春の訪れと同時に姿を見せるツバメ。
気づいた時には、そこかしこの家の玄関先の巣に、ツバメが忙しく行き来している姿が見られますよね。
ツバメの巣があると、フンの対策が大変だなぁと思いつつ、我が家にも来てくれないかしらと羨ましくもあります。
なぜなら、ツバメが巣をつくる家は縁起がいいと昔から言われるからですが、あながち迷信でもないようです。
そこで本日は、ツバメが巣をつくる家には、どんな幸運が起こるのか、詳しくお伝えしていきます。
ツバメが巣をつくる家は栄える!
ツバメは、野鳥なのに人家の玄関先に巣をつくる珍しい存在です。
また、農作物を食べる害虫をエサにする益鳥でもあります。
身近なうえに役に立つため、昔からツバメは縁起の良い鳥とされてきました。
中でも、ツバメが巣をつくる家には多くの幸運がもたらされて栄えると言われてきたのです。
ツバメが巣を作る家は
- 繁栄する⇒商売繁盛、豊作、金持ちになる
- 夫婦・家庭円満になる⇒子宝に恵まれる
- 災難が起こらない⇒火事が出ない、病人が出ない
今風に言うなら、仕事も家庭も順調。
順調な時ほど心配な災難も起こらない状態という感じでしょうか。
たしかに言うことありませんよね(笑)。
続けて、ツバメが縁起のいい鳥と言われる理由を詳しく見ていきましょう!
ツバメの巣が幸運をもたらすと喜ばれた理由
最初に種明かし(?)をしてしまうと、ツバメが巣をつくると運気が良くなるのではなく、ツバメは運気が良い家にしか巣をつくらないというのが正解のようです。
”なーんだ”となるところですが、ツバメの習性を知ると、単なる言い伝えではないかもと感じる点が多いのです。
ツバメは農作物を守る益鳥
ツバメが縁起がいいのは、害虫を食べる益鳥だからというのは、分かりやすい理由ですね。
長野県には、「ツバメが家の軒に巣をかけると豊作、かけぬと不作」という言い伝えが残されているほどです。
農薬のなかった時代、虫による農作物の収穫減はバカにならなかったのでしょう。
ツバメが巣をつくる家は運気のいい家
害虫駆除は農家限定の話ですが、ツバメの巣を歓迎したのは農家だけではありません。
ツバメが、運気の良い家を選んで巣をつくるとしか思えないことから、農家以外でもツバメの巣ができる、とても喜ばれたのです。
ツバメが巣を作る条件
- 活気のある家の玄関
- 明るくて風通しの良い場所
詳しく見ていきましょう!
ツバメは活気のある家に巣をつくる
ツバメが人家に巣をつくるのは、カラスなどの天敵に襲われないためです。
ですので、裏口には決して巣をつくりません。
人が出入りする玄関を選んで巣をつくります。
そして同じ玄関でも、人の出入りが多い玄関と少ない玄関があるなら、人の出入りが多い玄関が、より安全です。
つまり
- 来客が多い ⇒ 商売繁盛
- 家庭が明るい ⇒ 夫婦・家庭円満
が多いもの。
言いかえると、ツバメが巣をつくったから人の出入りが多くなるのではなく、ツバメが人の出入りが多い=家が栄えている・家族の仲が良い家を選んで巣を作っているのです。
(夫婦の仲が円満であれば、子宝に恵まれるのも自然の摂理ですし。)
昔の人は、そうした家を多く目にしていたのでしょう。
ツバメが巣をかけると家が繁盛するからと、巣棚を用意する風習のある地域もあったようです。
⇒ツバメの巣作りの時期はいつ?場所の条件や完成までの期間はどうなる?!
ツバメが自在カギに巣をかけると金持ちになる
自在カギとは、囲炉裏に鍋などをかけるための道具のこと。
玄関先どころか、家族が集まる囲炉裏にツバメが巣をつくる状況です。
他にも「ツバメが家の中や座敷に巣をかけると最高にめでたい」という言い伝えが宮城・石川・福岡県にあるそう。
実際にツバメが室内に巣をかけたことが多かったのでしょうか?(笑)
明るくて風通しの良い場所に巣をつくる
ツバメが巣をかける立地条件は、人の出入りの多さだけではありません。
明るくて風通しが良い場所であることも欠かせない条件です。
明るくて風通しが良い家は風水から見ても吉相。
つまり
また、ツバメが巣をつくるとフンで玄関が汚れるため、小まめに掃除をします。
これも結果的に、風水的開運術を実行していることに。
よく新築なのにツバメが巣を作ったとお困りの方がいらっしゃいますが、ツバメに気に入られるほど風水的に吉相の家ということですよね。
明るくて風通しが良い住宅は健康や衛生という観点からも合格です。
栃木や千葉県に、「ツバメが巣を作る家は病人が出ない」という言い伝えがあるのも納得ですね。
子育ての様子が人の目に見える野鳥
ツバメが人の家に巣をかけるのは、子育ての間だけ。
ヒナが巣立つと、ツバメは巣を離れて川辺などに生活の場を移していきます。
天敵を避けて安全に子育てをするために、しばし人に頼るという他の野鳥にない習性を持っているのです。
さらに言うと、ツバメは子育ての様子を人の目から隠そうとしません。
隠すどころか、自分たちの子育てを見せることで、人に守ってもらってきたと言っても言い過ぎではないかも。
海外でも、オス・メスそろって一生懸命に子育てするツバメの様子から、夫婦円満や子宝に恵まれる象徴とする地域が多いのも分かる気がしますね。
可愛いヒナが日に日に大きくなる様子を間近に見ることで、母性が育ち妊娠しやすい状況になるようです。
実際、Twitterには、家にツバメの巣が作られた年に妊娠したという報告が多数寄せられています。
ウチの両親の間には15年子供が出来ず半ばあきらめていたそうですが、ある春、家の軒先にツバメが初めて巣を作りました。ほどなく母は妊娠し翌年姉が産まれました。次の年はあらわれずその次の年にまたツバメがやってきました。その年にまた妊娠し産まれたのが自分です(続)
— 麦藁豆蔵 (@C7r6Fw4zz8jNroN) 2018年8月4日
ツバメが巣を作り始めた。
実は過去二度ツバメが巣を作り、二度とも巣立ちを確認したのだが、
そのどちらの巣立ちの年にも私は妊娠出産している。
風水とか余り気にしていなかったけど、これは当時本当に驚いた。
まさか3人目?
それはしんどいからパスしたいけど、何か良い事あるといいな。— tonomammy (@tonomammy) 2018年6月29日
スタッフの一人から妊娠報告キタ!
マジおめでとう🎉
てか、最近家の屋根にツバメが巣作りしていたから、もしかしてツバメ夫婦は前兆予告してくれたのかな?笑
ギリギリまで働いて出産後も落ち着いたら働きます!と言ってくれたのはありがたいけど、母子共に心配だから余り無理しないでくれよ〜(><)— TAKE (@take777bliss) 2018年6月9日
ツバメは危険を察知する?
動物には、自然災害などの危険を察知する予知能力があると言われます。
ツバメに関しては、火事を出すような家にはツバメは巣をつくらないと言われています。
ただし、ツバメに予知能力があるからではなく、ツバメが巣をつくるようなきちんとした家からは火事が出ないという戒めが込められています。
戒めであっても火事を持ち出すのは穏やかではありませんよね。

ツバメは衰える家には巣を作らない
実際、ツバメが巣を作らなくなった間は事業が不調だったのに、また戻ってきた年から事業が回復したという話も。
野生の動物には予知能力があるともいわれますが、ツバメの予知能力、恐るべしですね。
ツバメの巣を壊すと運が悪くなる?
さて、ここまでツバメの巣が幸運をもたらす縁起がいいものであるという話を見てきました。
しかし、ツバメのフンなど衛生面でお困りの方や、鳥が苦手という方もいらっしゃいます。
そうなると、いくら縁起が良いといわれてもツバメの巣を撤去するしかありません。
ですが縁起がいいといわれるだけに、撤去してしまうと悪影響が出るんじゃないかという心配も出てきます。
ツバメの巣は運気のよい家を選んで巣を作ります。
ツバメの巣が作られたから、運が良くなるのではありませんでしたよね。
ということは、
ただ、巣を撤去するのは巣作りの段階、ツバメが卵を産む前にしてください。
卵やヒナのいる巣を撤去すると、鳥獣保護法違反になりますので注意してくださいね。
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まとめ
ツバメは、農作物を食い荒らす虫をエサとする人間にとって役に立つ鳥として大切にされてきました。
また野鳥でありながらも、カラスなどの天敵から身を守るために、ツバメ人の家の玄関などに巣を作る珍しい鳥です。
ツバメが巣をつくる家は
- 繁栄する⇒商売繁盛、豊作、金持ちになる
- 夫婦・家庭円満になる⇒子宝に恵まれる
- 災難が起こらない⇒火事が出ない、病人が出ない
など、縁起が良いとして喜ばれてきました。
ツバメが巣を作るから運気が良くなるのではなく、ツバメが運気の良い家、活気のある家を選んで巣をつくるが正解のようです。
実際、ツバメが巣を作らなくなった途端、事業がうまくいかなくなったという話もチラホラ。
「ツバメは衰える家には巣をつくらない」という言い伝えどおり、ツバメには家の運気を読む力があるのかもしれませんね。