学校を卒業して、会社に入って、初めての夏。「暑気払いやるよ」と声かけられて、”こんな飲み会あるんだ”と驚いた人も多いのではないでしょうか。
暑気払いは、冷房なんかなかった時代、暑さに負けないよう行われていた暑さ除けの方法のことです。
代表的なものとしては、行水をするとか、体を冷やす効果があるものを食べるなど。
それが転じて、暑さに負けないよう元気づけに行うことになり、夏場の飲み会として定着したものです。
そんな由来はともかく、いつ回ってくるとも分からないのが、飲み会の幹事ですよね。
本日は、暑気払いの幹事に指名されたときに知っておきたい暑気払いの時期や案内、乾杯の挨拶についてお伝えしていきますね。
暑気払いの時期
暑気というだけに、暑気払いは暑い時期に行うものです。
言い換えると、それ以外の決まりは何もありません(笑)。
ですので、暑くなりはじめる梅雨明け前の6月下旬から、まだ残暑が厳しい9月上旬までであれば、暑気払いとしても間違いではありません。
ただ、会社の暑気払いは梅雨明けからお盆前までと、もう少し期間を絞って考えたほうが良いでしょう。
なぜかというと、まだまだ暑さが続くというタイミングで行うことで「暑さに負けないよう頑張ろう!」という意味合いもあるからなのですね。
それが8月後半や9月上旬に暑気払いとなると、あと少しで涼しくなりますから、そこまで頑張る必要が消えちゃうわけです(笑)。
また、私のいた会社では、夏の賞与支給のタイミングに合わせて暑気払いを開くことも多かったです。
ボーナスの出たタイミングだと、懐も気持ちも余裕がありますし、”頑張ろう!”と言われて、”はい!”という図になりやすいですものね。
この辺りは、会社によって慣例的なものもあると思います。
先輩に今までどうだったか聞いてみるか、上司にいつ頃がいいか確認するのも、幹事としてはありです。
注意点としては、日程決めから開催まで、間が短いと不評を買う恐れがあります。
お店の手配や案内を考えても、日程の調整は1~2週間前には済ませたいところ。
では、続いて暑気払いの案内について見ていきましょう。
暑気払いの案内文例
日程をお店が決まったら、幹事として次にやることは、暑気払い開催の案内メールを出すこと。
ここは、暑気払いを開催する部署の大きさ、役員参加の有無、会社の文化によって、どこまでフォーマルにするかが変わってきます。
いずれも、必ず記載しないといけない事項は3つです。
- 開催の日時
- 開催する場所
- 会費
社内に送る案内メールの文例をご紹介しましょう。
暑気払い案内メールの文例
梅雨も明け、本格的な夏がやってまいりました。
この暑さを乗り切るべく、○○部恒例の暑気払いを開催いたします。
ご多忙の折とは存じますが、今年の後半に向けて英気を養うべく、皆様と楽しいひと時を過ごすことができればと存じます。
ぜひご参加のほど、よろしくお願いいたします。
日時:7月〇日(金)19時より
場所:△ガーデン(https://sankakugarden.com/)
会費:3,000円
○○部 山田太郎
mail:******@marusya.co.jp
内線:122-2222
続いて暑気払い当日の乾杯と締めの挨拶です。
暑気払いの乾杯挨拶
さて、暑気払いの当日です。
乾杯と締めくくりの仕切りは、幹事の役割の一つですね。
どちらも
- 上司が乾杯の発声(幹事は司会役)
- 上司の挨拶のあと幹事が乾杯の発声
- 幹事の乾杯の発声だけ
というパターンがあるかと思います。
乾杯と締めくくりの挨拶に分けて見ていきましょう。
乾杯の挨拶、何話す?
ほとんどの場合、会社や上司からすると、幹事を任せるということは、”仕切り”と人前で話す経験をしてもらうという目的も兼ねています。
上司が何らかの話をしたとしても、乾杯の発声は幹事と思っておいた方が良いですね。
では、乾杯の挨拶を用意するポイントです。
ポイント
- 暑気払い出席への感謝
- 1年の後半に向けての決意
- 楽しい時間を過ごしましょうという呼びかけ
暑気払いが、会社の半期や四半期決算時期に近い場合、特に2つ目の”決意”は、それまでの振り返りとともにあった方がいいです。
ただし!お酒と食べ物を前にした長い挨拶は嫌われます。(皆さんも経験ありますよね?)
とにかく、必要なことを簡潔にまとめること。これが最大のポイントかもしれません(笑)。
暑気払いの乾杯挨拶
先ほど、部長から部門目標についてのお話がありましたが、個人的には、下期は、上期に未達に終わった○○をぜひ達成したいと思います!
では、これから短い時間ではありますが、大いに飲んで食べて、元気に夏を乗り切る英気を養いましょう!
カンパーイ!
締めくくりの挨拶はあっさりと
楽しい時間はあっという間にすぎるものです。
飲み会の終了を知らせて会計を済ませて、ようやく幹事の役割も終了です。
もうこの頃になると、場も緩み切っていますから、その場で立つか、前に出て、場の注目を集めなければなりません。
そして、締めくくりの挨拶ですが、このときも乾杯同様、上役の一言をもらうケースがあります。
ただ、上役の一言があってもなくても、幹事として締めくくりの挨拶は次のような簡単なものでOKです。
暑気払い締めの挨拶
暑気払いは、ここでいったんお開きとなります。
厳しい暑さが続きますが、夏バテせずに、明日から頑張っていきましょう!
全社的な暑気払いだと、ここで一本締め、もしくは万歳三唱という運びもありえます。
今までがどうだったか、しっかり調べておきたいところですね。
一本締めとは?それって実は一本締めではなく一丁締めかもしれませんよ
会社の式典などの最後に、一本締めが入ることがありますよね。 一本締めも学生時代にはなかなか経験することが少ないですから、社会に出て初めてという人も多いのではないでしょうか。 私もそうした一人でしたが、 ...
まとめ
多くの会社で、暑さに負けないための元気づけのイベントとして暑気払いの飲み会が催されます。
暑気払いは、暑い時期に行うもので、いつからいつまでに開かないといけないといった時期の決まりはありません。
最も長く期間をとるなら、暑くなりはじめる梅雨明け前の6月下旬から、まだ残暑が厳しい9月上旬までとなります。
ただし、会社などでは、暑さが続く梅雨明けからお盆前までが、一般的な暑気払いの期間です。
暑気払いの幹事が回ってきたら、今までがどうだったか、上司がいつ頃と考えているか、確認の上で暑気払いの1~2週間前には日程やお店を決めるようにします。
日程とお店など詳細が決まれば、次は暑気払いの開催メールを参加者に送らなければいけません。
暑気払いの案内に必須の3項目
- 開催の日時
- 開催する場所
- 会費
そして、暑気払い当日、幹事役として乾杯の発声をするようなら
- 暑気払い出席への感謝
- 1年の後半に向けての決意
- 楽しい時間を過ごしましょうという呼びかけ
を短くまとめて用意しておくと慌てなくて済みます。
締めくくりの挨拶は、さらにシンプルで、次のような内容でOKです。
暑気払い締めの挨拶
暑気払いは、ここでいったんお開きとなります。
厳しい暑さが続きますが、夏バテせずに、明日から頑張っていきましょう!
たかが飲み会、されど飲み会。
首尾よく幹事を務めてくださいね!
「宴もたけなわ」ってどういう意味?由緒正しい言葉と分かって驚くよ
飲み会や宴会を締める言葉といえば、「宴もたけなわではございますが」。 学生のコンパや飲み会では、ほぼ登場しませんが、会社の飲み会では判を押したように毎度出てきます(笑)。 そういうもんだと思っていれば ...