アイロンがけで、白いシャツが汚れたように薄黄色くなることがありませんか?
せっかく洗った白いシャツなのにと、本当にガックリと来ますよね。
ですが、その薄黄色、汚れたのではなくアイロンによる焦げかもしれません。
完全に焦げてしまったらアウトですが、シャツの生地の軽い焦げなら取れる可能性があります!
そこで本日は、シャツがアイロンで焦げた場合に家庭で落とせる方法を詳しくご紹介していきますね。
アイロンで軽く焦げた場合の応急処置
ご紹介するのは、アイロンで軽く焦げて薄黄色くなっている部分に、酸素系の液体をしみこませ炭素を中和する方法です。
使うのは、オキシドールか酸素系の漂白剤。
どちらも薬局やスーパーで簡単に手に入るものですし、焦げの取り方も危険なものでもありません。
オキシドールを使う焦げ取り方法
- 輪ジミにならないよう焦げた部分を霧吹きでぬらす
- オキシドールを含ませた布で焦げた部分をたたくように塗りオキシドールをしみこませる
- オキシドールが乾かないように何度か繰り返して焦げが目立たなくなったら成功!
- 自然乾燥もしくは洗濯する
酸素系漂白剤を使う焦げ取り方法
- お湯に酸素系の漂白剤を濃い目に溶かし焦げた部分にしみこませる
- そのまま5~10分放置した後に洗濯する
※酸素系漂白剤がない場合はクエン酸や酢でも代用できます
完全に焦げて褐色に変色した場合は、残念ですが戻せる方法がありません。
残された道は、諦めて捨てるか、焦げた部分だけ他の布を当ててリメークにチャレンジするかのどちらかです。
ですが、お気に入りのシャツや買ったばかりの洋服をアイロンで焦がしたら、自分の失敗なだけにショックも本当に大きいですよね。
今回、ご紹介した方法で何とかなればいいですが、毎回、何とかなるとも限りません。
アイロンがけでシャツや洋服が焦げるのは
- アイロンの温度が高すぎた
- アイロンを同じ個所に長く当てすぎた
のどちらかです。
同じ個所に長く当ててしまうのは、注意するしかありません。
ですが、素材に対しての温度設定が間違っているとまた焦がしてしまいます。
この機会に、素材に適したアイロンの温度を確認しておきましょう!
アイロンの温度設定
洋服や布地の繊維によって、アイロンがけの設定温度は、低温・中温・高温と分かれます。
つまり、低い温度設定が必要な繊維を高温でアイロンをかけると洋服が焦げてしまうのです。
私も、一度ナイロン混紡のシャツを綿の温度設定でアイロンをしてしまったことがあります。
焦げはしなかったものの、襟の部分が溶けて変なしわを作って以降、アイロンの温度はかなり気を付けています。
洗濯表示についているアイロンの温度設定さえ守れば、そんな失敗は起こりません。
洗濯表示にアイロンの温度マークが無かったら、表記されている素材の繊維に従って温度設定をします。
繊維と温度の関係を表にしておきますので、ぜひ参考にしてください!
温度設定 | 繊維 |
高温(180~200度) | 麻素材 |
中温(160~180度) | 綿素材 |
低・中温(110~150度) | 毛、レーヨン、キュプラ、ポリエステル素材 |
低・中温(110~130度) | 絹、ナイロン、アクリル素材 |
低温(90~110度) | ポリウレタン素材 |
アイロンの焦げ以外の薄汚れを対策
アイロンで白いシャツが薄黄色くなる原因は、高温のアイロンだけではありません。
その他の原因
- アイロンかけ面の焦げ付き汚れ
- 皮脂汚れや洗剤のすすぎ残し
この2つでついた薄黄色い汚れは、もう一度洗濯すれば解決しますが、余分な手間ですよね。
どちらも、ちょっとした点に気をつけるだけで防げますよ。
アイロンの焦げ付き汚れを落とす
アイロンのかけ面の焦げ付き汚れは、洗濯のりによるもの。
スプレータイプの洗濯のりは、同じ場所に集中して吹きかけてはいけません。
アイロンを「ドライ」設定にし、スプレータイプの洗濯のりを適量吹きかけるようにすると、防げます。
使い終わったら、アイロンが冷めてから、かけ面をやわらかい布で拭き取るようにすれば、かけ面の焦げ付き汚れも残りませんよ。
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洗濯の仕方を注意する
しつこい汗・皮脂汚れを洗い落とす
汗や皮脂は、想像以上に繊維の奥深くまで浸透しています。
すすぎが一回で良いという洗濯洗剤は、洗濯の時間短縮にはいいのですが、水溶性の汗汚れを落としきれていない傾向が。
この通常の洗濯では落としきれない汗や皮脂汚れが、アイロンの高熱で表に浮かび上がるため、薄黄色く汚れて見えるのです。
アイロンがけで浮かび上がってきた皮脂汚れは、酸素系漂白剤か、意外なところで台所用中性洗剤を使って洗ってやるときれいになります。
普段の洗濯でもお休みの日などは、すすぎを2回にすると、見えない汚れも落とせますよ。
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洗剤・柔軟剤は分量を守ってしっかりすすぐ
洗剤のすすぎ残しがあると、アイロンの熱でアルカリ焼けが起こります。
柔軟剤のすすぎ残りは、アイロンのかけ面の汚れの原因もなりますが、衣類を黄ばみの原因にもなります。
ポイント
- 洗剤の分量を守る
- 十分にすすぐ
これで、アルカリ焼けによる衣類の黄ばみを避けることができますよ。
まとめ
アイロンがけの温度が高かったたり、アイロンを同じ場所に当てすぎたりすると、白いシャツや衣類が薄黄色く焦げてしまうことがあります。
褐色色になるまで焦げてしまった場合は手の施しようがありませんが、薄黄色い軽い焦げ程度ならオキシドールや酸性漂白剤で落とせる場合があります。
繊維には、それぞれ適したアイロンの温度設定があります。
低い温度設定の繊維を高温でアイロンがけすると衣類が焦げます。
洗濯表示や素材を見てアイロンの温度設定を適切にすることが、衣類を焦げ付かせないために大切なポイントです。
また、アイロンのかけ面に洗濯のりが焦げ付いていたり、洗剤や皮脂汚れのすすぎ残しがあったりするとアイロンの熱で変色を起こしてしまいます。
- 使い終わったアイロンは、冷めたら、かけ面をやわらかい布で拭く
- 洗剤の量を守り、十分にすすぐ
こうしたことも、アイロンがけで衣類が変色することを防ぐポイントです。