布団を干すというと、やはりお日様にあてる天日干しが真っ先に思い浮かびます。
ですが、最近はマンションによっては外観上の問題からベランダに布団を干せないということも聞きます。
お住まいにそうした制限がある場合や、梅雨で雨が続くとき、花粉が飛ぶ時期などは布団を外に干せないということもありますよね。
そんなときに出来るのが室内で布団を干すことです。
私も雨が続くときは、室内に布団を広げてせめて湿気だけは取りたいと室内干しをすることがあります。
ただ、やはり布団はお日様にあてるという刷り込みが強すぎて、何となく室内干しは天日干しより効果が低いように感じられて、しようがありません。
でも、そうした思い込みが正しくないことも世の中には往々にしてあります。
室内で布団を干すと効果があるのか、そのために干し方があるのか、また天日干しと効果に違いがあるのか。
本日はこの3点について調べてきました。
室内干しでも布団を干す効果は十分!
結論としては、室内干しでも布団を干す効果は十分にあることが分かりました。
どういうことなのか、まず、布団を干す目的と効果とは何なのかということから確認したいと思います。
布団を干す目的と効果4つ
寝ている間に人はコップ1~2杯の汗をかくといいますが、その汗を布団が毎晩、吸収してくれています。
布団を干す目的は、布団が吸収した寝汗の水分を乾燥させることです。
そして布団を乾かすと、こんな効果があります。
- 布団のフカフカがよみがえる復元効果
- 皮脂や汗などの臭いをとる消臭効果
- カビなどの発生をおさえる殺菌効果
- ダニなどの繁殖を抑える殺虫効果
室内で洗濯物が乾くのと同じように、室内干しであっても「布団の乾燥」という目的は十分に果たせますよね。
ただ気になるのは、布団を干す効果の中にあるカビなどの殺菌とダニなどの殺虫効果。
これは、やはり天日干しでないと得られないのでは?という疑問が出てきます。
室内干しと天日干しでは、効果に違いがあるのかを次で比べていきたいと思います。
布団を干す効果についてさらに詳しくこちらにまとめています。
⇒布団を干す時間は夏と冬で違った!長時間干す必要もないんだって!
室内干しと天日干し、効果の違いは?
先ほど布団を干すことで得られる効果を4つあることを見てきました。
その中で、布団のフカフカがもどる復元効果と臭いをとる消臭効果は、布団にこもる湿気を乾燥させることで得られる効果です。
ここで、大切なのは、素早く乾燥させるという点だけで、室内干しでも天日干しでも効果に違いはありません。
室内干しと天日干しの効果として気になるのはカビなどの殺菌とダニなどの殺虫効果です。
この2つ。
天日干しでないと効果がないかというと、半分は〇で半分は×と言えます。
どういうことかというと、殺菌にしろ、殺虫にしろ、太陽光の熱から生まれる効果です。
ですので、室内干しでも、布団乾燥機を使うなどして、天日干しと同じように布団に熱を当てれば同じ効果があるということになってきます。
また、布団の中でも、湿度を放出する放湿性に優れている羊毛や羽毛布団は、カビやダニが発生しにくいため、天日干しの必要がないと言われます。
さらに、羊毛や羽毛布団は、天日干しが、逆に布団を傷める原因とまで言われているのです!
こうしてみてくると、布団は太陽にあてて干すものだというのが、太陽=健康というイメージに引っ張られていたように感じます。
ですが、室内干しもやり方を間違えると、布団の湿気も取れず、ダニも退治できずということになります。
続けて、布団を室内に干す効果的なやり方をいくつかご紹介していきますね。
室内での布団の干し方
さて、室内で布団を干す方法について、湿度を飛ばす乾燥目的と、カビ除菌・ダニ駆除目的に分けてお伝えしますね。
布団の湿気をとる干し方
布団を干す一番の目的、布団の中の湿気を乾かすための干し方ですが、お天気が晴れているかどうかで出来る方法と出来ない方法があります。
それぞれを分けてご紹介しますね。
お天気が晴れている時
お天気が良くて、湿気が低い日は、室内干しもやりやすい日です。
部屋の窓を開けて、風通しのよい場所に干せば、それだけで布団は乾燥します。
一番、簡単な方法は、ベッドの場合。
布団をめくっておくだけで、湿気が放出できます。
特に羊毛や羽毛布団は、この方法だけで乾燥はOK!
もっと本格的に室内で干す場合は、折り畳み式の布団干し用スタンドを使うか、椅子を二つ並べるかして、布団をかけます。
ここで気を付けるのは、風の通り道を作るように布団をかけること。
そして、片側を2~3時間風に当てたら、裏返してもう片側を同じように風に当てます。
窓を開けても風が十分に入ってこない場合は、夏なら扇風機を使っても同じように効果ありです。
お天気が雨の時
雨の日や湿度が高い日は、窓を開けると逆に湿度が部屋に入ってきますので、窓を開けて風を使う方法はNGです。
そういう日は、晴れた時と同じく、布団干し用のスタンドや椅子に布団をかけます。
そして、部屋を閉め切って、エアコンの除湿運転で布団を乾燥させます。
もし、乾燥機があるようなら、エアコンよりも乾燥が早いので、そちらを使ってください。
この場合も、布団の面がくっつかないよう空気の通り道を作って布団をスタンドや椅子にかけてくださいね。
実は布団スタンドなるものを知らなくて、今まで椅子を並べて干していました(笑)
カビ除菌・ダニ駆除ができる方法
カビとダニには、60℃以上の熱に弱いという共通点があります。
(良かったですよね、片方は100℃でないと死なないとかだと面倒です(笑))
つまり、室内干しでも60℃以上の熱を布団にあてれば、カビもダニも退治できるということですね。
60℃以上の熱を布団に加える方法としては次の3つです。
この方法で、カビ除菌・ダニ駆除はもちろん、布団の乾燥もできます。
- ホットカーペットをダニ駆除モードに設定して片面2時間ずつ温める
- 布団乾燥機のダニ駆除モードで片面2時間ずつ乾燥する
- 100℃に設定したアイロンを布団全体にかける
布団を60℃以上に温めた後は、ダニの死骸やフンが残りますので、布団に必ず掃除機をかけてくださいね。
また、すぐに押し入れにしまうと結露の原因になるので、しばらく広げて布団の熱をとってからしまいます。
ただし、この方法も布団の奥深くに入り込んだダニにはあまり効き目がないです。。。
どうもしつこいダニがいると感じられたら、クリーニング屋さんで布団の丸洗いをおすすめします。
まとめ
布団は天日干しというイメージがありますが、マンションによっては外観を損ねるとして布団をベランダに干せない場合があります。
また、住まいの制限がなくても梅雨の季節や花粉の季節は外に布団を干せないということもあります。
そんなときは、室内で布団を干すだけでも、布団を乾燥させることが出来ます。
お天気のいい日は、窓を開けて風通しの良い場所に、布団用スタンドや椅子を使い、風の通り道をつくるように布団をかけます。
片側2~3時間ずつ風に当てれば、布団が吸収した寝汗の水分を乾燥させることができます。
カビ除菌・ダニ駆除も布団を干す効果として重要です。
カビ・ダニともに60℃以上の熱に弱い性質がありますので、室内干しの場合はホットカーペットや布団乾燥機、アイロンなどを使えば、カビ除菌・ダニ駆除が可能です。
室内干しでも、布団を干す効果は十分に得られることが分かってよかったです!