福をもたらすという七福神。
家に七福神の置物を飾ったり、年賀状のイラストに使ったりすることが多いですよね。
そんなときに悩むのが、七福神をどの順番で並べればいいのかです。
中には、私のように七福神の名前が全部分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。(今は全部分かるようになりましたよ(笑))
福を招くという縁起物なだけに、”この並び方!”というのがあるのであれば、知っておきたいところです。
そこで本日は、七福神の並び方についてお伝えしていきます。
意外とアバウトだったのですが、願い事があるなら知っておきたい並び方もありますので、最後までゆっくりご覧くださいね。
七福神の一般的な並び方
さて、七福神の並び方ですが、これ!といった決まりはありませんでした。
よく見かける一般的な並び方はありますが、それも1つではなく3パターンほどあります。順番にご紹介しますね。
パターン1:七福神に加わった順番
3つのパターンの中で、最もオーソドックスな並び方は、七福神に加わった順番に向かって左端から並べる置き方です。
- 恵比須
- 大黒天
- 毘沙門天
- 弁才天
- 福禄寿
- 寿老人
- 布袋尊
続いてご紹介する2つの並び方は、タイプ1を少し変えた並び方です。
パターン2:布袋尊が弁才天の次にくる順番
2つ目のパターンは、パターン1では7番目だった布袋尊が5番目にくる並び方です。
- 恵比須
- 大黒天
- 毘沙門天
- 弁才天
- 布袋尊
- 福禄寿
- 寿老人
パターン3:毘沙門天と弁才天が入れ替わる順番
3つ目のパターンは、パターン1では4番目だった弁才天が3番目になる並び方です。
- 恵比須
- 大黒天
- 弁才天
- 毘沙門天
- 布袋尊
- 福禄寿
- 寿老人
3つのパターン、少しずつ違うのですが、どうも七福神の並び方には基本的に次のルールがあるようですね。
七福神の並び方基本ルール
- 唯一日本固有の神、恵比須が向かって左端
- 恵比須と大黒天は隣り合わせ(大黒天が大国主命、恵比須が大国主命の息子・事代主に習合されたから?)
- 福禄寿と寿老人は隣り合わせ(道教の神様で、同じ南極星老人の化身だから)
ところがですね、七福神を並べて飾るときは、この3つのパターンのどれかで飾るのもいいですが、叶えたい願い事の順番に七福神を並べるとご利益が期待できるのだそうですよ!
詳しく見ていきましょう!
叶えたい願い事・いただきたいご利益の順番に並べる!
叶えたい願い事の順番に七福神を並べて、ご利益をいただくためには、まずは七福神のご利益を知る必要があります。
ここで、あらためて七福神のお名前やお姿の特徴と、主なご利益についてご紹介していきますね。
七福神のご利益
名前 | ご利益 |
恵比須(えびす) | 七福神で唯一日本の神様。 烏帽子をかぶって、左手に鯛、右手に釣竿をお持ちです。 古くは漁業の神様でしたが、商業の発展にともなって商売繁盛の神様として信仰を集めてきました。 ご利益
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大黒天(だいこくてん) | インドのヒンズー教の神様です。 頭巾をかぶって大きな袋を背負い、打ち出の小槌をお持ちです。 食物・財福、農業を司る神様でしたが、商業の発展にともなって商売繁盛の神様として信仰されるようになりました。 ご利益
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毘沙門天(びしゃもんてん) | インドの神様でしたが、仏教では仏法と北方を守る四天王の一尊「多聞天」となられました。 七福神の中では、唯一の武神。そのため甲冑姿で厳しいお顔をされています。 災難をはらい、福徳を授ける神様として信仰されています。 ご利益
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弁才天(べんざいてん) | インドの河(水)の女神ですが、仏教では音楽や芸能、言語、知恵、財宝・福徳の女神とされています。 七福神で唯一の女神。唐服姿で琵琶を弾く優美なお姿をされています。 芸能、金運・財運のご利益もありますが、縁結び・恋愛成就の神様です。 ご利益
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福禄寿(ふくろくじゅ) | 中国の道教の神様で、南極老人星の化身と言われています。 長大な頭に長く白いあごひげに大きな耳たぶと、大変特徴的なお姿です。 名前のとおり、幸福(血のつながった実子に恵まれる)・禄(身分と財産)・寿(健康に長生き)の3つの願いを叶えてくれる神様です。 ご利益
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寿老人(じゅろうじん) | 福禄寿と同じく、中国の道教の神様で、南極老人星の化身と言われています。 3千年生きているという鹿を引き連れ、不老長寿のシンボルの桃をもち、難をはらう団扇をお持ちです。 病気や厄災をはらい、健康・長寿と福徳をさずける神様として信仰されています。 ご利益
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布袋尊(ほていそん) | 布袋尊は、中国唐の時代に実在した禅僧・釈契此(しゃくかいし)です。吉凶や天候を占った布袋尊は、弥勒菩薩の化身と崇拝されていました。 太鼓腹に大きな袋を常に背負っていらっしゃいます。 「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生。同じ暮らすなら笑って暮らせ」と説いた布袋尊は、福々しい外見から富貴繁栄、夫婦円満の神様として信仰されています。 ご利益
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どれも有難いご利益ばかりですね(笑)。
次では、具体的にこんなお願い事がある場合はどうなのかを考えてみたいと思います!
七福神の由来とは?名前やご利益も一覧でご紹介!
とにかく目出度いイメージのある七福神。七人揃った宝船の絵を見ると、何だかカラフルでユニークな神様たちです。 ”エビス様”や”ダイコク様”は、確か七福神というのは分かっていても全員の名前ははっきり分かり ...
この願い事ならこの並び方?!
七福神の神様は、どの神様も”福をもたらす”神様ですが、ご利益を見ていくと、その神様にだけあるご利益がありましたね。
分かりやすいところで例をあげると、弁才天の縁結び・恋愛成就のご利益や、寿老人の病気平癒・無病息災ですね。
福を招きたい、開運したいという願いなら、基本的な七福神の並べ方でOKです。
しかし、いいご縁が欲しいとか病気を治したいとかいうような、具体的な願い事がある場合は、そのご利益を持つ七福神を向かって左端に置くといいわけです。
思いつくところをざっと上げてみると、こんな願い事があるなら、この神様から始まる並び方がいいのではないでしょうか!
こんな願い事があるなら先頭はこの七福神
- 事業で成功したい ⇒ 恵比須・大黒天から始まる並び方
- お客さんを増やしたい ⇒ 布袋尊から始まる並び方
- 昇進したい ⇒ 福禄寿から始まる並び方
- 収入が増えてほしい ⇒ 弁才天・毘沙門天から始まる並び方
- 成績をあげたい、合格したい ⇒ 弁才天から始まる並び方
- クラブでレギュラーになりたい ⇒ 毘沙門天と弁才天から始まる並び方
- 恋人がほしい・結婚したい ⇒ 弁才天から始まる並び方
- 赤ちゃんが欲しい ⇒ 布袋尊・福禄寿・弁才天から始まる並び方
- 家族が事故にあわないように ⇒ 恵比須から始まる並び方
- 病気を治したい ⇒ 寿老人から始まる並び方
願い事にご利益がありそうな七福神を一番右端に置いて、以降はオーソドックスな並び方で飾るイメージですね。
願いが叶ったら、次の願い事でご利益を期待したい並び方に変えていくなんていうのも楽しいですね。
まとめ
”福をもたらす”神様が揃った七福神は、家に飾る置き物や年賀状のイラストなどに人気があります。
そうしたときに、気になるのが七福神の並び方ですが、いくつかパターンはあるものの、必ずこの並び方にしないといけないという決まりはありません。
最もオーソドックスな並び方
- 恵比須
- 大黒天
- 毘沙門天
- 弁才天
- 福禄寿
- 寿老人
- 布袋尊
次によく見られる2パターンは、七福神に加えられた順番の並び方を基本パターンを少し変えた並び方です。
基本パターンで7番目だった布袋尊が5番目にくる並び方
- 恵比須
- 大黒天
- 毘沙門天
- 弁才天
- 布袋尊
- 福禄寿
- 寿老人
基本パターンで4番目だった弁才天が3番目になる並び方
- 恵比須
- 大黒天
- 弁才天
- 毘沙門天
- 布袋尊
- 福禄寿
- 寿老人
この3パターンがよく見かける七福神の並び方ですが、何か特別に叶えたい願い事があるなら、願い事の順番に七福神を並べるとご利益が期待できるとのこと!
七福神は、どの神様も”福をもたらす”神様ですが、弁才天の縁結び・恋愛成就のご利益や、寿老人の病気平癒・無病息災のように、その神様だけにあるご利益があります。
つまり、いいご縁が欲しいとか病気を治したいとかいうような、具体的な願い事がある場合は、そのご利益を持つ七福神を向かって左端に並べるといいということになります。
願いが叶ったら、次の願い事でご利益を期待したい並び方に変えていくなんていうのも楽しいですね。