先日、会社の後輩の子供さんが1歳を迎え、お祝いの席の写真やら動画やらを見せてもらったら、一升餅ならぬ一升米を背負っているものがありました。
一生お米に困らないようにと願う親心ゆえですけど、子供にすればわけわからない重たいものを背負わされて、まぁ不機嫌そうな様子で(笑)。
親の願いは分かりつつも、1歳の子供が背負うにしては、お米1升だと何kgあるの?と、ふと気になりました。
そこで本日は、
- お米1升は何kgか
- 生米と炊いたご飯では重さが違うのか
など、米1升にまつわる“あれやこれや”をお伝えしていきますね!
お米1升の重さ
数値ですので、ズバッといきますと、お米1升は約1.5kgに換算できます。
1升というのは、重さではなく、容量の単位です。
馴染みのある単位でいうと、リットルや㏄などですね。
お米を炊くときは、2合3合といった“合”を使います。
この“合”も“升”と同じく容量の単位で、東アジアで広く使われている尺貫法(しゃっかんほう)と呼ばれる単位の系列です。
1升=10合ということも覚えておくと便利ですね。
1合・1升のお米の重さを表にしたものがこちら
お米の量 | 重さ |
1升(10合) | 約1.5kg |
1合 | 約150g |
最近は、核家族が当たり前なので、1升もご飯を炊くなんてことは、日常では無くなりました。
炊飯器も5合炊きサイズが一般的かと思います。
私の家は父が長男でしたので、お正月やお盆には1升炊ける炊飯器を出してきて、1升(10合)のご飯を炊いたものです。
懐かしいと同時に親戚が集まって大変だったことも思い出しました(笑)。
あの頃、何人の親戚が集まるから、1升もご飯を炊いていたのでしょう。
お米1升を炊くと何人分になるのか、ちょっと計算してみることにしました。
お米1升を炊くと何人分になる?
さて、お米1升が何人分になるかを計算するためには、
- 1人分のご飯の量(重さ)
- 炊きあがったご飯の重さ
の両方が必要です。
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11人分のご飯の量(重さ)
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2炊きあがったご飯の重さ
標準的な白米1合の重さ
- 生米のときは約150g
- 1時間水につけたお米は約200g
- 炊きあがると、1合は約350g
生米とご飯では、2倍以上の差があるのですね。
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3お米1升が何人分か計算
1升のお米=10合のお米=350g×10=3500gのご飯
中盛りサイズのお茶碗1杯のご飯=約150g
お米1升のご飯÷お茶碗1杯のご飯=3500g÷150g=23.3
お米1升からは中盛りサイズのお茶碗約23杯分のご飯が炊けました!
今、親戚の顔を思い浮かべながら数えてみたのですが、確かに総勢、20名はいました。
1升炊く必要があったのだと今更ながらに納得しました(笑)。
ところで一升って何リットル?
ずっと重さの話をしてきましたが、1升というのは、そもそも容量の単位。
容量の単位といえば、リットルや㏄です。
お米1升や1合は、リットル・㏄といったお馴染みの単位に直すとどれぐらいなのか、確認してみました。
お米の量 | リットル・㏄換算 |
1升(10合) | 約1.8リットル |
1合 | 約180㏄(180ml) |
ここで不思議なのが、お米1合は180㏄あるのに重さは150gしかないことです。
お水の重さは1㏄で約1gですが、お米はお水に沈みますから1㏄あたり1g以上あるはず。
これは、お米とお米の間に隙間で出来るために起こる現象。
そのため、お米180ccあたり150gという重さにしかなりません。
お米の炊飯器は“合”基準なのに、お米が売られるときは10kgや5kgといった重さが基準になるのが理解できますよね。
ちなみに
ご飯を炊く水加減の目安は、お米の容量×1.1~1.2倍。
炊くお米が1合(180cc)であれば、200ccの水。
お米1升(1.8リットル)は、2リットルの水で炊けばよいということですね。
水にしばらく漬けて水気を切った洗い米であれば、お米の量とお水の量は同じと覚えておけばOKですよ!
お米10kgは何合?
では、お米10kgは何合になるのか、見てみましょう。
お米の重さ | 合に変換 |
10kg | 約6.7升(66.7合) |
5kg | 約3.3升(33.3合) |
1kg | 約6.7合 |
一升餅と一升米
満1歳のお誕生日のお祝いで行う一升餅・一升米。
「一生お米に困ることがありませんように」という願いを“一升”と“一生”にかけて行われる風習ですね。
地域によってお米の場合や、お餅であっても角餅の地域、丸餅の地域と別れるようです。
近頃は、お米の方がお祝いに来てくれた人に小分けに出来ることや、急に子供が体調を崩してお祝いが延期になった時も保存がきくことからお米が選ばれることが増えています。
ポイント
満1歳の時期は、体重が男の子は7.7~11kgぐらい、女の子は7.2~10.5kgぐらい。
1升のお米1.5kgとなると、体重50kgの大人が10kgのリュックを背負うようなものでしょうか。
お米だとしても決して軽いとも言えない重さですものね。
冒頭にご紹介した私の会社の後輩の子供さんは女の子で、下の写真の女の子よりも小柄ちゃん。
それで1.5kgのお米は、さぞかし重たかったのだろうなぁと、写真の顔を思い出すと笑えるものがあります。
まとめ
お米1升は、お米の容量を表しており、約1.5kgの重さになります。
「お米を2合炊く」と言いますが、“合”も“升”と同じく容量の単位で、東アジアで広く使われていた尺貫法です。
容量の単位としてお馴染みのリットルや㏄に変換すると
- 1号は、約180㏄(180ml)
- 1升は、約1.8リットル
です。
1升のお米は、炊くと約3.5kgに増え、中盛りのお茶碗23杯分にもなります。
最近では核家族化もますます進み、家庭の炊飯器も5合炊きサイズが一般的です。
1升もお米を炊く機会も滅多にありませんが、この数値も覚えておくとどこかで役に立つかもしれませんね!