結婚式の招待状に同封する返信はがきなんかだと、淡いきれいな色や地模様が入っている高級感のある紙など、少しこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。
ですが、色付きだったり上質紙のはがきは郵便局のはがき(官製はがき)にはありませんから、どうしても私製はがきになってしまいます。
ですが、私製はがきを用意するとなると、はがきにする紙のことや宛名面の印刷などを確認しておかないといけないことがいくつかあります。
そこで本日は、私製はがきの作り方を用紙のサイズから印刷するときの宛名面の注意点まで、しっかりお伝えしていきます。
結婚式の返信はがきに限らず私製はがきを自分で作ろうとするときの参考にしてくださいね。
規定のサイズを守る
最近は、はがきサイズに裁断されたきれいな用紙も売られていますが、枚数によっては紙屋さんにお願いしたほうがお得ということもあります。
そんなときに必要になってくるのが、どの大きさに裁断してもらえばいいかということです。
私製はがきに関しては、日本郵便が大きさや重さなど細かく取り決めていますので、さっそくご紹介しましょう。
紙の大きさ |
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紙質と厚み | 官製はがきと同程度 |
1枚あたりの重さ | 2g以上6g以下 |
日本郵便が定める私製はがきの規格を外れると、はがき(第2種郵便)と認められずに第1種郵便扱いになります。
第2種郵便は切手代が62円ですみますが、第1種郵便扱いになると切手代が82円と変わってしまうので、きちんと規格を守らないといけません。
ですが、大きさはともかくとして、紙質や重さとなると悩ましいですよね。ここはやはり、郵便局のはがき(官製はがき)のサイズを参考にするのが良いでしょう。
- 厚み ⇒ 約0.2mm
- 重さ ⇒ 約3g
- 大きさ ⇒ 14.8cm × 10cm
紙の厚みは、紙厚(かみあつ)と呼びますが面白いことに重さで表します。(考えてみれば、紙1枚は1mmの厚みもありませんから、長さを測る単位ではかえって分かりづらくなるのでしょう。)
紙厚180kgの上質紙が、ちょうど官製はがきに近い紙質と厚みを持つ紙になります。
紙厚180kgの中で気に入ったものがなければ、135kgから220kgまでなら私製はがきの規格をクリアしますので、この範囲で選んでみてくださいね。
では、続いて宛名面について、どんな決まりがあるのか見ていきましょう。
宛名面の規定
用紙を一から準備する場合でも、あらかじめはがきサイズの用紙を買ってくる場合でも、宛名面を印字しないとはがきの体裁になりませんよね。
私製はがきの宛名面については、日本郵便が次の2点を規格として定めていますのでご覧ください。
- 宛名面の色は白色もしくは淡い色
- 上部または左中央に「郵便はがき」または「POST CARD」と印字されている
宛名面の色が指定されているのは、住所や宛名がはっきりと分かる必要があるからですが、どうしても濃い色の紙を使いたいという場合、宛名ラベルを使えばOKとなります。
また、「郵便はがき」または「POST CARD」が入っていないと、はがき(第2種郵便)と認めてもらえず封書(第1種郵便)扱いになります。
つまり、切手代が62円ではなく82円必要になりますので、必ず入れるようにしましょう!
郵便番号枠は不要!
さて、私製はがきとして宛名面に必要な2点をお伝えしましたが、肝心の郵便番号枠がない!と思われましたのではないでしょうか。
はがきの宛名面といえば郵便番号枠と思うところですが、意外なことに私製はがきに郵便番号枠は不要なのです!
私もこれにはびっくりしました。
郵便番号枠がないと、何だかはがきのしまりがないような気がするのは私だけでしょうか。
ですので、もし郵便番号枠を印字したいという場合は、
- 郵便番号枠の位置
- 枠線の色・太さ
が定められていますので、この規定を守らないといけません。
郵便番号枠を配置する位置については、郵便局のサイトに詳しく掲載されています。⇒郵便番号・バーコードマニュアル
ご覧いただくと分かると思いますが、位置やサイズが細かく決められていて、自分で一から作るのはかなり大変そうです。
そこで、郵便番号枠の入った私製はがきのテンプレートをご用意しました。
縦サイズと横サイズ、それぞれWordとPDFがありますので使いやすいファイルをダウンロードしてお使いくださいね。
郵便局では、郵便番号を機械で読み取らせて配達先に振り分けています。
そのため郵便番号枠線の色に青色や黒色が入っていると読み取りエラーになる可能性があるため、郵便番号の枠線の色は金赤もしくは朱色と指定されています。
よく喪中はがきで郵便番号枠がグレーのものがありますが、厳密には私製はがきとしてはアウトです。
喪中はがきですから、赤はちょっと…と思いますが、読み取りエラーで配達が遅れるリスクを考えると仕方ないかなーという気がしますね。
まとめ
きれいな色や地模様のある紙のはがきを使いたいときは、紙を選んで私製はがきを作ることになります。
私製はがきについては、日本郵便が紙のサイズや質、宛名面に必要な事項などを規格として定めています。
- 私製はがきの紙のサイズや質
- 大きさ ⇒ 長辺 14~15.4cm × 短辺 9~10.7cm
- 紙質と厚み ⇒ 官製はがきと同程度
- 重さ ⇒ 1枚当たり2~6g
郵便局のはがき(官製はがき)と同程度の紙質と厚みの紙は、紙厚180kgの上質紙です。
また大きさも官製はがきと同じ14.8cm×10cmで作れば間違いありません。
- 宛名面に必要な事項
- 宛名面の色は白色もしくは淡い色
- 上部または左中央に「郵便はがき」または「POST CARD」と印字されている
私製はがきの規格から外れていたり「郵便はがき」または「POST CARD」と印字がなかったりすると、はがき(第2種郵便)と認められず封書(第1種郵便)と扱われることになります。
そうなると、切手代が1通あたり62円ではなく82円かかってしまいますので、きちんと規格を守るようにしてくださいね。