早秋の候が使える時期！意味・読み方・お役立ち文例

早い秋と書く早秋（そうしゅう）は、暦の上の秋の初め（陰暦7月）を意味します。

時候の挨拶の「秋」は、立秋（8月7日ごろ）から立冬の前日（11月6日ごろ）までの暦の上での秋のこと。

そのうち、立秋から処暑までが暦の上の秋の初め（陰暦7月）にあたります。

早秋の候が使える時期も暦の決まりに従って、8月7日ごろから9月6日ごろの約1ヶ月です。

早秋の候の読み方、意味、使える時期

早秋の候を使った文例

早秋の候のように、”～の候”とつく漢語調の挨拶は、時候の挨拶の中で最もあらたまった丁寧な言葉です。

ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、漢語調の時候の挨拶を使うのが慣例です。

では、よく使われる文例をご紹介しましょう。

ビジネスや公的な手紙

• 拝啓　早秋の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　早秋の候、貴社におかれましては、いよいよご隆盛の由、心からお喜び申し上げます。
• 拝啓　早秋の候、貴社におかれましては、ますますご繁栄の段、慶賀の至りに存じます。

目上の方に出すような改まった手紙

• 拝啓　早秋の候、○○様にはいよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
• 拝啓　早秋のみぎり、皆様におかれましては一段とご壮健のことと拝察いたしております。
• 拝啓　早秋の折、ご家族の皆様にはますますご健勝のことと存じます。

親しい方に出す手紙ならこんな時候の挨拶はいかが

• 虫の音に秋が近いことを感じる昨今、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
• 夜空に秋の気配を感じる頃、皆様お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
• 朝夕にはかすかに秋の気配が感じられるようになりましたね。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

tahe

「早秋の候」は改まった印象が強いため、親しい方に送る手紙の場合、ご紹介したような柔らかい挨拶に言い換えることもできますので参考になさってください。