うんちく話

5月といえば何?!連想する言葉から行事・記念日まで総まとめ!

5月といえば、皆さんは何を連想されますか?

4月から始まった新年度で環境が変わった人にとっては、5月は、ようやく落ち着きつつある月でもありますよね。

私のように『新』とつくのは新年ぐらいしか縁のない人間(笑)にとっては、やはり5月は待ちに待ったゴールデンウィークの月でしょうか。

このように、5月と聞くと思い浮かべる事柄や、5月ならではの気候などがありますよね。

思い浮かべることは、人それぞれ違う事もありますし、多くの人と共通している事もあります。

そこで本日は、「5月といえば」から連想する事柄や行事・記念日などを総まとめでお届けします!

5月といえば○○!

5月といえばtop
詳しい説明は後にゆずるとして、まずは“5月といえば○○”に入る言葉や事柄をずらーと上げたいとおもいます。

なお、単に紹介しても面白くないので、過去5年に新聞各紙に掲載された回数が多い順にランキング形式でご紹介しますね。(え?それも大して面白くない?)

順位5月から連想する○○掲載回数
1位大型連休(ゴールデンウイーク含む)68,704
2位母の日14,391
3位こどもの日6,943
4位憲法記念日6,827
5位菖蒲6,123
6位端午の節句5,704
7位メーデー5,573
8位潮干狩り2,783
9位五月晴れ1,206
10位愛鳥週間1,046

日経テレコン過去5年間(2014/3/10~2019/3/9)の全国80紙の記事から検索

やはり1位は、ダントツでゴールデンウィークでしたね!

ただ掲載回数68,704回のうち、ゴールデンウィークは29,126回なのに対して大型連休が39,578回なのです。

新聞誌上でゴールデンウィークの方が多いのには、ちゃんと理由がありますので、興味のある方はこちらの記事をご覧ください~。

ゴールデンウィークは映画の宣伝用語だった?!

意外というか、新聞の記事になった多さなので仕方ないっちゃ仕方ないのですが、7位がメーデーだったこと。

“5月といえばメーデー”と答える人は、まず一定年齢上でしょうし、その中でも特定の方たちに絞られるような気がします。

では、続けて5月といえばから思い浮かぶ行事や記念日などを詳しくお伝えしていきますね。

5月とはこんな月です

今でこそ、月は1月から順番に12月まで数字がついていますが、昔は月ごとに呼び名がありました。

5月の呼び名は、皐月または早月(さつき)

五月と書いて、“さつき”と読ませるときもありますが、“さつき”の“さ”そのものが田植えを意味する古語。

早苗(さなえ)を植える月、早苗月を略して田植えの時期である5月を皐月と呼んでいました。

英語では5月をMayと言いますが、こちらもローマ神話の豊穣の女神Maius(マイアス)を語源としているそうですよ。

日本はお米、西洋は大麦という違いはありますが、5月がともに農業に関連しているのは興味深いですね。

それでは、次は5月の暦について見ていきましょう。

5月の暦(こよみ)と祝日

暦と書くと、日づけ・カレンダーというよりも、今も生活の中に根付いている区切りや風習にちかい印象が出てきますよね。

暦・風習と同じように、生活に密接なかかわりのある祝日と合わせてお伝えしてきますね。

立夏

毎年5月5日ごろは、立夏にあたり暦の上ではこの日からが始まります。

確かに、陽射しもかなり強くなり、晴れた日にはすっかり初夏の陽気を感じますよね。

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端午の節句

5月5日は端午の節句

すっかりお馴染みの男の子の健やかな成長を願う節句ですよね。

ところが、本来は端午の節句は女性の節句でした。

端午の節句が生まれた中国では、5月は1年で最も穢れやすい毒月とされており、菖蒲など香りの強い草には邪気を祓う力があると信じられていました。

さらに5月は田植えの時期。

田植えをする上で欠かせなかったのが女性の存在です。

端午の節句には、邪気を祓う菖蒲を葺いた小屋に女性だけが集まって過ごしたといいます。

そのため、端午の節句は菖蒲の節句ともいわれるのですが、日本では菖蒲と尚武(武道・武勇を重んじる)が“しょうぶ”と同じ読みであることから、徐々に男子の成長を祝い健康を祈る日に変わっていったのでした。

あわせて端午の節句につきものとなったのが、五月人形や武者人形、そしてこいのぼり。

いずれも男子の成長と健康を願って飾られるようになりました。

金太郎鯉に乗る

鯉のぼり
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八十八夜

立春から数えて88日目八十八夜といい、毎年5月2日ごろにあたります。

茶摘み歌もあるように、新茶のシーズン。八十八夜の時期に摘んだ新茶は、長寿の薬として、たいそう珍重されました。

八十八夜・新茶

祝日

5月には、ゴールデンウィークの後半を担う3日の祝日がありますね。

ここでは、「国民の祝日に関する法律」で定められている祝日の意味も一緒にご紹介しましょう!

  • 5月3日 憲法記念日
  • 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

  • 5月4日 みどりの日
  • 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

  • 5月5日こどもの日
  • こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

私が子供の頃は、5月4日は平日でしたし、土曜日もしっかり学校がありました。

5月4日が日曜日に当たらない限り3連休なんて無くて、飛び石連休という言葉が生きていた時代ですね。

ちなみに5月4日に登校した最後の世代は1978年度生まれの人たち。

5月4日が現在の「みどりの日」になったのは2007年からですが、1988年には「国民の祝日」として平日ではなくなりました。

5月の行事

母の日

5月の第2日曜日は、性別・年齢を問わずに大事なイベントの一つ、母の日です。

母の日が始まったのは、20世紀初めのアメリカです。

母を亡くしたアンナ・ジャービスという少女が、1907年に母をしのんだ記念会を教会で開き、亡き母の好きだった花・白いカーネーションを参列者に配ったのです。

アンナの母を思う気持ちに感動者した人々が、自分たちも母に感謝しようと、翌年1908年5月10日から白いカーネーションに感謝を込めて母に贈るようになったのが、母の日の始まりです。

日本では、戦前までは昭和皇后の誕生日である3月6日を母の日としていましたが、戦後はアメリカと同じく5月の第2日曜日に行うようになりました。

母の日

メーデー

5月1日は、労働者が団結して権利を主張する日、メーデーです。

メーデーの始まりは、1888年にアメリカで行われた「8時間労働制」を要求するストライクにあります。

今でこそ8時間労働は当たり前となりましたが、当時は12~14時間労働がまかり通っていたのですね。

国際的にもメーデーは労働者の祭典とされていて、80ヶ国を超える国ではメーデーは祝日となっています。

日本でも1920年に初めてメーデーが開催されましたが、経済と社会情勢の安定した最近では、労働者の親睦を図る祭典に変わりつつあります。

では、続けて5月の記念日を目いっぱい(笑)お伝えしていきますね。

以前から記念日だった日や、最近記念日になった日もあって、こちらもなかなか面白いですよ。

5月の記念日

日にち記念日由来
5月1日扇の日京都扇子団扇商工協同組合が1990年に制定。源氏物語の光源氏が女性に扇を贈っていることから、「5・1(こい=恋)」という語呂合わせでこの日が選ばれました。
5月2日郵便貯金創業日1875年の5月2日に、日本で初となる郵便局が東京と横浜の計19か所に開設されました。
5月4日植物園の日公益財団法人日本植物園協会が2007年に、植物園の社会的な重要性を知ってもらうために「みどりの日」を「植物園の日」と定めました。
5月6日コロッケの日香川県の冷凍食品メーカー「味のちぬや」さんが「5・6(ころっけ)」と読む語呂合わせから定め、日本記念日協会に認定されました。
5月7日コナモンの日日本コナモン協会が2003年に定めました。
5月8日ゴーヤの日沖縄県とJA・沖縄経済連が、ゴーヤの認知度アップと消費拡大を願って1997年に定めました。「5・8(ゴーヤ)」という語呂合わせと、この時期からゴーヤが旬を迎えることにちなみます。
5月9日アイスクリームの日社団法人アイスクリーム協会がアイスクリームの消費拡大を願って、1964年の東京オリンピックの年の5月9日に記念事業を開催したことから、アイスクリームの日に定められました。
5月12日看護の日「近代看護教育の生みの親」とされるナイチンゲールの誕生日にちなんで、1990年に厚生労働省が定めました。
5月15日ヨーグルトの日健康食品としてのヨーグルトを世に広く紹介したロシアの生物学者メチニコフの誕生日を記念して株式会社明治が定めました。
5月16日旅の日日本の旅ペンクラブが1988年に、松尾芭蕉が奥の細見に旅立ったこの日を記念して定めました。
5月18日ことばの日「5・18(ことば)」という語呂から、5月18日はことばの日とされていますが、誰が提唱したのか不明とされる記念日です。
5月21日日本で最初の小学校が開校した日1869年に京都で日本初の小学校が開校した日です。
5月24日伊達巻の日卵料理のメーカー株式会社せんにちが、伊達政宗の命日であるこの日を伊達巻の日と定めました。
5月27日小松菜の日小松菜を生産する株式会社しものファームが、「こ(5)まつ(2)な(7)」の語呂合わせからこの日を小松菜の日に定めました。
5月28日ゴルフ記念日1927年5月28日に第1回全日本オープンゴルフ選手権大会が開催されたことを記念して、スポーツ用品ミズノの直営店エスポートミズノが1994年に定めました。
5月29日こんにゃくの日全国こんにゃく協同組合連合会が、「5・29(こんにゃく)」という語呂と、種イモの植え付けが5月にあることから定めました。
呉服の日和装問屋ウライが、「5・29(ごふく)」という語呂から申請し、2017年に日本記念日協会に認定されました。
5月31日世界禁煙デーWHO(世界保健機構)が1988年に定めました。世界各国で、たばこによる健康被害の理解を深める日とされています。

色んな記念日がありますね~。そのうち、毎日、記念日になるかもしれませんね!(笑)

では、最後に各地で開かれる主なお祭りとイベントを見ていきましょう。

各地で開かれるお祭り・イベント

5月の花・ハナミズキ
5月は気候も良く、各地で神社のお祭りの多い時期です。また、ゴールデンウィークに合わせたイベントやフェスティバルも盛りだくさん!

北海道から順番に主なお祭り・イベントをご紹介しますね。

北海道

  • 箱館五稜郭祭
  • 毎年5月下旬の土日に、戊辰戦争があった五稜郭の歴史を伝えることを目的に開催されるお祭り。
    官軍・旧幕府軍に扮した人々が街中を歩くパレードや、五稜郭明け渡しを再現した「開城セレモニー」が見どころ。

  • さっぽろライラックまつり
  • ライラックの開花にあわせて、5月下旬から6月初旬にかけて、約400本のライラックが植わっている大通り公園周辺で開催される。

東北

  • 弘前さくらまつり
  • 4月下旬からゴールデンウィークにかけて、青森県弘前市弘前公園で開催される桜まつり。
    日本でも屈指の桜の名所として知られ、弘前四大祭りの一つ。
    弘前さくらまつり

  • 藤原まつり
  • 5月1日~5日に中尊寺や毛越寺で、奥州藤原4代の法要がもたれ、稚児行列が出る。
    3日にある「源義経公東間下り行列」は、タレントが藤原秀衡や義経に扮することから人気を集めている。

関東

  • こいのぼりの里まつり
  • 群馬県館林市で、3月末からゴールデンウィーク明けまで開催される。
    鶴生田川、近藤沼公園、つつじヶ丘パークイン、茂林寺川の4会場で6000匹を超えるこいのぼりが空を泳ぐ。

  • 日立風流物
  • 茨城県日立市の新峰神社で、5月3日から5日にかけて行われる。
    市内の4つの町から1台ずつからくり仕掛けのある大型の山車が出され、お囃子に合わせて操り人形芝居を披露する。
    2009年にユネスコ重要無形民俗文化財に指定された。

  • 三社祭
  • 5月の第3金曜日から日曜日に行われる東京・浅草神社の例大祭。
    100基を超す神輿が練り歩く勇壮な姿が見もの。

  • 神田祭
  • 江戸の守り神、神田明神のお祭り。
    2年に一度(奇数年)、5月15日に一番近い土日に開催される。江戸三大祭りの一つ。

中部

  • 青柏祭
  • 石川県七尾市にある大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)の例大祭で、毎年5月3~5日にある。
    歌舞伎の場面をあしらった日本でも最大級の山車「でか山」の曳山が祭のクライマックス。国の重要無形民俗文化財に指定されている。

  • 浜松まつり
  • 5月3~5日に浜松で開かれる。
    長男の誕生を祝う『初祝い』で行われる初凧揚げが発展した祭。
    昼は町内対抗の凧合戦や糸切り合戦、夜は御殿屋台の引き回しが見ものとなる。

  • 葵祭
  • 5月15日にある上賀茂神社下鴨神社の例祭。
    6世紀の半ばに欽明天皇が両神社に勅使を送って、五穀豊穣を祈願したのが始まり。京都三大祭の一つで最も歴史がある。

    葵祭
    photo by 京都フリー写真素材

  • 今井町並み散歩
  • 5月の第2土曜日から第3日曜日にかけて、奈良県橿原市で行われる。
    重要伝統的建造物保存地区に指定されている今井町で、重要文化財の公開、今井六斎市、茶行列や、各種コンサートやフリーマーケットが町のあちこちで開かれる。

中国

  • 葵祭ひろしまフラワーフェスティバル
  • 5月5~5日に広島市の平和大通りとその周辺で行われるお祭り。
    花車パレードや「きんさいYOSAKOI」など様々なイベントが期間中開催される。毎年100~150萬人を動員し、博多どんたくと並んでゴールデンウィーク中、人出の多いイベントに名を連ねる。

九州

  • 葵祭博多どんたく
  • 5月3~4日に福岡市であるお祭り。
    1179年に始まったといわれ、オランダ語で休日を意味するzondag(ぞんたーく)が名前の由来。
    市民パレードや花自動車の運行など、ゴールデンウィークで最高の人出を誇るイベント。

  • 葵祭有田陶器市
  • 焼き物の町・佐賀県有田市で4月29日から5月5日に開かれる陶器の売り出し市。

有田陶器市

本当に5月は、各地でお祭りやイベントが多いですね!それに、無形文化財に登録されている伝統あるお祭りも多くて、一度行ってみたくなりました。

まとめ

5月といえば、多くの人が連想するのは、ゴールデンウィークや母の日、端午の節句など。

新聞で過去5年に取り上げられた中では、大型連休、ゴールデンウィークが、一番件数が多いという結果でした。

次いで労働者の権利を主張する日・メーデー、憲法記念日、子供の日・端午の節句、母の日と続きます。

暦の上では、5月5日ごろの立夏から夏が始まります。また5月2日ごろは、茶摘みの時期として知られる八十八夜にあたります。

気候も良い時期で大型連休もあるため、各地でお祭りが多いのも5月ならでは。梅雨入り前の爽やかな気候を満喫しにお出かけされてはいかがでしょうか。

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