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七夕飾りの意味!短冊の色の意味と願い事もそろえるといいよ!

色紙で飾り物を折って短冊に願い事を書いてと、七夕飾りは子供時代の楽しい思い出という方多いのではないでしょうか。

だからこそ、七夕にはお子さんと一緒に笹飾りを作りたいですよね。

でも、ちょっと待ってください。七夕飾りの一つ一つ、さらには短冊の色にも意味があるってご存知ですか?

本日は、そんな七夕飾りと短冊の色の意味についてお届けしますね。

七夕飾りや色の意味を知ると、今までとは違った気持ちで七夕飾りを作ることができるようになるかも?!

七夕飾りの意味

七夕飾りの意味top
七夕といえば、誰もが知っているのは織姫と彦星の伝説ですよね。

この伝説は、古代中国で生まれたものです。

そして、笹飾りは織姫にあやかって裁縫や習字の上達を願った古代中国の行事に由来します。

実は、七夕の笹飾りも江戸時代に広まった当初は、女子の裁縫や習字の上達を願うものでした。

それが、徐々に拡大解釈されて、そのほかの願い事を託した飾り物を笹に吊るすようになったのです。

では、ここで笹飾りの意味をご覧いただきましょう。

笹飾り意味
短冊 宮中で、梶の葉に書の上達を願って和歌を書いていたものを真似た飾りです。
習字や裁縫、機織りの上達を織姫に願うために吊るしていました。
短冊の色について詳しくはこちら
吹き流し 紙風船もしくは薬玉に貼り付ける5色の紙は、織姫の織り糸を表した飾りです。
織姫のように機織りが上手になることを願う意味がありました。
紙衣(かみこ) 神衣とも書くことがある紙の人形飾り。
裁縫が上達し、着るものに困らないようにという願いと、災いを人形に移す人形(ひとがた)の意味があります。
網飾り 漁師が魚をとる網を模したもので、豊作と豊漁を願って飾るようになりました。
くずかご 整理整頓という意味で、物が大事に出来る・節約上手になれるようにと願う飾り物です。
財布・巾着 お金持ちになりたい!という願いを込める飾り物です。
折り鶴 鶴は古くから長寿のシンボル。
家族の長寿を願うという意味があります。

七夕の飾り

最初の短冊・吹き流し・紙衣までは、七夕本来の願い事に関連する飾り物でしたが、それ以外は裁縫・習字とは全く関係がありませんでしたね(笑)。

ですが、昔と今では、裁縫や字が上手ということの重さが違っていますから仕方ないことかなと思います。

さすがに、「何々が欲しいです!」というような願い事は、織姫様も天の川で苦笑いされているかもしれませんけど・・・(笑)。

ではでは、気を取り直して、短冊の色の意味を続いて見ていきましょう。

短冊の色にも意味がある!

五色の幕
中国から七夕が伝わったのは奈良時代のこと。

最初は、庶民は全く関係がなく、貴族たちが書の上達を願う星祭として宮中で催されていました。

書の上達を願うために貴族が用いていたのが、

  • 神聖な木である梶の葉
  • 里芋にたまった夜露で墨をする

です。

夜露は天の川のしずくと考えられていたのだとか。何ともロマンティックな話ですよね。

この習慣を江戸時代の庶民がまねたものが短冊飾りで、梶の葉の代わりに使われたのが五行説にちなんだ5色の紙です。

五行説は、古代中国の思想で、万物は木・火・土・金・水の5つから構成されているという考え方。

短冊の5色もそれぞれ五行説の物質に対応しており、5色がそろうと魔よけの力を持つとされます。

青(緑)黒(紫)

この5色は、お寺や神社の幕やお祝儀袋の線、鯉のぼりの吹き流しなどに使われており、気づいていないだけでけっこう馴染み深いものなのです。

お寺

五色には、さらに深い意味もあり、色の意味とあった願い事を書くと良いとされます。

五色五行説意味
青(緑)仁(じん)。人と自分を愛し、大切にする思いやること。
礼(れい)。周囲の人に敬意をもって接すること。
信(しん)。行いと心が一致していて嘘がないこと。
義(ぎ)。人として正しい行いをすること。
黒(紫)智(ち)。物事の善悪を正しく判断する知恵のこと。

たとえば、お子さんの「成績が良くなりますように」という願い事であれば、黒色か紫色の短冊に書くようにするといいですよね。

笹を使うことにも意味がある!

七夕飾り
さて、ここでは、そもそもどうして七夕飾りが笹なのかを見ていきましょう。

笹飾りが広がったのは江戸時代ですが、笹が選ばれた理由は、夏越の祓でくぐる茅の輪が2本の笹竹の間に設置されていたからなのです。

さらに辿ると、笹は古来より神様が宿る依り代として神事に用いられてきました。

笹が神事に使われていた理由

  • 天に向かって真っすぐ伸びる姿
  • 繁殖力がある
  • 風雪に強く折れない

これらの笹竹の特性と、笹の葉のすれあうサラサラという音が神様を招くものと信じられていたのです。

ちなみに、笹と竹は正確には違う植物なのですが、七夕飾りにはどちらを使っても問題ありません。

手に入りやすい方でOKですよ。

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まとめ

七夕の笹飾りには、短冊の他にいろいろな飾り物をしますが、それぞれに次のような願い事をこめる意味があります。

  • 短冊習字や裁縫、機織りの上達を織姫に願う
  • 吹き流し機織りが上手になることを願う
  • 紙衣(かみこ) ⇒ 裁縫が上達し、着るものに困らないようにという願いと、災いを人形に移す人形(ひとがた)の意味
  • 網飾り ⇒ 豊作と豊漁を願って飾る
  • くずかご ⇒ 整理整頓という意味で、物が大事に出来る・節約上手になれるようにと願う
  • 財布・巾着 ⇒ お金に恵まれるように願う
  • 折り鶴 ⇒ 家族の長寿を願う

笹飾りは織姫にあやかって裁縫や習字の上達を願った古代中国の行事に由来しますが、徐々に拡大解釈されて、それ以外の願いごとを笹に吊るすようになったものです。

短冊は、貴族が梶の葉に書の上達を願って和歌を書いていたものを真似た飾りです。

梶の葉の代わりに使われたのが五行説にちなんだ5色の紙です。

青(緑)黒(紫)

5色が揃うと魔よけの力があると信じられており、寺社の幕などにも使われています。

また、5色には、仁・礼・信・義・智という意味があり、色の意味とあった願い事を書くと良いとされています。

子供のころは、何にも知らずに、願い事を何でも短冊に書いていましたが、織姫様も困っておられたかもしれませんね。

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