スポーツやビジネスなど、努力や目標達成が重要な場面ほど、短い言葉で適切に思いを伝える必要がありますよね。
そんな、何かをピシッと伝えたい時に、便利なものがことわざです。
しかも、状況にぴったりあった”かっこいいことわざを使えると、「出来るな!」と思われること、間違いなしです!
そこで本日は、使えるかっこいいことわざを100個ピックアップしてきました。
スポーツ、ビジネスで成果を出したい、努力の大切さを伝える、人を慰めたいなどの目的に分けてご紹介していきますので、どうぞご覧ください。
結果を出すためのことわざ
まずは、一つのことを達成するために、心構えや努力について説かれたことわざからご紹介していきますね。
目標達成の心構えを説いたことわざ
言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 口で言うだけなら誰でも出来るが、実行することは難しいことだ
一念天に通ず(いちねんてんにつうず)
- 必ずやり通すという強い決意があれば、その心が天に通じ必ずかなうものだ
同じ意味のことわざに「石に立つ矢」、「思う念力岩をも通す」「精神一到何事か成らざらん」があります。
一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)
- 物事は、最初に計画をしっかりと立ててから取り掛かるべきものだという例え
一年の計画は年の初めに立てるべきであるということですが、同じ意味で「一日の計は朝にあり」というものもあります。
一気呵成(いっきかせい)
- 一気に物事を最後まで仕上げること
「呵」は、筆に息を吹きかけることです。
文章などを一気に書き上げるというのが本来の意味です。
失敗は成功の本(しっぱいはせいこうのもと)
- 失敗したときに、その原因を究明し改善していけば、やがて成功するものだ
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
- できることを全て行ったうえで、その結果は天に任せるという意味で、全力を尽くしたのだから、どんな結果になっても悔いはないという心境
万能足りて一心足らず(ばんのうたりていっしんたらず)
- あらゆることに秀でているが、一番大事な真心が欠けている
百里を行く者は九十里を半ばとす(ひゃくりをいくものはくじゅうりをなかばとす)
- 何事も完成が近づくと気がゆるみ失敗しやすいから、九分あたりでようやく半分と心得て、最後まで気を抜いてはいけない
「戦国策・秦策」が出典です。
不言実行(ふげんじっこう)
- あれこれ口にせず黙ってなすべきことをすること
「有言実行」よりも、こちらの方が個人的には好きですね。
蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)
- 種を蒔かないと収穫できないように、何事も実行してこそ成果が得られる
いろはがるた(京都)の1枚です。
有言実行(ゆうげんじっこう)
- 発言したことをやり遂げること
「不言実行」をもじって出来ましたが、最近はこちらを求められる風潮に感じます。
努力の大切さを説いたことわざ
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- わずかな力でも、根気よく長く続けることで、最後には大きな結果を残すということ
小さな雨垂れも、一か所にずっと落ち続ければ、やがて石に穴が出来るということが本来の意味ですね。
言葉の響きも格好良くて、一番好きなことわざかもしれません。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- どんなことでも、辛抱して続ければいつかは成功する
冷たい石の上でも3年座っていれば暖かくなるというのが素の意味です。3年というのは、続けるという辛抱の期間の比喩ですが、3年続けるというのは確かに一つの目安だと感じます。
学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)
- 学問には近道はなく、地道に努力して身につける物である
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
- 辛いことや苦しいことを経験することで、一人前の立派な人間になれる
継続は力なり(けいぞくはちからなり)
- 何事も、あきらめずに続ければ、力がついて成功する
堅忍不抜(けんにんふばつ)
- どんな困難や誘惑にも動じずに耐え抜くこと
少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
- 若いと思っていると、すぐに月日が流れて年をとり、結局何も学んでいないという事になるのだから、若いうちから勉強に励まなければならない
精神一到何事か成らざらん(せいしんいっとうなにごとかならざらん)
- 精神を集中して努力すれば、どんな困難なことでも出来ないことは無い
切磋琢磨(せっさたくま)
- 学問や人格の向上に励み磨き上げること
- 仲間同士が互いに励まし合い、競いあって向上すること
千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
- どんなに遠大な計画も第一歩を踏み出すことから始まるものだ
⇒数字の入ったことわざ一覧!150個の意味を分かりやすく一挙に!
玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)
- 生まれつき才能や素質があっても、努力して鍛えなければ、立派な人物にはなれない
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
- 自らの努力で人生を切り開こうとする者には、自然と幸運が訪れるものだということ
読書百遍義自ずから見る(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)
- どんな難しい書物でも、何度も繰り返して読めば、意味や内容が自然と分かってくるものだ
「三国志・魏氏」が出典です。
七転び八起き(ななころびやおき)
- 何度失敗してもくじけず、そのつど奮起してさらに努力すれば、最後に成功するということ
七回転んでも八回立ち上がるという意味です。
人に勝たんと欲する者は必ず先ず自ら勝つ(ひとにかたんとほっするものはかならずまずみずからかつ)
- 人に勝とうとするならば、まずは自分の欲望やわがままに打ち勝つ必要がある
「克己(こっき)」ありき、ですね。
「呂氏春秋・先己」が出典です。
百錬成鋼(ひゃくれんせいこう)
- 何度も繰り返し心身を鍛えることによって、初めて立派な人物になることができる
- 意志などが鋼のように強いことのたとえ
不惜身命(ふしゃくしんみょう)
- 身や命を惜しまず精進すること
仏教用語で、身や命を顧みずに仏道を修めるというのが本来の意味です。
不撓不屈(ふとうふくつ)
- どんな苦労にもくじげず立ち向かうこと
- 諦めないで困難を乗り越えること
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
- 力の限り努力すること
骨が粉になり、身が砕けるほどの努力。したことないなぁ。。。
スポーツや勝負に勝つためのことわざ
部活や体育祭などのスローガンとしても使えるよう四字熟語が多めです(笑)。
一騎当千(いっきとうせん)
- 一人の騎兵で千人の敵を相手に出来るほど強いという意味で、人並外れた才能や経験があること
「史記・項羽紀」が出典です。
鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
- 鎧(よろい)の袖にちょっと触れたぐらいで、相手を簡単に打ち負かすこと
起死回生(きしかいせい)
- 敗北や絶望的な条項から、一気に良い方向に立て直すこと
死にかけた人を生き返らすほどに医術が優れているというのが元の意味です。
乾坤一擲(けんこんいってき)
- 運命をかけて思い切った大勝負をすること
「乾坤」とは、天地のことです。
天地をかけた大勝負というのが本来の意味です。
先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)
- 有利な立場に立とうとするなら、他人よりも先に事を起こすことが必要だ
獅子奮迅(ししふんじん)
- 激しく勢いがあり、勇ましい活動のこと
獅子(ライオン)が勇ましく暴れ回るという意味です。
柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)
- 力が弱くとも、柔軟なやり方によって、強者を制することができるということ
雌雄を決する(しゆうをけっする)
- 戦って勝敗を決めること
千射万箭(せんしゃばんせん)
- 一つのことを決して蔑ろ(ないがしろ)にしてはいけない
弓道の言葉で、千本の矢を射るからといって、1本の矢をおろそかにしてはいけないという心構えを説いています。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず(てきをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
- 敵だけでなく味方についても状況を把握していれば、何度戦っても負けるようなことにならない
出典は「孫子・謀攻」です。
現状把握とそれに基づく冷静な分析あってこそ、勝利も成功もあるのです。
電光石火(でんこうせっか)
- 動きが、稲妻の光や火打石から出る火花のように素早いこと
肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ)
- 自分も痛手を受けるかわりに、相手にそれ以上の打撃をあたえるという意味で、捨て身で戦う覚悟をあらわす言葉
背水の陣(はいすいのじん)
- 退路を断って、一歩も後ろへは引かないという覚悟で当たること
わざと川を背に陣を引き、退却できないような決死の状況に兵を追い込み、敵を破ったという「史記・准陰候」の故事に基づきます。
破竹の勢い(はちくのいきおい)
- とどまることを知らないほど、勢いよく進むたとえ
竹は、初めの一節を割ると、一気に割れることから出来たことわざです。
勇猛果敢(ゆうもうかかん)
- 勇ましく強い様子
- 強い決意をもって力強く行動すること
会議などビジネスで使えることわざ
会議の報告資料など、良い報告ばかりとは限りません。また、議論になって、的確に指摘する必要があることもあります。
そんな時に、ぴったりのことわざを使えると、間違いなく周囲から“出来る人”という印象を持たれることでしょう(笑)。
悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
- 少々品質が悪くても使用に耐えうるものであれば、高価で品質が良いものよりも市場で支持される
同じ価値(額面)があるとされていても、金の比重が違うなど実質の価値が違う場合、良質の貨幣は蓄えられて、悪質な貨幣が流通するというグレシャムの法則が元になっています。
一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
- 小さな前兆から、将来の成り行きや衰退など良くないことを察知すること
落葉の早い青桐の葉が1枚落ちるのを見て、秋の気配を知るという意味です。
馬を水辺に連れて行くことはできるが水を飲ませることはできない(うまをみずべにつれていくことはできるがみずをのませることはできない)
- 馬が水を飲むかどうかは馬次第のように、人に機会を与えても、実行するかどうかは本人のやる気次第だ
”You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.”
イギリスのことわざです。
上司に言われたことを思い出します(笑)。
燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- 志のない者や凡人には、大志をもつ人の考えや気持ちは理解できない
史記の故事に基づくことわざです。「大志」を持つ人が言えるかっこいいことわざです。
屋上屋を架す(おくじょうおくをかす)
- 必要のない無駄を重ねること
屋根の上にさらに屋根を重なるという無駄を表しています。取り越し苦労を戒める意味もありますよね。
隗より始めよ(かいよりはじめよ)
- 物事を始めるときは、手近な事から始めるべきだ
- 物事を始めるときには、自分自身が率先して始めるべきだ
中国の戦国時代、燕の国の昭王に郭隗という家臣が、「賢者を家臣に持ちたいなら、まずは凡庸な自分を優遇するとよい。そうすれば優れた人材がやってくる」と言ったことから生まれたことわざです。
机上の空論(きじょうのくうろん)
- 頭の中だけで考えだした現実的なく役に立たない理論や考え
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
- 物事の一部分だけに気を取られてしまい全体が見えていないことのたとえ
鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
- 大きな組織でどこにいるか分からない立場でいるよりも、小さな組織であってもトップになるべきだというたとえ
巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)
- 仕事の出来がよくて遅いよりは、出来はそこそこでも早いほうがよい
スピード重視ということですね。
賽は投げられた(さいはなげられた)
- 一旦、実行に移した以上、最後までやり抜くしかないということ
シーザーがルビコン川を渡るときに言った言葉で、「賽」はさいころのことです。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
- 目的を果たすためには、その周囲にあるものから攻めてかかるのが早道である
敵将を討ち取るには、乗っている馬を射て倒せという意味です。杜甫の詩「前出塞」の一節。
大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)
- 大きなことを成し遂げるためには、小さなことは犠牲にしてもやむを得ない
- 大きなことの前には、どんな小さなことにも油断してはならない
鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)
- 人は若く、考え方が柔軟に時に鍛えたほうが良い
- 物事は関係者の熱意がある時期を逃していけない
時は金なり(ときはかねなり)
- 時間は金銭と同じように価値があり貴重なものであるから、無駄に過ごしてはならない
Time is money.の訳語です。
泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)
- いかに信頼する部下や身内であっても、規則に背けば全体の秩序を守るために処罰するということ
三国志の逸話をもとにしています。
為せば成る、為さねば成らぬ何事も(なせばなる、なさねばならぬなにごとも)
- 出来ないと思えることでも強い意志を持ってやり通せば、必ず出来るようになるものだ
米沢藩の名君をして名高い上杉鷹山が家臣に示した歌の一節です。
敗軍の将は兵を語らず(はいぐんのしょうはへいをかたらず)
- 失敗をした者は、失敗について意見を述べたり弁解したりする資格がないということ
「史記・准陰候」の故事に基づきます。
戦いに負けた将軍が、兵法について言い訳する資格はないという意味です。
水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)
- 水があまりに清らかだと魚が住みつかないように、人も清廉潔白すぎると敬遠されて孤立するものだ
両刃の剣(もろはのつるぎ)
- 役に立つものだが、使い方を誤ると害になる危険があるということ
人生を豊かによりよく生きるためのことわざ
ここでは、人生や人格について説いている、知っているとかっこいいことわざを集めました。
人格を高めることわざ
過ちを改むるに憚ることなかれ(あやまちをあらたむるにはばかることなかれ)
- 間違っていたと思ったら、ためらうことなく、すぐに直しなさい
ぐずぐずしていると、余計に傷が深くなることは往々にしてあることです。。。
習慣は第二の天性なり(しゅうかんはだいにのてんせいなり)
- 習慣は、生まれ持った性質と同じぐらいに、その人の生活や行動に影響する
”Custom is a second nature.”が原文です。
初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
- どんなことでも始めた当時の決心や、謙虚で真剣な気持ちを忘れてはいけないということ
世阿弥が能楽の修行について言った言葉です。
他山の石(たざんのいし)
- どんなつまらないことや自分より劣っている人の行動でも、自分の才能や人格を磨く反省の材料にすることが出来る
沈黙は金雄弁は銀(ちんもくはきん ゆうべんはぎん)
- 上手に話せることも重要だが、沈黙すべき場面を心得ていることは、さらに重要だ
罪を憎んで人を憎まず(つみをにくんでひとをにくまず)
- 罪そのものは憎んでも、罪を犯した人のことは憎んではならない
深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
- 思慮深い人や実力のある人は、悠然としていて、決して騒いだりしない
実るほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
- 稲穂は実ると重く垂れさがるように、優れた人物ほど謙虚だ
山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにたっとからず)
- 外見が立派だから価値があるのではなく、内容が伴って初めて尊いのである
「樹あるを以て貴しとなす(きあるをもってとうとしとなす)」と続きます。
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)
- 他人から疑いをかけられるような行為は慎まなければならない
すももの木の下(李下)で冠を直すと、すももを盗んでいると疑われるという意味です。
「古楽府・君子行」の一節です。
誇り高く生きたい人のことわざ
起きて半畳寝て一畳(おきてはんじょうねていちじょう)
- 人間が生きていくのに、それほど多くの物は必要ない
「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」と続けて使うことも。
寝起きするには、一畳もあれば十分な広さ。天下を取ったとしても、一食に二合のご飯は要らない。と人間の贅沢を求める心を戒めることわざです。
渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)
- どんなに困っても不正なことには手を出さないことのたとえ
孔子が、どれだけ喉が渇いても、「盗泉」という名を嫌って、その水を飲まなかったという故事に基づきます。
大海は芥を選ばず(たいかいはあくたをえらばず)
- 広い海がどんなごみでも受け入れるように、度量の大きい人は、人をえり好みせずに受け入れるものだ
鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)
- 志の高い人は、どんなに困っていても不正な金品を受け取ることはしない
鷹が飢えても、雀のように農民が一生懸命育てている稲穂を食べるようなことはしないという意味です。
泥中の蓮(でいちゅうのはす)
- 蓮の花が泥の中で清らかに咲くことから、周囲の環境に染まらずに心の清らかさを保って生きることのたとえ
虎は死して皮を残す(とらはししてかわをのこす)
- 虎が死ぬと美しい毛皮を残すように、人も後世にまで伝えられるような名誉や功績をのこすべきである
「人は死して名を残す」とセットですね。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し(ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをいくがごとし)
- 人生は、果たすべく任務を背負って、果てしなく続く道を行くようなもので、決して楽なものではない
徳川家康が残した言葉として有名です。
人を励ますことわざ
今の不幸がいつまでも続くわけではないと人を励ましたり、慰めたりするときに使えることわざです。
明日は明日の風が吹く(あしたはあしたのかぜがふく)
- 今日がどんな日でも、明日になればいいことがあるかもしれないから、くよくよするのは止めましょう
過ぎたことでくよくよしたり、これからのことを心配したりすることは止めて、明るい気持ちでいきましょう!
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
- 禍(災い)と福(幸せ)は、より合わせた縄のように交互にやってくるものだから、不幸を嘆いているといつの間にか幸せとなり、幸せを喜んでいるといつか災いに変わるものだ
勝負は時の運(しょうぶはときのうん)
- 勝ち負けはその時の運も影響するから、必ずしも力のあるものが勝つとは限らない
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
- 人の幸不幸は、すぐに変わるので予測できないものだ
「塞翁が馬」だけでも使います。
不幸だと思っていたことが幸運をもたらすとか思えば、幸運だと思っていたことが不幸をもたらすので、一喜一憂しないほうが良いといういましめもあります。
冬来たりなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)
- 冬の後には春が必ず来るように、現在は不遇でも、必ずまた幸せな時期がくる
人生の教訓を説いたことわざ
人生を達観して生きる心構えを説いたものが多いですね。
一期一会(いちごいちえ)
- 一生に一度の出会いのこと
茶道に由来する言葉です。
再び会えると思わずに、その時の出会いを大切にすべきという戒めです。
一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
- わずかな時間であっても無駄に過ごしてはいけない
「光陰」は時間を意味する言葉です。
原文は、偶成という詩ですが、前の区にあたる『少年老い易く学成り難し』も有名ですね。
有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)
- 移り変わりが激しいのが、この世の常である
物事が昔とすっかり違ってしまうことを嘆く意味で使われます。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいっしょうのはじ きかぬはいっしょうのはじ)
- 知らないことを人に聞くのは、その時は恥ずかしいことかもしれないが、聞かずに知らないままでいると、かえって恥をかくことになるから、知らないことは知っている人にその場で聞くのが良い
義を見てせざるは勇無きなり(ぎをみてせざるはゆうなきなり)
- 人として行うべきであることと知りながら実行しないのは、その人に勇気が無いからだ
光陰矢の如し(こういんやのごとし)
- 月日は経つのは飛ぶ矢のように早いものだ
時間を大切にしないといけないといういましめでもあります。
損して得取れ(そんしてとくとれ)
- 目先の小さな利益よりも、将来の大きな利益を得るほうが良い
天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)
- 天が張り巡らした網の目は粗いが悪いことをした人は決して漏らすことはないという意味から、悪いことをすれば必ず天罰を受けるということ
「老子」の一節です。
人間至る処青山有り(にんげんいたるところにせいざんあり)
- この世には骨を埋める場所ならどこにでもあるという意味から、故郷を出て大いに活躍すべきだ
「青山」は墓地のことです。幕末の僧、月性の詩の一節。
ペンは剣よりも強し(ぺんはけんよりもつよし)
- 学問や文学の力は、武力よりも偉大であるということ
身に勝る宝なし(みにまさるたからなし)
- 人は何よりも我が身を大切に思うものだ
それでいいんです!
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)
- 後がないような困難な状態でも、捨て身の覚悟で立ち向かえば、何とか活路を見いだせるものだ
論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)
- 書物を読んで言葉として理解しているが、真髄まで理解して実践できないことのたとえ
いろはがるた(京都)の1枚です。
論語をすらすらと読めても、論語の精神を理解できていないという意味です。
まとめ
かっこいいことわざと四字熟語は、まだまだありましたが、今回は100個に絞ってご紹介いたしました。
“かっこいい”の基準も人それぞれですが、何より状況にぴったりのことわざでないと、“かっこいい”も半減します。
全く見当はずれの使い方をすると、むしろ、かっこの悪い話にもなりかねません。
そういう意味では、ことわざも「両刃の剣」になる危険ありですので、よく理解して使わないといけませんね!
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