大阪といえば、今も昔も商人の街ですね。
その大阪には、商人や町人たちが信仰する寺社の情報を持ち寄る中で自然発生的に生まれた七福神巡りがあります。
中には、金運が上がる御種銭を頂ける神社として有名な大国主神社が含まれていたりと、さすが商都大阪の七福神という印象。
そこで本日は、ご利益も多そうな大阪七福神巡りについて詳しくお伝えしていきますね。
■目次
大阪七福神巡り
大阪や摂津のことを年代ごとにあれこれ記した「摂陽奇観」という書物があるのですが、1803年の記録として当時大阪の商人の間で行われていた七福神巡りについての記載が残されています。
一時、途絶えたものを1914年(大正3年)に復興したのが、次の7寺社からなる「大阪七福神」巡りです。
- 恵比須 ⇒ 今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)
- 大黒天 ⇒ 敷津松之宮・大国主神社(しきつまつのみや・おおくにぬしじんじゃ)
- 毘沙門天 ⇒ 宝満寺・大乗坊(ほうまんじ・だいじょうぼう)
- 弁財天 ⇒ 法案寺(ほうえんじ)
- 福禄寿 ⇒ 大圓山長久寺(だいえんざんちょうきゅうじ)
- 寿老人 ⇒ 三光神社(さんこうじんじゃ)
- 布袋尊 ⇒ 四天王寺(してんのうじ)
7つの寺社は全て大阪市の中心部にあるため、歩いて回れるのも大阪七福神の大きな魅力の一つです。
どの寺社からスタートしても良いですし、専用の色紙もどの寺社でも買い求めることができます。
- 七福神巡りの色紙 1,500円
- 御朱印料 300円
七福神の色紙をいただくと、1年間の家内安全のお守りになるといいますので、大切にご自宅に飾ってください。
昨日廻った大阪七福神😃 pic.twitter.com/v8azx5PBCi
— ななすけ (@team_kamekame) 2018年1月14日
色紙以外でも御朱印を集めている御朱印帳にも御朱印はお願いできます。
ただ、通常の御朱印もありますから、「大阪七福神巡りの御朱印」と指定してお願いしてくださいね。
では、大阪七福神の住所や参拝時間など、詳細な情報をご紹介していきますね。
大阪七福神巡りは一年中参拝可能!
七福神巡りは、1月1日の元日から1月7日の松の内までと期間を決めているところも多いのですが、大阪七福神に限っては、そうした期間が決められていません!
つまり、大阪七福神は年間通じて参拝可能ということです。なんだか、この辺りにも大阪らしさを感じるのは私だけでしょうか(笑)。
また、どの社寺も参拝料は不要!(お堂の中に入る場合などは拝観料が必要なところもあります)
ただし、参拝できる時間はありますので、順番に見ていきましょう。
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七福神の由来とは?名前やご利益も一覧でご紹介!
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今宮戎神社(恵比須神)
今宮戎神社では、神社の名前からも分かるとおり、商売繁盛のご利益のある恵比須神がお参りできます。
今宮戎神社の歴史は大変古く、四天王寺の西の守護神として600年に創建されました。
住所 | 〒556-0003 大阪市浪速区恵美須西1-6-10 |
TEL | 06-6643-0150 |
アクセス | 地下鉄御堂筋線「大国町駅」、地下鉄堺筋線「恵美須町駅」、阪堺線「恵美須町駅」から徒歩5分 南海高野線「今宮戎駅」降りてすぐ JR「新今宮駅」から徒歩10分 |
参拝時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | http://www.imamiya-ebisu.jp/ |
大国主神社(大黒天)
敷津松之宮の摂社である大国主神社では、福徳開運のご利益がある大黒天をお参りできます。
大国主神社でいただけるお種銭は、金運アップの効果てきめんとして大変な人気です。
住所 | 〒556-0015 大阪市浪速区敷津西1-2-12 |
TEL | 06-6643-0150 |
アクセス | 地下鉄御堂筋線「大国町駅」降りてすぐ |
参拝時間 | いつでも |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | なし |
宝満寺 大乗坊(毘沙門天)
大乗坊では、開運厄除けのご利益がある毘沙門天をお参りできます。
もともとは、天王寺にあった宝満寺の坊の一つでしたが、度重なる戦火で本坊は廃絶し大乗坊だけが再建されました。
住所 | 〒556-0005大阪市浪速区日本橋3-6-13 |
TEL | 06-6643-4078 |
アクセス | 地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」から徒歩10分 |
参拝時間 | 6:00~18:00 |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | なし |
法案寺(弁財天)
法案寺では、財宝福徳のご利益がある弁財天をお参りできます。
聖徳太子が建立したという歴史も古く、格式も高いお寺です。
住所 | 〒542-0082 大阪市中央区島之内2-10−14 |
TEL | 06-6211-4585 |
アクセス | 地下鉄堺筋線・千日前線「日本橋駅」から徒歩5分 |
参拝時間 | 7:00~17:00 |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | なし |
長久寺(福禄寿)
長久寺では、延命長寿のご利益がある福禄寿をお参りできます。
現在の本堂は鉄筋コンクリートと近代的な建物ですが、淀君によって大坂城築城で余った資材を使って1579年に建立されました。
お寺の玄関を入ったところに立派な福禄寿像が祀られています。
住所 | 〒542-0012 大阪市中央区谷町8-2-49 |
TEL | 06-6761-1363 |
アクセス | 地下鉄谷町線・千日前線「谷町9丁目駅」から徒歩10分 地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線「谷町6丁目駅」から徒歩5分 |
参拝時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | なし |
三光神社(寿老人)
三光神社では、富貴長寿のご利益がある寿老人をお参りできます。
大阪夏の陣で真田幸村が、大坂城からの抜け穴を掘ったことで知られる神社です。境内には、今も抜け穴跡や真田幸村の像などを見ることが出来ます。
住所 | 〒543-0013 大阪市天王寺区玉造本町14-90 |
TEL | 06-6761-0372 |
アクセス | JR大阪環状線「玉造駅」から徒歩5分 地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」から徒歩2分 |
参拝時間 | 9:30~16:00 |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | http://www.eonet.ne.jp/~sankou/ |
四天王寺(布袋尊)
四天王寺では、笑門招福のご利益がある布袋尊をお参りできます。
593年に聖徳太子が建立した日本最初の大寺院が四天王寺ですね。
布袋尊が祀られている「布袋堂」は、「乳のおんばさんのお堂」と呼ばれており、母乳が出ない人には母乳を授け、出すぎて困る人には乳が出ないようにすると言われています。
住所 | 〒543-0051 大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 |
TEL | 06-6771-0066 |
アクセス | 地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」から徒歩5分、 近鉄南大阪線「阿倍野橋駅」から徒歩14分 |
参拝時間 | いつでも(お堂の拝観は別途時間が決まっている) |
拝観料 | 無料 |
ホームページ | http://www.shitennoji.or.jp/ |
歩いて回るならこの順番
大阪七福神は、いわゆる大阪ミナミの中心部にあります。
交通の便も良い立地ですが、7寺社が固まっているのでゆっくり歩いても4時間ほどで回れます。
歩いて回るなら、次の順番がおすすめです。
- 三光神社
- 長久寺
- 法案寺
- 大乗坊
- 大国主神社
- 今宮戎神社
- 四天王寺
↓ 徒歩20分
↓ 徒歩15分
↓ 徒歩15分
↓ 徒歩20分
↓ 徒歩7分
↓ 徒歩20分
まとめ
江戸時代に商人たちの間で自然発生的に始まったという大阪の七福神巡り。
一時、途絶えたものを1914年(大正3年)に復興したのが、次の7寺社からなる「大阪七福神」巡りです。
- 恵比須 ⇒ 今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)
- 大黒天 ⇒ 敷津松之宮・大国主神社(しきつまつのみや・おおくにぬしじんじゃ)
- 毘沙門天 ⇒ 宝満寺・大乗坊(ほうまんじ・だいじょうぼう)
- 弁財天 ⇒ 法案寺(ほうえんじ)
- 福禄寿 ⇒ 大圓山長久寺(だいえんざんちょうきゅうじ)
- 寿老人 ⇒ 三光神社(さんこうじんじゃ)
- 布袋尊 ⇒ 四天王寺(してんのうじ)
大阪市内の中心部に集中しているため、ゆっくり歩いて回っても4時間ほどで回れるコンパクトな七福神巡りです。
どの社寺から回ってもよく、一番初めの社寺で七福神巡りのための色紙を買い求めることができます。
- 七福神巡りの色紙 1,500円
- 御朱印料 300年
七福神の色紙をいただくと、1年間の家内安全のお守りになるといいます。
大阪七福神巡りは、年間通じて参拝が可能。
気候のいい時期に散策を兼ねて、七福神巡りに出かけるのもいいですね。