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京都で七福神巡り!効率の良いコースを京都人が考えてみた!

お正月松の内までにお参りすると、七難即滅・七福即生」のご利益があるという七福神巡り

京都が発祥の地だったのですね。(知らなかった京都人(笑))

よし!次のお正月に行ってみるかと調べてみたところ、まー見事なバラけっぷり。

7寺社すべてを回ろうと思うと1日仕事になりそうですので、泊りがけで京都観光かねて回るというのもありです。

でも中には日帰りでという方や、1日で回りきりたい方もいらっしゃいますよね。

そこで本日は、七福神巡りをどう回れば最も効率が良いコースかを考えてみました!

色紙や御朱印帳に関する情報をお届けしますので、京都で七福神巡りをお考えの方は参考になさってください~。

京都七福神巡り

京都・七福神巡り
七福神巡りの寺社は変遷があるようなのですが、現在、京都の七福神巡り「都七福神」と呼ばれる次の7寺社。

都七福神

  1. 恵比須 ⇒ 京都ゑびす神社
  2. 大黒天 ⇒ 妙円寺(みょうえんじ)
  3. 毘沙門天 ⇒ 東寺(とうじ)
  4. 弁才天 ⇒ 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)
  5. 福禄寿 ⇒ 赤山禅院(せきざんぜんいん)
  6. 寿老人 ⇒ 行願寺 革堂(ぎょうがんじ こうどう)
  7. 布袋尊 ⇒ 萬福寺(まんぷくじ)

七福神巡りは、室町時代に京都で始まったものが全国に広がりました。

現在、関東の方では元日から1月7日の松の内までが七福神めぐりの期間といわれますが、京都の「都七福神」巡りは1月1日から31日までと、1月中が七福神巡りの期間です。

さらには、1月以外でも毎月7日を七福神のご縁日とされています。

寺社の詳しい説明の前に、全体の位置関係を下の地図でご覧ください。

京都「都七福神」地図

一番北に位置する赤山禅院は、京都洛北の修学院というエリア。

そして一番南の萬福寺は、京都市を離れて宇治市に位置します。

京都駅の南エリアと京都市内は交通のアクセスも良く移動しやすいエリアです。

洛北にある赤山禅院と妙高寺は、地理的には近いものの、2か所を結ぶ便利な交通手段がありません。

ここさえクリアすれば、次の順番がベストかなと思います!

京都七福神巡りを効率よく回る!

市外から公共交通機関で京都に来られる場合、スタート地点には次の3駅が想定されます。

スタート地点は次の3つのどこか

  • JR・近畿鉄道 ⇒ 京都駅
  • 阪急電鉄 ⇒ 四条大宮駅もしくは河原町駅
  • 京阪電鉄 ⇒ 祇園四条駅

京都駅

いずれの駅からであっても、私なら次の順番で七福神巡りをするでしょうか。

京都人的七福神巡りの順番

  1. 東寺(毘沙門天)
  2. 萬福寺(布袋尊)
  3. 六波羅蜜寺(弁才天)
  4. ゑびす神社(恵比須神)
  5. 赤山禅院(福禄寿)
  6. 妙円寺(大黒天)
  7. 行願寺 革堂(寿老人)

詳しく説明していきますね。

最初は東寺(毘沙門天)からスタート

地図からは、布袋孫が祀られている宇治市の萬福寺から先に行って、そのあとに東寺に向かうのが良さげな印象を受けます。

ですが、萬福寺のあとは東寺ではなく六波羅蜜寺に移動というルートの方が後の予定が立てやすくなります。

六波羅蜜寺とゑびす神社は徒歩6分と近接していますし、洛北方面にも向かいやすいからという理由です。

そのため、洛南エリアのもう一つの七福神・東寺からスタートして次に萬福寺に向かうとスムーズ。

では、東寺への交通手段と参拝時間などを説明しますね。

東寺へのアクセス

  • JRで来る場合は京都駅から徒歩で15分
  • 東寺のホームページには京都駅からバスに乗る方法も案内されていますが、待ち時間を考えると徒歩が一番早いと思われます。
    ちょっと大変かもしれませんが、スタートしたばかりで、まだ元気なはずなので京都駅から東寺までは徒歩をおすすめします!
  • 近畿鉄道で来る場合は東寺駅で下車し徒歩10分
  • 近鉄で京都に来られるなら、京都駅の手前、東寺駅で下車してください。
  • 阪急電鉄で来る場合は大宮駅下車しバス移動
バス停「四条大宮」から

  • 18系統(大宮通・久我石原町行)
  • 71系統(東寺・京都駅八条口アバンティ前行)
  • 207系統(九条大宮・九条車庫行)
  • に乗車し、「東寺東門前」下車し、そこから徒歩で10分です。
    バスの移動時間は約10分ですが、交通事情によって変わります。
    大町宮駅は特急が止まりませんので、場合によっては桂駅乗り換えが必要です。

    • 京阪電鉄で来る場合は祇園四条駅で下車しバス移動
    • バス停「四条京阪前」から、207系統(九条大宮・九条車庫行)に乗車し、「東寺東門前」下車し、そこから徒歩で10分です。
      バスの移動時間は約20分ですが、交通事情によって変わります。
      祇園四条駅からはゑびす神社が近いですが、まずは東寺を目指します。
    tahe
    東寺は京都駅の近くではあるのですが、どのバス停・最寄駅からも意外と徒歩が必要な立地

    七福神巡りは1月の寒い時期ですので、何人かでいらっしゃるなら京都駅・大宮駅からはタクシーに乗るのもありですね。

    徒歩

    東寺での毘沙門天拝観について

    東寺は、平安京造営にあたり、国家鎮護のために弘法大師・空海が創建した密教寺院で、実に1200年の歴史を誇ります。

    五重塔は、現存する日本最古の木造建築物として知られており、1994年(平成6年)に世界遺産として登録されました。

    住所〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
    TEL075-691-3325
    拝観時間5:00~17:00(境内)
    拝観料境内は無料
    ホームページhttp://www.toji.or.jp/

    毘沙門天

    御宝印をいただく御朱印色紙

    都七福神巡りでは、各社寺の授与所で七福神巡り用の御朱印色紙(大護符)が用意されています。

    色紙の大きさやデザインなどは、社寺によって異なりますが、最初に参拝する社寺色紙(大護符)もしくは御軸・御宝印帖購入して、七福神巡りをスタートさせましょう。

    もちろん、ご自分で用意した御朱印帳でも全く問題ありません。

    新年にいただいた御朱印は、家に飾り、1年の家内の安全守護を祈ります。

    • 御朱印色紙(大護符) 1,500~2,000円
    • 御朱印料 300円

    御朱印帳

    2番目は宇治市の萬福寺(布袋尊)へ

    東寺の次は、布袋尊が祀られている宇治市萬福寺に向かいます。

    東寺から萬福寺へのアクセス

    1. 東寺を出て、近鉄東寺駅に向かいます
    2. 東寺駅から近鉄京都線橿原神宮前・大和西大寺方面行きの急行に乗り丹波橋で下車し、京阪に乗り換えます
    3. 京阪本線淀屋橋行きに乗車、中書島で京阪宇治行きに乗り換え、黄檗駅まで向かいます
    4. 黄檗駅から萬福寺まで徒歩で約5分の道のりです

    2019年1月現在、交通費は420円です

    tahe
    近鉄東寺駅から京都駅に戻り、京都駅からJR奈良線で黄檗駅に向かうルートもあります。京阪を使う場合と所要時間はあまり変わりませんが、電車の本数的に京阪の方が便利かなと思います。

    萬福寺での布袋尊拝観について

    萬福寺は、江戸初期に中国から渡来した隠元禅師が創建した黄檗宗の大本山です。

    中国の黄檗山を模した造りで、異国情緒溢れるお寺さんです。

    布袋尊は、弥勒菩薩の化身という言い伝えが残されており、萬福寺では布袋尊像=弥勒菩薩像として安座されています。

    住所〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34
    TEL0774-32-3900
    拝観時間9:00~17:00(受付終了16:30)
    拝観料500円
    ホームページ https://www.obakusan.or.jp/

    布袋尊

    3番目は六波羅蜜寺で弁才天参り

    続いては、京都の市街地にあり、弁才天が祀られている六波羅蜜寺を目指しましょう。

    萬福寺から六波羅蜜寺へのアクセス

    1. 萬福寺を後にして、再び京阪黄檗駅に向かいます
    2. 京阪黄檗駅から宇治線で中書島まで戻り、中書島で京都本線出町柳行きに乗り換えます
    3. 特急に乗って丹波橋で乗り換えてもOK。
      中書島で待っているときに普通もしくは準急が来れば乗ってしまって大丈夫です。(丹波橋で急行待ちをします)

    4. 清水五条駅で下車し、六波羅蜜寺まで約5分歩きます。

    2019年1月現在、交通費は310円です

    電車

    六波羅蜜寺での弁才天拝観について

    六波羅蜜寺は、951年(天暦5年)に空也上人により創建されました。

    平家一門の信仰が厚かったことでも有名ですし、西国十七番の札所でもあります。

    南門そばの護摩堂に安置されている弁才天座像は、お告げを受けた崇徳天皇の命令により、禅海上人が作成されたと伝わっています。

    住所〒605-0933 京都市東山区五条通大和大路上ル東
    TEL075-561-6980
    拝観時間8:00~17:00
    拝観料境内は無料
    ホームページhttp://rokuhara.or.jp/

    弁才天

    4番目は歩いて京都ゑびす神社へ

    ようやく折り返し。

    4番目は七福神の中で唯一日本の神様である恵比寿様が祀られているゑびす神社をお参りしましょう。

    六波羅蜜寺から京都ゑびす神社へのアクセス

    六波羅蜜寺とゑびす神社は、歩いて6~7分という近さ。

    今回、私がおススメするルート以外で七福神巡りをされる場合でも、六波羅蜜寺とゑびす神社はセットで順番を組まれるのが何かと便利だと思います。

    また両寺社は京都の中心街にありますから、お昼ご飯の計画を立てるのにも楽しみの多いエリアですよ。

    京都ゑびす神社での弁才天拝観について

    「京のゑべっさん」として親しまれている京都ゑびす神社は、鎌倉時代初期に建仁寺の鎮守杜として創建されました。

    住所〒605-0811 京都府京都市東山区 大和大路通四条下ル小松町125
    TEL075-525-0005
    拝観時間8:30~17:00
    拝観料なし
    ホームページ http://www.kyoto-ebisu.jp/

    恵比寿

    5番目は修学院の赤山禅院(福禄寿)へ

    では一旦、市街を離れて、一気に京都の洛北・修学院を目指しましょう。

    京都ゑびす神社から赤山禅院へのアクセス

    福禄寿が祀られている赤山禅院は、都七福神の中では最も交通の便が悪いといって差し支えありません。

    電車の駅としては地下鉄松ケ崎駅、叡山電車修学院駅が最寄りなのですが、歩くと20~30分はかかるであろう距離です。

    バス停はもう少し近くまであるのですが、それでも徒歩15分は見る必要があります。

    そのため、京都ゑびす神社から赤山禅院への移動は京都市内での移動ですが、所要時間は40分ほど。もっとも時間がかかる移動になります。

    1. 京阪本線祇園四条駅から、特急で出町柳に向かい、出町柳で叡山電車に乗り換え
    2. 叡山電車で修学院駅まで行き、タクシーで赤山禅院まで移動

    2019年1月現在、電車賃400円、タクシー代800円ぐらいです

    赤山禅院での福禄寿拝観について

    京都御所の表鬼門を守護する赤山禅院(せきざんぜんいん)は、平安時代に慈覚大師円仁が創建するよう言い残した比叡山延暦寺の塔頭です。

    境内を奥に進むと、福禄寿が祀られている「福禄寿殿」があります。

    住所〒606-8036 京都府京都市左京区修学院開根坊町18
    TEL075-701-5181
    拝観時間9:00~16:30
    拝観料境内は無料
    ホームページ http://www.sekizanzenin.com/

    福禄寿

    6番目は妙円寺(大黒天)へ

    続いては、大黒天が祀られている妙円寺に向かいます。

    六波羅蜜寺とゑびす神社がセットなら、赤山禅院と妙円寺もセットなのですが、赤山禅院から妙円寺までは移動手段が少ないために近くて遠い組み合わせです。

    赤山禅院から妙円寺へのアクセス

    赤山禅院が、そもそもバス停まで15分かかる立地なのに加えて、赤山禅院から妙円寺を結んでいる京都市バス北8系統・65系統は、1時間に2本という本数の少なさ。

    バスに乗っている時間は4分ほどと近いのですが、赤山禅院から修学院道のバス停が約15分、松ヶ崎大黒天のバス停から妙円寺までが徒歩4分と移動見込時間の24分のほとんどを歩きます(笑)。

    赤山禅院から妙円寺までバスを使わずに歩いても23分ですから、歩いた方がいいと思える交通事情です。

    とはいえ、七福神巡りは1月と寒い時期、かつ修学院の辺りは市内よりも気温が低いエリア。

    京都駅から東寺は徒歩を勧めましたが、赤山禅院から妙円寺まではタクシー移動をお勧めします。

    タクシーで約10分、料金は800から900円ぐらいの見込みです。

    妙円寺での大黒天拝観について

    松ヶ崎大黒天として親しまれている妙円寺は、1616年(元和2年)に建立された日蓮宗のお寺です。

    夏の風物詩「五山の送り火」の「法」が点火される松ヶ崎東山のふもとに位置します。

    ご本尊の大黒天は、1969年(昭和44年)の火災においても焼失を逃れたことから、ら「火中出現火伏守護の大黒天」と呼ばれ信仰されています。

    住所〒606-0943 京都市左京区松ヶ崎東町31番地
    TEL075-781-5067
    拝観時間9:00~17:00(ご朱印受付は16:00まで)
    拝観料境内は無料
    ホームページhttp://matugasaki-daikokuten.net/

    大黒天

    最後は再び洛中、行願寺・革堂(寿老人)へ

    さて、いよいよ七福神巡りも最後の社寺です。

    最後は、市街にあって寿老人が祀られている行願寺・革堂(ぎょうがんじ・こうどう)でしめくくり、帰路につきたいと思います。

    妙円寺から行願寺・革堂へのアクセス

    1. 妙円寺から約7分歩いて、修学院駅前のバス停に向かいます
    2. 修学院駅前からは、京都バス41番か21番四条河原町行きに乗車、丸太町河原町で下車します(所要時間約20分
    3. 2019年1月現在、交通費は230円

    4. 丸太町河原町のバス停から行願寺までは歩いて2分ほどしかかかりません

    行願寺からは

    • 地下鉄東西線京都市役所前駅まで徒歩10分
    • 京阪電鉄神宮丸太町駅までも徒歩10分

    と京都駅に向かうのにも河原町に向かうのにも便利な立地です。

    河原町駅までも歩いて25分ぐらいでしょうか。

    tahe
    寒い季節ですが、途中、お茶で有名な一保堂さんもありますし、歩いてみるのもいいものですよ。

    行願寺・革堂での寿老人拝観について

    行願寺・革堂(ぎょうがんじ・こうどう)は、平安時代初期に行円上人によって開かれた1000年以上の歴史あるお寺です。

    観音霊場、西国三十三カ所の十九番札所としても知られています。

    住所〒604-0991 京都市中京区寺町通竹屋町上る行願寺門前町17
    TEL075-211-2770
    拝観時間8:00~16:30
    拝観料境内は無料
    ホームページなし

    寿老人

    七福神とは由来top
    七福神の由来とは?名前やご利益も一覧でご紹介!

    とにかく目出度いイメージのある七福神。七人揃った宝船の絵を見ると、何だかカラフルでユニークな神様たちです。 ”エビス様”や”ダイコク様”は、確か七福神というのは分かっていても全員の名前ははっきり分かり ...

    まとめ

    室町時代に京都で始まり全国で広まったという七福神巡り

    元日から松の内の間に、七福神を参拝すると、「七難即滅、七福即生」のご利益を得られるとされています。

    現在、京都の代表的な七福神巡り「都七福神」と呼ばれる7寺社。

    1月1日元日から1月31日までが七福神巡りの期間です。

    「都七福神」は、京都の洛北エリアに2寺社、市街地に3寺社、京都駅より南に2寺社と、かなり広範囲に点在しています。

    そのため1日で回ろうと思うと効率よくコースを組む必要があります。いろいろな回り方はあると思いますが、私は次の順番が一番回りやすいと思います。

    • 京都駅、河原町駅などに到着
    • ↓ 京都駅・東寺駅からは徒歩。
      ↓ 河原町駅・大宮駅からは市バスで東寺東門前へ移動し徒歩。

    • 東寺(毘沙門天)
    • ↓ 近鉄東寺駅から丹波橋駅
      ↓ 丹波橋駅で京阪に乗り換え、中書島を経由して黄檗駅へ異動し徒歩。

    • 萬福寺(布袋尊)
    • ↓ 京阪黄檗駅から、中書島を経由して、清水五条駅へ。

    • 六波羅蜜寺(弁才天)
    • ↓ 六波羅蜜寺から歩いてゑびす神社へ。

    • ゑびす神社(恵比須神)
    • ↓ 京阪祇園四条駅から出町柳駅
      ↓ 出町柳駅で叡山電車に乗り換え修学院駅へ。
      ↓ 修学院駅からはタクシーで赤山禅院へ。

    • 赤山禅院(福禄寿)
    • ↓ 赤山禅院から妙円寺はタクシーで移動。

    • 妙円寺(大黒天)
    • ↓ 修学院駅前のバス停から京都バスで河原町丸太町へ移動し徒歩。

    • 行願寺 革堂(寿老人)
    • ↓ 地下鉄東西線京都市役所前駅へ徒歩移動し京都駅へ
      ↓ 京阪神宮丸太町駅へ徒歩移動し、河原町駅もしくは大阪方面へ

    • 京都駅、河原町駅などから帰宅

    なかなかの移動距離と時間が必要なのは間違いありませんね。

    ちなみに、1月中は「都七福神」を回る定期観光バスもあります。お昼ご飯もついて大人1万円(2019年1月時点)という料金ですが、楽ちんなのは間違いないですね。

    私も来年の1月は、自分の組んだ回り方で「都七福神」、実行しようと思います!




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