動物が入ることわざ・慣用句一覧！130個の意味を分かりやすく一挙に！

動物や生き物が使われていることわざは多いですが、いざとなるとなかなか思い浮かばないものですよね。

犬や猫といった身近な動物は、もちろんのこと、昔の生活に欠かせなかった馬や牛などなど。

また、意外と数が多いのは蛇。（私は大の苦手ですが・・・）

ことわざに登場する動物の種類も実にバラエティ豊かです。

本日は、そんな50種類の動物や生き物のことわざを130個を集めてきました！

意味と共にまとめていますので、ゆっくりご覧ください～。

動物が入ることわざ

「犬」が入ることわざ・慣用句

犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)

犬に論語(いぬにろんご)

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)

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犬に負けるなと言われると辛いものがあります（笑）。

犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)

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いろはかるた（江戸）で有名なので知ってはいたのですが、これもことわざだったのですね。

飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)

犬猿の仲(けんえんのなか)

犬馬の労(けんばのろう)

夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)

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何でも食べる犬でさえ、夫婦喧嘩は見向きもしないという意味ですね。

「猫」が入ることわざ・慣用句

猫に鰹節(ねこにかつおぶし)

猫に小判(ねこにこばん)

猫にまたたび(ねこにまたたび)

猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)

猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)

猫の額(ねこのひたい)

猫の目のよう(ねこのめのよう)

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

猫を追うより皿を引け(ねこをおうよりさらをひけ)

猫をかぶる(ねこをかぶる)

「鼠（ネズミ）」が入ることわざ・慣用句

窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)

大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)

「牛」が入ることわざ・慣用句

商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)

牛にひかれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)

暗がりから牛(くらがりからうし)

角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)

飯を食ってすぐ横になると牛になる(めしをくってすぐよこになるとうしになる)

「馬」が入ることわざ・慣用句

鞍上人なく鞍下馬なし(あんじょうひとなく　あんかうまなし)

生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)

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「生き馬の目を抜くような大都会」と使われることが多いですね。
都会ではウカウカしていると、他人に出し抜かれてしまうという事ですが、なんとも世知辛いことわざです。

牛を馬に乗り換える(うしをうまにのりかえる)

馬には乗ってみよ人には添うてみよ(うまにはのってみよひとにはそうてみよ)

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馬の良しあしは乗ってみないと分からず、人柄の良しあしも付き合ってみないと分からないというのが言葉そのものの意味ですね。

馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)

馬を水辺に連れて行くことはできるが水を飲ませることはできない(うまをみずべにつれていくことはできるがみずをのませることはできない)

噛む馬は終いまで噛む(かむうまはしまいまでかむ)

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずいまをいよ)

尻馬に乗る(しりうまにのる)

竹馬の友(ちくばのとも)

天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

名馬に癖あり(めいばにくせあり)

痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)

馬の背を分ける(うまのせをわける)

「鹿」が入ることわざ・慣用句

鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

「羊」がはいることわざ・慣用句

羊頭を懸けて狗肉を売る(ようとうをかけてくにくをうる)

「豚」が入ることわざ・慣用句

豚に真珠(ぶたにしんじゅ)

「猿」が入ることわざ・慣用句

木から落ちた猿(きからおちたさる)

猿も木から落ちる(さるもきからおちる)

「兎（うさぎ）」が入ることわざ・慣用句

兎の登り坂(うさぎののぼりざか)

株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)

脱兎の如し(だっとのごとし)

二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)

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二匹のウサギをおいかけても一匹も捕まえられないという意味ですね。
なんとローマの古いことわざが元でした。

「狸（たぬき）」が入ることわざ・慣用句

同じ穴の貉(おなじあなのむじな)

取らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)

「狐」が入ることわざ・慣用句

狐につままれたよう(きつねにつままれたよう)

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昔、私は「狐につつまれる」と間違って使っていました(笑)。

「虎」が入ることわざ・慣用句

騎虎の勢い(きこのいきおい)

虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)

前門の虎後門の狼(ぜんもんのとら　こうもんのおおかみ)

虎に翼(とらにつばさ)

虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)

虎の尾を踏む(とらのおをふむ)

虎は死して皮を残す(とらはししてかわをのこす)

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「人は死して名を残す」とセットのことわざですね。

張子の虎(はりこのとら)

「獅子（らいおん）」が入ることわざ・慣用句

獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)

獅子の子落とし(ししのこおとし)

「豹（ひょう）」が入ることわざ・慣用句

君子豹変する(くんしひょうへんする)

鳥が入ることわざ・慣用句

足元から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)

閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)

立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)

飛ぶ鳥を落とす勢い(とぶとりをおとすいきおい)

「鵜（う）」が入ることわざ・慣用句

鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)

鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)

「鴨」が入ることわざ・慣用句

鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをせおってくる)

「烏（カラス）」が入ることわざ・慣用句

今鳴いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)

烏合の衆(うごうのしゅう)

烏の行水(からすのぎょうずい)

権兵衛が種まきゃ烏がほじくる(ごんべえがたねまきゃからすがほじくる)

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百姓の権兵衛さんが畑に種を蒔いた後から、カラスがほじくり返す図式です。

「雉（きじ）」が入ることわざ・慣用句

雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)

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不用意な発言を戒めることわざですね。

「鷺（さぎ）」が入ることわざ・慣用句

鷺を烏(さぎをからす)

「雀（すずめ）」が入ることわざ・慣用句

雀の涙(すずめのなみだ)

雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)

門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)

「鷹（たか）」が入ることわざ・慣用句

一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)

鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)

能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

「燕（つばめ）」が入ることわざ・慣用句

燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)

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サラッといえると「かっこえー」と思われること間違いなしです(笑)。

「鶴」が入ることわざ・慣用句

鶴の一声(つるのひとこえ)

鶴は千年　亀は万年(つるはせんねん　かめはまんねん)

掃き溜めに鶴(はきだめにつる)

「鳶（とんび・とび）」が入ることわざ・慣用句

鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)

鳶に油揚げを攫われる(とんびにあぶらあげをさらわれる)

「鶏（にわとり）」が入ることわざ・慣用句

鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)

鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)

「鳩」が入ることわざ・慣用句

鳩が豆鉄砲を食ったよう(はとがまめでっぽうをくったよう)

蛙や亀などの入ることわざ・慣用句

「蛙（かえる）」が入ることわざ・慣用句

井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)

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視野の狭い人を指して、「井の中の蛙」と揶揄することもありますね。

蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)

蛙の面に水(かえるのつらにみず)

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叱られてもケロッとしている人っていますよね。
叱っている方が疲れたりして（笑）。

「亀」が入ることわざ・慣用句

亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)

月とすっぽん(つきとすっぽん)

「蛇」が入ることわざ・慣用句

鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)

蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)

蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)

蛇に睨まれた蛙のよう(へびににらまれたかえるのよう)

蛇の生殺し(へびのなまごろし)

藪をつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)

虫が入ることわざ・慣用句

一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)

飛んで火にいる夏の虫(とんでひにいるなつのむし)

「蜘蛛（くも）」が入ることわざ・慣用句

蜘蛛の子を散らす(くものこをちらす)

「蝶（ちょう）」が入ることわざ・慣用句

蝶よ花よ(ちょうよはなよ)

「蠅（はえ）」が入ることわざ・慣用句

頭の蝿を追う(あたまのはえをおう)

「蜂（はち）」が入ることわざ・慣用句

虻蜂取らず(あぶはちとらず)

泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)

魚が入ることわざ・慣用句

魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)

木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)

水魚の交わり(すいぎょのまじわり)

俎上の魚(そじょうのさかな)

逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)

「鰯（いわし）」が入ることわざ・慣用句

鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)

「鯉（こい）」が入ることわざ・慣用句

鯉の滝登り(こいのたきのぼり)

五月の鯉の吹き流し(さつきのこいのふきながし)

ごまめの歯ぎしり(ごまめのはぎしり)

「鯖（さば）」が入ることわざ・慣用句

鯖を読む(さばをよむ)

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年齢をごまかす時によく使われますね。
元々は、腐りやすい鯖（さば）を早口で数えたときに、数え間違えることが多かったことから生まれたことわざです。

「鯛（たい）」が入ることわざ・慣用句

腐っても鯛(くさってもたい)

「どじょう」が入ることわざ・慣用句

柳の下にいつもどじょうはいない(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)

その他の生き物が入ることわざ・慣用句

「海老（えび）」が入ることわざ・慣用句

海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)

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略して「えびたい」。
バレンタインで数百円の義理チョコが千円のハンカチになって返ってくるみたいな話です（例えが小さい？)。

「蛸（たこ）」が入ることわざ・慣用句

蛸は身を食う(たこはみをくう)

「蟹（かに）」が入ることわざ・慣用句

蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)

「蝸牛（かたつむり）」が入ることわざ・慣用句

蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)

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「蝸角の争い」とも言いますよ。

「蛞蝓（なめくじ）」が入ることわざ・慣用句

蛞蝓に塩(なめくじにしお)

まとめ

動物が使われていることわざは、まだまだありますが、今回は130個に絞ってご紹介いたしました。

よく知っているものもあれば、今回初めて知って、これは使えると思ったものも多かったです。

ですが、一番の収穫は、ナメクジが元は巻貝の一種で貝殻が消滅した種類と知ったことでしょうか（笑）。