動物や生き物が使われていることわざは多いですが、いざとなるとなかなか思い浮かばないものですよね。
犬や猫といった身近な動物は、もちろんのこと、昔の生活に欠かせなかった馬や牛などなど。
また、意外と数が多いのは蛇。(私は大の苦手ですが・・・)
ことわざに登場する動物の種類も実にバラエティ豊かです。
本日は、そんな50種類の動物や生き物のことわざを130個を集めてきました!
意味と共にまとめていますので、ゆっくりご覧ください~。
動物が入ることわざ
「犬」が入ることわざ・慣用句
犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
- 同じく、わかりきったことを意味する「雨降る日は天気が悪い」ということわざもあります。
犬に論語(いぬにろんご)
- 犬に論語をきかせても理解できないように、いくら道理を説いても無駄なこと
ちょっと解説
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)
- 犬でもそれだけ恩を忘れないのだから、人はなおさら恩を忘れてはいけない
ちょっと解説
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)
- じっとしていればよいものを出しゃばるから痛い目に合う
- 出歩くからこそ、思いがけない幸運にも出会える
飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
- 日ごろから、目をかけて世話をしてきた相手や部下に裏切られ、思わぬ害を受ける羽目になること
犬猿の仲(けんえんのなか)
- 犬と猿のように、きわめて仲が悪い間柄にあること
犬馬の労(けんばのろう)
- 他人のために力を尽くして奔走すること
- 他人に対して尽くした自分の行為を謙遜して言う言葉
夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)
- 夫婦の間のことは夫婦にしか分からないものであり、どんなにケンカしてもすぐに仲直りをするから、放っておけばよい
「猫」が入ることわざ・慣用句
猫に鰹節(ねこにかつおぶし)
- 猫のそばに好物の鰹節をおくと危険であることから、油断できない状態のさす言葉
猫に小判(ねこにこばん)
- 猫に小判をあたえても何の価値もないことから、価値の分からないものに貴重なものをあたえても意味がないというたとえ
ちょっと解説
猫にまたたび(ねこにまたたび)
- 猫にとってのまたたびのように、非常に大好物なもののたとえ
- 大好物をあたえておけば、機嫌が良くなるといった効果があること
ちょっと解説
猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)
- そうすることが最上の策を分かっていても、いざ実行に移すとなると、引き受け手がいないほど難しいことのたとえ
ちょっと解説
猫に鈴を付ければ、近づいてくるのがすぐに分かって逃げられるが、実行するネズミがいなかったという話です。
猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
- あまりに忙しくて、一人でも多くの人出が欲しいと望む様子
猫の額(ねこのひたい)
- 土地や庭が非常に狭いたとえ
猫の目のよう(ねこのめのよう)
- 明るさによって猫の目の大きさが変わることから、物事や事情がめまぐるしく変化する様子
猫も杓子も(ねこもしゃくしも)
- だれもかれもが同じようなことをすること
猫を追うより皿を引け(ねこをおうよりさらをひけ)
- 物事は、根本を正す方が大事であるということ
ちょっと解説
猫をかぶる(ねこをかぶる)
- 本性を隠して、おとなしそうに振舞うこと
⇒ことわざと慣用句に違いはあるの?区別が曖昧になる理由を徹底解説
「鼠(ネズミ)」が入ることわざ・慣用句
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
- 弱者も追いつめられると必死になって、強者を苦しめることがある
ちょっと解説
大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
- 大変なことが起こると大騒ぎした割には、大した結果にならなかったこと
「牛」が入ることわざ・慣用句
商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)
- 商売は一気に大儲けしようとせずに、丑の涎のように細く長く切れ目なく着実に利益を積んでいかなければならない
牛にひかれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- ふとした偶然や他人の誘いから、意図せずに善いことを行ったり、良い結果を得られること
ちょっと解説
善光寺の近くにおばあさんが住んでしました。
おばあさんが布をさらしていたところ、隣の牛が角に引っかけてしましました。
走る牛を追っかけて、たどり着いたのが善光寺。
おばあさんは、日頃の不信心を反省し、それ以降、善光寺を信仰するようになりました。
九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)
- きわめて多くの中のわずかな部分であり取るに足らない小さなこと
ちょっと解説
暗がりから牛(くらがりからうし)
- 暗がりから黒い牛が出てきても気づかないことから、物の形や色の区別がはっきしりしない様子
- 動作が鈍く、はきはきしない人のこと
角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)
- 少しの欠点を直そうとして、かえってそのもの自身をだめにしてしまうこと
- 末端のどうでもいい事にこだわって、根本をだめにしてしまうことのたとえ
ちょっと解説
飯を食ってすぐ横になると牛になる(めしをくってすぐよこになるとうしになる)
- 食後、すぐに横になるという無作法を戒めた言葉
「馬」が入ることわざ・慣用句
鞍上人なく鞍下馬なし(あんじょうひとなく あんかうまなし)
- 乗り手と馬が一体であるかのように巧みに馬を乗りこなすこと
- 物事を巧みに操作することのたとえ
生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 生きている馬の目を抜き取るほど動きが素早く油断がならないこと
都会ではウカウカしていると、他人に出し抜かれてしまうという事ですが、なんとも世知辛いことわざです。
牛を馬に乗り換える(うしをうまにのりかえる)
- 遅い牛から早い馬に乗り換えるように、自分に有利で好都合なほうに切り替えること
馬には乗ってみよ人には添うてみよ(うまにはのってみよひとにはそうてみよ)
- 人や物の本当の値打ちは、簡単に分かるものではないのだから、最初から敬遠せずに経験してみることだ
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
- 馬に有難いお経を聞かせても意味がないということから、人の意見や忠告を理解できない、聞き流して分かろうとしないことの例え
馬を水辺に連れて行くことはできるが水を飲ませることはできない(うまをみずべにつれていくことはできるがみずをのませることはできない)
- 馬が水を飲むかどうかは馬次第のように、人に機会を与えても、実行するかどうかは本人のやる気次第だ
ちょっと解説
イギリスのことわざです。
噛む馬は終いまで噛む(かむうまはしまいまでかむ)
- 人に噛みつく癖のある馬は死ぬまで人に噛みつくという意味で、悪い性格や癖は簡単には直らないというたとえ
死馬の骨を買う(しばのほねをかう)
- 優秀な人材を集めるために、凡庸な人材を優遇することのたとえ
ちょっと解説
名馬を買い集めに行った死者が大金で馬の骨を買ってきました。
王様が叱ると、骨にお金を払うのだから名馬ならもっと払ってくれると噂になり、名馬を売る人が表れると答えます。
そして、そのとおりになったのでした。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずいまをいよ)
- 目的を果たすためには、その周囲にあるものから攻めてかかるのが早道である
ちょっと解説
杜甫の詩「前出塞」の一節。
尻馬に乗る(しりうまにのる)
- 深く考えずに他人の言動に便乗し軽はずみなことをすること
竹馬の友(ちくばのとも)
- 一緒に竹馬に乗って遊んだ小さい頃からの友達のこと
天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)
- 秋の過ごしやすい気候を表す言葉
ちょっと解説
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
- 人の幸不幸は、すぐに変わるので予測できないものだ
ちょっと解説
不幸だと思っていたことが幸運に繋がったり、幸運だと思っていたことが不幸をもたらすので、一喜一憂しないほうが良いという戒めでもあります。
名馬に癖あり(めいばにくせあり)
- 名馬は扱いにくい癖があるものだということから、優れた能力を持つ人は強い個性を持っていることのたとえ
痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)
- 実力のない者ほど、早く功を立てようと焦るものだということ
馬の背を分ける(うまのせをわける)
- ある地域を境に片方は雨が降り、片方は晴れているというように、隣り合っていても地域で天候に差があること
ちょっと解説
馬の背を山の稜線に例えた表現です。
「鹿」が入ることわざ・慣用句
鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)
- 一つのことに熱中していて周りをみる余裕がないこと
- 目先の利益を得ることに夢中になり道理を失うこと
「羊」がはいることわざ・慣用句
羊頭を懸けて狗肉を売る(ようとうをかけてくにくをうる)
- 見かけは立派だが、実質が伴わないことのたとえ
ちょっと解説
羊の頭を看板に出しておきながら、犬の肉を売るという意味です。
「豚」が入ることわざ・慣用句
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
- 高価なものでも価値の分からないものには何の役にも立たないことのたとえ
ちょっと解説
「猿」が入ることわざ・慣用句
木から落ちた猿(きからおちたさる)
- よりどころを失って、得意な能力や技能を発揮することが出来ず、どうしてよいかわからないことのたとえ
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
- 木登りの上手な猿でも木から落ちることがあるように、どんなに優れた名人・達人でも失敗することがあるというたとえ
ちょっと解説
「兎(うさぎ)」が入ることわざ・慣用句
兎の登り坂(うさぎののぼりざか)
- 最も得意とする場所や分野で、持ち前の実力を発揮すること
株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)
- 古い習慣を守ることにとらわれて全く進歩のないこと
- 融通の利かないことのたとえ
ちょっと解説
脱兎の如し(だっとのごとし)
- 動作の素早いことのたとえ
ちょっと解説
「孫子・九地」の故事から生まれたことわざです。
二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
- 同時に二つのことを得ようと欲張っても、どちらもうまく行かないものだ
なんとローマの古いことわざが元でした。
「狸(たぬき)」が入ることわざ・慣用句
同じ穴の貉(おなじあなのむじな)
- 無関係のように見えて、実は同類・仲間であること
ちょっと解説
取らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
- まだ捕まえてもいない狸の皮を売ることを考えるという意味で、まだ手に入らないものを期待して計画を立てること
「狐」が入ることわざ・慣用句
狐につままれたよう(きつねにつままれたよう)
- どうしてそうなったのか意外で、ただ呆れている様子
ちょっと解説
「虎」が入ることわざ・慣用句
騎虎の勢い(きこのいきおい)
- 物事に弾みがついて途中でやめられないほど勢いがあること
- 成り行きに任せること
ちょっと解説
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
- 危険を冒さなければ成功や望むものは手に入らないというたとえ
ちょっと解説
前門の虎後門の狼(ぜんもんのとら こうもんのおおかみ)
- 一つの災難を逃れたと思ったら、すぐ次の災難に見舞われること
ちょっと解説
虎に翼(とらにつばさ)
- もともと勢いがあり強いものに、さらに力を加えて勢いづかせることのたとえ
ちょっと解説
虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
- 有力者の権威をかさに着て威張るもののたとえ
虎の尾を踏む(とらのおをふむ)
- きわめて危険なことをするたとえ
虎は死して皮を残す(とらはししてかわをのこす)
- 虎が死ぬと美しい毛皮を残すように、人も後世にまで伝えられるような名誉や功績をのこすべきである
張子の虎(はりこのとら)
- 本当は弱いのに、虚勢を張って見かけを強く装う人のこと
「獅子(らいおん)」が入ることわざ・慣用句
獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)
- 仏徒でありながら仏道を害する者
- 組織の内部にいながら、組織に災いや害となる者
ちょっと解説
ライオンに寄生している虫が、ライオンを死に至らせるという意味です。
獅子の子落とし(ししのこおとし)
- 自分の子にわざと試練を与えて、その力を試すことのたとえ
ちょっと解説
「豹(ひょう)」が入ることわざ・慣用句
君子豹変する(くんしひょうへんする)
- 教養のある立派な人は、自分が間違ったと分かったら、すぐに改めて行動を変える
鳥が入ることわざ・慣用句
足元から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
- 突然、身近なところで思いもかけない事件が起こることのたとえ
ちょっと解説
閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)
- 人影がなく寂しい様子。客が来なくて商売が流行らないこと
ちょっと解説
カッコウの鳴き声が、人を呼ぶような鳴き声に聞こえることから生まれたことわざです。
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)
- 水鳥は水を濁さずに飛び立つという意味から、立ち去るときには、汚点を残したり、残る人に迷惑がかかったりしないようにすべきたということ
飛ぶ鳥を落とす勢い(とぶとりをおとすいきおい)
- 権勢が、きわめて盛んで勢いのある様子のこと
「鵜(う)」が入ることわざ・慣用句
鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
- 自分の能力もわきまえず、人のまねをしても失敗する
ちょっと解説
鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)
- 何かを探し出そうとして、鵜や鷹が狩りをする時のように鋭い目つきで辺りを見ること
「鴨」が入ることわざ・慣用句
鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをせおってくる)
- 鴨の肉と葱が揃えば、すぐに鴨鍋が出来るということから、こんなにおあつらえむきで好都合なことはない
「烏(カラス)」が入ることわざ・慣用句
今鳴いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)
- ほんの少し前まで泣いていた子供が、機嫌を直して笑うさま
烏合の衆(うごうのしゅう)
- 規律も統一もなく、寄せ集められただけの集団
ちょっと解説
烏の行水(からすのぎょうずい)
- 烏の水浴びのように、入浴時間が非常に短いこと
権兵衛が種まきゃ烏がほじくる(ごんべえがたねまきゃからすがほじくる)
- 人が苦労してやったことをそのすぐ後から台無しにすること
「雉(きじ)」が入ることわざ・慣用句
雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)
- 無用な事をしたり口にしなかったら、災難にあわなかったであろう
ちょっと解説
「鷺(さぎ)」が入ることわざ・慣用句
鷺を烏(さぎをからす)
- 白い鷺を黒いカラスだと言うという意味で、明らかに事実を違うことを強引に言いくるめることのたとえ
ちょっと解説
「雀(すずめ)」が入ることわざ・慣用句
雀の涙(すずめのなみだ)
- 小さな雀の流す涙ほどに、物や金額がごくわずかだというたとえ
雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
- 雀は死ぬまで飛び跳ねる鳥だということから、幼い時に身に付けた習慣は年をとってからは改まらないというたとえ
ちょっと解説
道楽癖が治らないということに使われていました。
門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)
- 訪れる人がなく、ひっそりとしていることのたとえ
ちょっと解説
権勢を誇った人が、退官すると訪問客が消えて、代わりに雀が門前で遊ぶようになるので、網を張って雀を捕まえることができるという意味です。
「白居易・寓意」の故事から来ています。
「鷹(たか)」が入ることわざ・慣用句
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
- 初夢で見ると縁起が良いとされるものを順番に並べた語
ちょっと解説
鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)
- 志の高い人は、どんなに困っていても不正な金品を受け取ることはしない
ちょっと解説
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
- 本当に実力や才能のある人は、普段は謙虚にしているもので、いざというときに真価を発揮するものだ
「燕(つばめ)」が入ることわざ・慣用句
燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- 志のない者や凡人には、大志をもつ人の考えや気持ちは理解できない
ちょっと解説
「鶴」が入ることわざ・慣用句
鶴の一声(つるのひとこえ)
- その場にいる多くの人を従わせる権威や権力のある人の一言
鶴は千年 亀は万年(つるはせんねん かめはまんねん)
- 鶴と亀のように、寿命が長くめでたいことを祝う言葉
掃き溜めに鶴(はきだめにつる)
- 優れたものや美しいものが、全く不釣り合いなつまらない場所に存在するということ
ちょっと解説
そうした場所に舞い降りた鶴の姿が清らかで美しいという意味です。
「鳶(とんび・とび)」が入ることわざ・慣用句
鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)
- 平凡な親から才能が優れた子どもが生まれること
鳶に油揚げを攫われる(とんびにあぶらあげをさらわれる)
- ようやく手に入れたものを、不意に横取りされて呆然とすることのたとえ
「鶏(にわとり)」が入ることわざ・慣用句
鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
- 多くの凡人の中に、一人だけ突出して優れた人物がいることのたとえ
鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
- 大きな組織でどこにいるか分からない立場でいるよりも、小さな組織であってもトップになるべきだというたとえ
「鳩」が入ることわざ・慣用句
鳩が豆鉄砲を食ったよう(はとがまめでっぽうをくったよう)
- 突然の出来事に、驚いてきょとんとしている様子
蛙や亀などの入ることわざ・慣用句
「蛙(かえる)」が入ることわざ・慣用句
井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
- 狭い世界に閉じこもっていて広い世界があることを知らない、狭い世界から得た知識で物とを判断すること
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
- 子は親の才能や性質を受け継ぐものだから、凡人の親からは平凡な個しか生まれない
- 子どもが親と同じ職業や道を選ぶこと
蛙の面に水(かえるのつらにみず)
- カエルに水をかけても平気でいる様子から、どんな仕打ちを受けても平気でいる様子
ちょっと解説
叱っている方が疲れたりして(笑)。
「亀」が入ることわざ・慣用句
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
- いざという時には、年長者が身に付けた長年の経験や知識が役に立つものだ
月とすっぽん(つきとすっぽん)
- 月とすっぽんは、どちらも丸く似ているようだが、比べられないぐらいに違うというたとえ
ちょっと解説
「蛇」が入ることわざ・慣用句
鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)
- これから先に、どんな恐ろしい事態が起こるか予想がつかないことのたとえ
蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)
- 同類のものは、お互いにその世界の事情に通じているものだ
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)
- 危険な目にあうと、その時の恐怖から必要以上に臆病になること
ちょっと解説
蛇に睨まれた蛙のよう(へびににらまれたかえるのよう)
- 強い相手や苦手な相手の前で、怖さや苦手意識から、身がすくんで動けない様子のこと
蛇の生殺し(へびのなまごろし)
- 半死半生の状態において苦しめること
- 物事の決着をつけずに中途半端な状態で苦しめること
藪をつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
- 余計なことをして、思いがけない災難にあったり、損をすること
虫が入ることわざ・慣用句
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- どんなに小さく弱い者にも、相応の意地があるものだから、侮ってはいけない
蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)
- 苦い蓼の葉を好む虫がいるように、人の好みは人それぞれであるということ
飛んで火にいる夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
- 明るさにつられて飛んできた夏の虫が火で焼け死ぬという意味から、自ら進んで危険を承知で災いに飛び込むことのたとえ
「蜘蛛(くも)」が入ることわざ・慣用句
蜘蛛の子を散らす(くものこをちらす)
- 大勢の人が一斉にパッと逃げていく様子
ちょっと解説
幼虫が孵ると、袋を破って四方に散るところから生まれたことわざです。
「蝶(ちょう)」が入ることわざ・慣用句
蝶よ花よ(ちょうよはなよ)
- 良家で娘を大切に可愛がって育てること
「蠅(はえ)」が入ることわざ・慣用句
頭の蝿を追う(あたまのはえをおう)
- 人のことを心配してあれこれ言う前に、まずは自分のことをしっかりしなさい
「蜂(はち)」が入ることわざ・慣用句
虻蜂取らず(あぶはちとらず)
- 二つの物を手に入れようと欲張ると、結局両方とも手に入らない
ちょっと解説
「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同じ意味です。
泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)
- 良くないことがあった上に、さらに風なことが続けて起こること
ちょっと解説
いろはがるた(江戸)の1枚です。
魚が入ることわざ・慣用句
魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 相手が好意を示すならば、こちらも好意を持って対応するということ
ちょっと解説
魚に水に親しむ心があれば、水もそれに応じる心を持つという意味があります。
木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
- 手段や方法を誤ると目的を達することはできない
ちょっと解説
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
- 水がなければ生きていけない魚のように、切っても切れない親密な関係のたとえ
俎上の魚(そじょうのさかな)
- まな板に乗せられて調理される鯉のように、相手のなすがままになるほか仕方がない状態のこと
- いまさらジタバタしても仕方がないと覚悟すること
逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)
- 釣り上げたのに落として逃してしまった魚は、実際よりも大きく見えるという意味で、手に入れかけて失ったものを惜しんで悔しく思う時に使う言葉
ちょっと解説
水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)
- 水があまりに清らかだと魚が住みつかないように、人も清廉潔白すぎると敬遠されて孤立するものだ
「鰯(いわし)」が入ることわざ・慣用句
鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
- イワシの頭のようなつまらないものでも、信じて拝めば有難く見える
ちょっと解説
「鯉(こい)」が入ることわざ・慣用句
鯉の滝登り(こいのたきのぼり)
- 立身出世することのたとえ
ちょっと解説
五月の鯉の吹き流し(さつきのこいのふきながし)
- 鯉のぼりのお腹の中には何もないことから、さっぱりとして心にわだかまりのないことのたとえ
ごまめの歯ぎしり(ごまめのはぎしり)
- 力のない者が、どんなに頑張ったところで、どうしようもないこと
ちょっと解説
「鯖(さば)」が入ることわざ・慣用句
鯖を読む(さばをよむ)
- 実際の数値を自分に良いように、ごまかすこと
元々は、腐りやすい鯖(さば)を早口で数えたときに、数え間違えることが多かったことから生まれたことわざです。
「鯛(たい)」が入ることわざ・慣用句
腐っても鯛(くさってもたい)
- 本当に価値のあるものは、一見悪くなったようでも、それなりの価値はあるということ
「どじょう」が入ることわざ・慣用句
柳の下にいつもどじょうはいない(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)
- 一度上手くいったからといって、同じやり方で上手くいくとは限らない
その他の生き物が入ることわざ・慣用句
「海老(えび)」が入ることわざ・慣用句
海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)
- わずかな元手や努力で、大きな利益や成果を得ること
バレンタインで数百円の義理チョコが千円のハンカチになって返ってくるみたいな話です(例えが小さい?)。
「蛸(たこ)」が入ることわざ・慣用句
蛸は身を食う(たこはみをくう)
- 蛸は空腹時に自分の足を食べるといわれることから、収入がなくて自分の財産を食いつぶすことのたとえ
「蟹(かに)」が入ることわざ・慣用句
蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)
- 人は自分の力量や分に応じた考えや行動をしたり望みを持つものだ
ちょっと解説
「蝸牛(かたつむり)」が入ることわざ・慣用句
蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)
- 狭い世界での取るに足らない小さな争いのこと
ちょっと解説
かたつむりの左の角にある国と右の角にある国が争い多くの死者を出したという寓話に由来します。
「蛞蝓(なめくじ)」が入ることわざ・慣用句
蛞蝓に塩(なめくじにしお)
- すっかりしょげてしまうこと
- 苦手な人の前で委縮してしまうこと
まとめ
動物が使われていることわざは、まだまだありますが、今回は130個に絞ってご紹介いたしました。
よく知っているものもあれば、今回初めて知って、これは使えると思ったものも多かったです。
ですが、一番の収穫は、ナメクジが元は巻貝の一種で貝殻が消滅した種類と知ったことでしょうか(笑)。
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