉凶のことというのは正しいのですが、「平」は十二直の中で4~6番目ぐらいに良い日柄だからです。
十二直で良い日柄といえば、「建」「満」「開」「成」。字から見ても「平」より福々しいですよね(笑)。それに十二直の中から「平」だけが残されているのも説得力に欠ける話ではないでしょうか。。。
まとめ
おみくじといえば、「吉」や「凶」ですが、「平」という全国的に見ても珍しいおみくじがあります。
「平」と書いて、”たいら”と読むのですが、順番としては吉と凶の間に位置し、運的にも吉でも凶でもない穏やかな状態を意味します。
おみくじに「平」が入っている神社は、全国でわずかに8社しかありません。さらに「平」が出る確率も2%以下と低い数値です。
運的には、「平」は吉でも凶でもないということですが、「平」を引いたという自体がラッキーな出来事と言えますね。
ある意味、人生に波風が立たない穏やかな時期がそれだけ貴重ということを表しているとも言えます。
いずれにしても、人生には波風はつきものです。「平」のおみくじを引く時期は、人生の充電時期かなという気がします。