外遊びが増える季節は、虫刺されが心配な季節でもありますね。
特に、子どもは肌がやわらかいことと、蚊などの虫に刺されたときの免疫が出来上がっていないため、刺されるとひどくなることも。
子どもが小さいうちは、虫除けスプレーが外遊びでは必需品です。
そんな外遊びの必需品、虫除けスプレーですが、直接子どもの肌にかける物なだけに、どんなものが安心か悩むところです。
できれば、虫除け効果もしっかりあって、子どもの肌にも安心して使えるものが欲しいですよね。
そこで、本日は虫除け効果のあるハッカ油を使った虫除けスプレーをご紹介していきます。
作り方はいたって簡単。
市販のものに比べると虫除け効果の持続性が弱いですが、それを補う使い方もあわせてご紹介しますね。
ハッカ油の虫除け効果
まず始めに、ハッカ油が力を発揮する虫はどんな虫から見ていきます。
- ハッカ油を嫌いな虫たち
- 蚊
- ダニ
- ブヨ
- カメムシ
- コバエ
- アリ
- 蜂
- ゴキブリ
これらの虫は、ハッカ油の匂いを嫌って近寄ってきません。
特にダニに対しては、殺虫効果まであります!
この虫除け効果をスプレーにして、持ち歩けて手軽に使えるようにしていきますよ。
ハッカ油の効能! すぐ使える方法がいっぱいでビックリ!
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ハッカ油の虫除けスプレーの作り方
では、早速、虫除けスプレーを作る分量と順番を見てきましょう。
ハッカ油虫除けスプレーの分量
スプレーボトル100mlに入る分量です。
スプレーボトルのサイズが小さい場合は、この分量を調整して作ってくださいね。
- ハッカ油 20~30滴
- 無水エタノール10ml
- 精製水90ml
ハッカ油には、食用に出来るものと出来ないものがあり、「食品添加」の表示があるかどうかで見分けることができます。
今回は、体に吹きかける虫除けスプレーを作るので、食品添加の表示が無いハッカ油でも大丈夫です。
もし、せっかく買うこの機会に、ハッカ油ウォーターやマウスウォッシュを作ってみたいという場合は、食品添加の表示があるハッカ油を選んでもいいですね。
材料にある無水エタノールはハッカ油と精製水が分離を起こさないために必要なものです。
精製水に関しては、もし手元にない場合、水道水を煮沸して塩素を飛ばしたものでも代用できます。
ただ、ハッカ油の虫除け効果は、主成分であるメントールの香りによるものなので、香りのことを考えると精製水がおすすめです。
ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かします!
スプレー容器を選ぶ場合は、次の材質の中から選んでくださいね。
- ポリプロピレン(PP)
- ポリエチレン(PE)
- ガラス
- 陶器
- 耐油性
- 耐アルコール性
表示からよく分からない場合は、ガラス製を選べば安心ですよ!
ハッカ油虫除けスプレーの作り方
肌に直接吹きかけるものですので、下準備として、スプレー容器の消毒から始めましょう。
スプレー容器が、ガラス製の場合は熱湯消毒をします。
ポリプロピレン製(PP)、ポリエチレン製(PE)の容器は、熱湯を入れると変形するおそれがあるので、無水エタノール1に対して水2の分量を混ぜたもので容器を洗ってください。
2~3回シュッシュッと吹き付ければ、スプレーのノズル部分の消毒も完了です。
では、実際にスプレーを作っていきますよ。
- 無水エタノール10mlとハッカ油20~40滴をよく混ぜる。
- 1をスプレー容器に入れる。
- 精製水90mlを容器に入れ、よく振る。
- よく混ざれば出来上がり。
無水エタノールとハッカ油を先に混ぜることが一番大切なポイントです。
そうしないと、ハッカ油と精製水が上手く混ざらずに分離しちゃいますよ。
では、次はハッカ油の虫除けスプレーを上手に使っていく方法と注意点です。
ハッカ油の虫除けスプレーの使い方
せっかく作った虫除けスプレーですが、使いだす前に知っておいていただきたい注意点がありますので、そちらから先にお伝えしていきます。
- ハッカ油で作った虫除けスプレーは、あまり日持ちはしません。
- ハッカ油の虫除けスプレーは、小まめに吹きかけないと効果がなくなります。
この2点、もう少し詳しく見ていきましょうね。
ハッカ油の虫除けスプレーの使用期限
残念ですが、ハッカ油で作った虫除けスプレーはあまり日持ちはしません。
日の当たらない涼しい場所で保管して、1週間から10日で使い切ること。
その期間を過ぎると香りが変わってしまって効き目もなくなります。
肌に付けるものだけに、もったいないと思わず捨ててしまってくださいね。
小まめにスプレーして効果長持ち
こちらも手作りで安心の分、残念ながら市販の虫除けスプレーより効き目は長続きしません。
ですが、小まめに吹きかけることで効果を長持ちさせて使うことができますよ。
まずは、お出かけ前に、シューっと一吹きしてからお出かけしましょう。
ハッカの香りが薄くなってきたら、効き目も薄れてきていますので、それが虫除けスプレーを吹きかけるサインです。
汗をかいたときも同じく、スプレー成分が汗で流れちゃいますので、もう一度スプレーをします。
くどいようですが、安心な分効き目が長続きしない弱点を小まめさで補ってください。
またハッカ油の虫除けスプレーにも多少なりとも刺激がありますので目の周りには使ってはいけません。
うっかり目に入った時は、急いで洗い流してください。
また、肌が弱い人は、使う前にパッチテストをしてから使うようにしてくださいね。
ハッカ油は、虫に刺された痒みの緩和効果もあるので、虫に刺された時に使えるハッカ油バームの作り方もあわせてご紹介します。
虫刺されの他にも、軽い切り傷、肩こり、頭痛、鼻づまりなどにも使えて便利ですよ。
白色ワセリン10gにハッカ油を5~6滴入れて、よく混ぜて、蓋つきの密封容器に入れて出来上がりです。
ワセリンが固くて混ざりにくいときは、湯せんもしくはドライヤーで温めると混ざりやすくなります。
こちらの使用期限も虫除けスプレーと同じく1週間~10日なので、早めに使い切りましょう。
そして、ハッカ油虫除けスプレーだからこそ、肌に吹き付ける以外にこんな使い方も出来ちゃいます。
網戸・カーテンに吹きかけて虫をシャットアウト
ハッカ油の虫除けスプレーですが、網戸やカーテンに吹きかけると外からの虫の侵入をシャットアウトできます。
網戸・カーテンの他に、虫の通路になりそうな場所や玄関にスプレーを吹きかけるのも効果的な使い方です。
うーん、それならもっと害虫をやっつけれる強力な虫除けが欲しいなぁと思った人、肌に吹き付けるには刺激が強くなりますが、害虫退治スプレーもハッカ油で作ることができます!
ハッカ油で害虫退治スプレー
このスプレーは特にダニをやっつけるのに効力を発揮します。
ゴキブリは、、、やつらは恐竜の時代から地球にいますからね、、、なかなかハッカ油だけで解決とはいかないと正直に申し上げておきます。
ですが、害虫退治として、このスプレーは、コバエが出る台所・ゴミ箱回り、ダニの住み家の布団・カーペット・畳などに使ってください。
台所で市販の殺虫剤を噴射するのは、やはり嫌ですからね。
では、分量と作り方です。
ハッカ油害虫退治スプレーの分量
スプレーボトル200mlに入る分量です。
- ハッカ油 50~60滴
- 水 200ml
害虫退治スプレーを作る手順
エタノールを使わないので力業で混ぜてください(笑)
- 水100mlにハッカ油50~60滴を入れて混ぜる。
- さらに水100mlを加えて、白く濁ったようになるまでよく振る。
ゴキブリ対策には、水で薄めたものなんで手ぬるいことは言わずに、コットンやティッシュに原液を数滴垂らしたものを通りそうな場所に置くのも効果高しです。
ただし!原液を使う場合は、触れた場所が変色することもありますから、それだけは気を付けてください。
まとめ
ハッカ油の虫除け効果を利用した虫除けスプレー、簡単に作れて安心なのが嬉しいですね。
ただし、やはり市販のものに比べると効力の持続性に課題はあります。
小まめに吹きかける、汗をかいた時にもすぐに吹きかけるといった工夫で上手に使っていきたいですね。
また、直接肌に吹きかける使い方だけでなく、網戸やカーテンにかけてるといった室内への虫の侵入を防ぐということもできるのも手作りスプレーならではのよさです。
最近は、残暑の期間が長いので、虫除けが必要な季節も長くなっているように感じます。
ハッカ油スプレー、涼しげな香りも楽しみながら使っていきたいですね。