7月といえば、皆さんは何を連想されますか?
京都在住の私にとっては、7月といえば祇園祭の月です。
会社が鉾を出す町内にあったので、粽売りのお手伝いをしたのもいい思い出です。
こんな風に7月から必ず思い浮かぶことって、ありますよね。
そして、それは人によって違うこともあれば、共通することも多いものです。
そこで本日は、「7月といえば」から連想する事柄や行事・記念日などを総まとめでお届けします!
7月といえば○○!
詳しい説明は後にゆずるとして、まずは“7月といえば○○”に入る言葉や事柄をずらーと上げたいとおもいます。
なお、単に紹介しても面白くないので、過去5年に新聞各紙に掲載された回数が多い順にランキング形式でご紹介しますね。(え?それも大して面白くない?)
順位 | 7月といえば○○ | 掲載回数 |
1位 | 祇園祭 | 7,395 |
2位 | 七夕 | 5,791 |
3位 | オールスタ-ゲーム | 5,541 |
4位 | 朝顔 | 3,752 |
5位 | お中元 | 2,991 |
6位 | 梅雨明け | 2,275 |
7位 | 海開き | 2,238 |
8位 | 海の日 | 2,000 |
9位 | プール開き | 1,055 |
10位 | 土用の丑の日 | 925 |
日経テレコン過去5年間(2013/3/25~2018/3/24)の全国80紙の記事から検索
まさかの祇園祭が1位、七夕より多いとは意外でした。(といっても、7,395回のうち1,434回がローカル紙の京都新聞でしたが(笑)。)
また、夏休み・花火も掲載回数が多かったのですが、8月に集中していたためランキングから外すことにしました。
それとお中元も大健闘。
最近はお中元の習慣自体が薄れてきていると感じていたので、もっと低い順位かと思っていました。
では、こうしたランキングも踏まえつつ7月の行事や記念日などを詳しくお伝えしていきますね。
7月とはこんな月です
7月の和風月名
現在は、1月から12月まで、数字が月名に入りますが、かつては月ごとに和風の名称がありました。
和風月名
- 7月の和風月名は、文月(ふみづき)です
七夕の短冊に歌などを書いて、書道の上達を願った行事にちなんで「文披月(ふみひらづき)」が「文月」となったと言われています。
しかし、七夕は奈良時代に中国から伝わってきたものです。
時代が合わないため、稲穂が少しずつ膨らみ始める時期を意味する「穂含み月」「穂見月」が由来とも言われています。
7月の暦(こよみ)
それでは続いて7月の暦について見ていきましょう。
七夕
7月7日は、七夕です。
七夕は、季節の変わり目を祝う五節句の一つ。
誰もが子どものころに、短冊に願い事を書いて笹につるして、お星さまにお祈りした思い出があるのではないでしょうか。
七夕の始まりは、中国から伝わってきた織姫と彦星の伝説。万葉集にもすでに登場するほど、古い時代に伝わってきました。
さらに奈良時代になると、織女星に裁縫や機織り、詩歌などの上達を祈る「乞巧奠(きこうでん)」という行事が伝わり、宮中で執り行われるようになりました。
そこに、乙女が織った衣を神様に供える日本古来の神事・「棚機(たなばた)」が結びつき、「七夕(たなばた)」になったと言われています。
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土用の丑の日
7月20日ごろ、夏の土用に入ります。
土用入りした後の「土用の丑」は、鰻を食べる日として有名ですね。
江戸時代、土用の丑の日には、“う”から始まるものを食べると夏バテしないという風習がありました。
今でこそ鰻には夏のイメージがありますが、うなぎの旬は実は冬なのです。
夏になると売り上げが落ちると悩んでいた鰻屋さんのために、平賀源内が「本日丑の日」と張り紙をすればよいとアドバイスをしたところ、一気に売り上げが伸びました。
これを他の鰻屋さんも真似をするようになり、土用の丑の日は鰻を食べる日として定着したのでした。
大暑
毎年7月の21日ごろが大暑の日で、その日から約2週間が大暑の期間です。
字からも分かるように、大暑は1年で最も暑い時期を意味します。
7月の祝日
7月は、夏休みが始まる直前に海の日の祝日があります。
「国民の祝日に関する法律」
- 7月第3月曜日 海の日
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
1995年に制定された山の日に次いで新しい祝日です。
当初は、7月20日と日づけが決まっていましたが、2003年に始まったハッピーマンデー制度で第3月曜日に変わりました。
私が子どもの頃は、1学期の終業式が7月21日でした。
海の日ができた時はすでに社会人でしたが、終業式はいつになるのやろ?と心配した覚えがあります(笑)。
7月の行事
富士山の山開き
富士山には4つの登山ルートがあり、その山開きが7月に行われます。
山梨県側にある「吉田ルート」は7月1日に山開きを迎え、富士吉田市では開山祭が開かれます。
静岡県側にある残り3つの「須走ルート」「御殿場ルート」「富士宮ルート」は、気候の違いから山梨県側より少し遅れて7月10日に山開きを迎えます。
山開きの日から、9月10日の山終いまで、富士山は登山シーズンに入ります。
梅雨明け
沖縄は、本州が梅雨本番となる6月下旬には、早くも梅雨明けを迎えますが、本州の梅雨明けは7月中旬から下旬にかけて。
特に梅雨明けの近い時期には、激しい雨が降る傾向があり、最大降水量の記録が7月に集中しています。
降水量の最大記録
- 1日降水量の最大記録
- 1時間降水量の最大記録
- 10分降水量の最大記録
2011年7月19日、高知県魚梁瀬で1日に851.5mmの降水量が観測されました。
1982年7月23日、長崎県長浦岳で1時間の153mmの猛烈な雨が観測されました。(同じ1時間あたり降水量が1999年10月27日に千葉県香取でも観測されています)
2011年7月26日、新潟県室谷で10分間に50mmの猛烈な雨が観測されました。
海開き
梅雨が明けると、いよいよ夏です!夏といえば、海水浴!
かつては、7月1日に各地の海水浴場が一斉に海開きを迎えましたが、最近は7月上旬から中旬にかけて行われています。
気候の温暖な沖縄の海開きは、3月から4月にかけてですが、さらに早い海開きは小笠原諸島の父島と母島。
なんと元旦に海開きが行われています。
ですが、水着で快適に泳げるのは、さすがに5月になってからとのこと。
ちょっと安心しました(笑)。
プール開き
梅雨が明けると、いよいよ夏です!夏といえば、プール!(あれ?どっかで見たな(笑))
こちらも地域差ありますが、6月中旬から7月上旬がプール開きの時期です。
プール開きの目安は
- 水温より気温が高く
- かつ水温と気温を足して45℃もしくは50℃を超してくること
暑中見舞い
暑中見舞いは、暑い時期の相手の健康や日ごろの様子を気にかけて送る挨拶です。
8月7日ごろの立秋を過ぎると残暑見舞いになるので、「暑中見舞い」として出すなら急ぎなさいとは、よく言われますね。
暑中見舞いを出す期限(?)は決まっているのですが、いつ頃から出せばいいのかは3つの説があります。
暑中見舞いはいつから?
- 7月7日ごろの小暑の日から
- 7月中旬の梅雨明けから
- 7月20日ごろの土用の日から
せめて梅雨明け、気分的には7月下旬からがピッタリな気がしますが、皆さんはいかがでしょうか。
お中元
上半期の区切りに、お世話になった人に贈るお中元。
道教の年中行事である「中元」が起源ですが、日本古来の先祖供養が融合して生まれた習慣です。
当初は、先祖への供え物を親類縁者に配るというものでしたが、江戸時代に入りお世話になった人に贈るものに変化しました。
首都圏では7月上旬から15日ごろまで、首都圏以外の地域では7月上旬から8月15日ごろまでが、お中元を贈る時期にあたります。
お中元と贈る時期はいつ?大切なのは贈り先の地域に合わせることです!
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7月の記念日
では、続けて7月の記念日を目いっぱい(笑)お伝えしていきますね。
以前から記念日だった日や、最近記念日になった日もあって、こちらもなかなか面白いですよ。
7月1日は第1回衆議院銀選挙があった日
1890年(明治23年)に、日本発となる国政選挙・衆議院議員選挙が行われましたが、選挙権があったのは、25歳以上の男性のみ!
しかも国税15円以上を納めていた人と、かなり限定されていました。
気になるのが、15円という納税額が、現在の貨幣価値に置き換えていくらぐらいになるのか。
生活に必要なものや生活水準も激変しているので単純な比較は難しいのですが、公務員の初任給から換算すると15円は現在の30万円相当になります。
“え?30万円も納税しないと選挙権無かったの?!”と驚きですよね。
1890年の人口39百万人に対して、有権者は45万人。
国民の約1.3%の人にしか、選挙権が無かったのもうなづける話ですね。
7月1日は銀行の日
1893年(明治26年)7月1日に普通銀行に関する「銀行条例」が施行されたことを記念し、1991年に日本金融通信社が制定しました。
7月2日は1年の真ん中の日!
6月で半年と月で区切りますが、7月2日は年始から数えて183日目にあたり、ちょうど1年の真ん中の日です。
7月3日はソフトクリームの日
1951年7月3日に進駐軍のカーニバルの模擬店で、日本で初めてソフトクリームが販売されたことから、1990年に日本ソフトクリーム協議会が定めました。
7月3日は波の日
2003年に、「7.3(ナミ)」の語呂合わせから、サーフィン情報サイトを運営する株式会社サイバードが、海やサーフィンへの関心を深めることを目的に定めました。
7月5日は江戸切子の日
2008年に江戸切子協同組合が、江戸切子を知ってもらうきっかけにしたいと制定しました。江戸切子の模様の一つ、「魚子(ななこ・7/5)」の語呂から、この日が選ばれました。
7月6日は公認会計士の日
1948年7月6日に公認会計士法が制定されたのを記念して、日本公認会計士協会が定めました。
7月7日はポニーテールの日
七夕伝説の織姫がポニーテールをしていることから、日本ポニーテール協会が平成7年7月7日に定めました。
7月8日は那覇の日
「7.8(なは)」の語呂から、1999年7月8日に、市民団体が中心となって、那覇を愛する人たち自らの手で町おこしを考える日にしようとイベントを開催しました。
2004年から那覇市も趣旨に賛同し、毎年那覇市内では様々なイベントが開催されています。
7月10日は納豆の日
納豆の消費量が少ない関西で、もっと納豆を食べてもらおうと、1981年に関西納豆工業協同組合が「7.10(なっとう)」の語呂から制定しました。
1992年には、全国納豆共同組合連合会があらためて「納豆の日」とし、全国的な記念日となりました。
7月11日は世界人口デー
1987年7月11日は、世界の人口が50億人を突破した日です。
世界の人口問題に関心を深めてもらうことを目的に、1989年に国連人口基金(UNFPA)が世界人口デーを制定しました。
2017年現在、世界の人口は76億人。
同年の国連事務局経済社会局の人口部局では2055年に世界の人口は100億人を突破すると予測しています。
7月14日はゼリーの日
日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合が、フランス料理やお菓子でゼリーがよく使われることから、フランス革命のあった7月14日を「ゼリーの日」「ゼラチンの日」に制定しました。
7月19日は日本初の女性閣僚が誕生した日
1960年7月19日、第一次池田勇人内閣が組閣され、中山マサさんが厚生大臣として入閣。日本初の女性閣僚が誕生しました。
1890年の初の衆議院議員選挙で女性に選挙権が無かったことを考えると隔世の感がありますね。
7月第3土曜日は勤労青少年の日
「勤労青少年の日」は、働く若者の福祉について、関心と理解を深める日です。
「勤労青少年福祉法」に基づいて、厚生労働省が定めています。
7月27日はすいかの日
すいかの縦じま模様を網に見立てて、「7(夏)27(綱)」の語呂から、すいか愛好家たちが、もっとすいかを食べてもらいたいと定めました。
7月28日は菜っ葉の日
菜っ葉を食べて夏バテを予防することを目的に、「7.28(なつぱ)」の語呂から定められました。
7月30日は梅干しの日
“梅干しを食べると何が去る”という言い伝えから、「7(なん)30(さる)」の語呂で、2004年に和歌山県みなべ町東農園が7月30日を梅干しの日に定めました。
7月のお祭り・イベント
7月から8月にかけては、夏祭りや花火大会が各地で目白押しです!
最後に、北海道から順番に7月の主なお祭り・イベントをご紹介していきますね。
北海道
- 北海へそ祭
7月28日29日の2日間、北海道富良野市で開催される。
富良野が、地理的に北海道の中心であることから、お腹に図腹と呼ばれる顔を書いて、大きな編み笠を被って街中を練り歩くユニークなお祭り。飛び入り参加もOKだそう!
東北
- 相馬野馬追
福島県相馬市で7月の最終の土曜日から月曜日までの3日間にかけて行われる。(月末にかかる場合は1週間繰り上げて7月中に終わる日程で開催)
相馬の各地域から、500騎あまりの甲冑をまとった武者たちが町を練り歩く。甲冑競争や神旗争奪戦など、とても勇壮なお祭り。
1000年の伝統があり、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
関東
- 朝顔市
- ほおずき市
- 隅田川花火大会
東京都台東区入谷で7月6日7日に行われる。
入谷言問通りの鬼子母神側に120軒の朝顔市、向かい側には100軒の露店が連なり、期間中は歩行者天国となる。
明治時代に始まり、一時は途絶えていたものを戦後に復活。40万人が訪れる東京下町に夏を告げる風物詩。
東京都台東区浅草周辺と浅草寺境内で7月9日10日の2日間開かれ、約200店のほおずき市と約250店の露店が立つ。こちらも夏の訪れを告げる東京下町の風物詩として名高い。
7月10日は、浅草寺では、この日にお参りすると4万6千日のご利益を授かるという「四万六千日」の縁日があり、60万人の人出で賑わう。
東京都墨田区と台東区で毎年7月の最終土曜日に開催される花火大会。
江戸時代に、両国の川開きに合わせて、享保の大飢饉と疫病の死者を弔うために花火を打ち上げたのが始まり。第二次世界大戦で中断していたが、1978年から再開された。
桜橋と言問橋の間の第一会場、駒形橋と厩橋の第二会場あわせて、計2万発の花火が打ち上げられる大都会東京の花火大会。
中部
- 尾張津島天王祭
愛知県津島市で7月の第4土曜日と翌日の日曜日に開かれるお祭り。室町時代から500年続く、日本三大提灯祭でもあり日本三大川祭でもある。
提灯で飾られて「巻藁舟」が天王川を進む「宵祭」と、能の出し物をかたどった置物が飾られた「市江車」と呼ばれる6艘の船が天王川を進む「朝祭」が祭のクライマックス。
近畿
- 祇園祭
- 天神祭り
京都市で7月1日から31日まで1ヶ月をかけて行われる日本三大祭の一つ。
日本各地で疫病が流行った869年に、疫病が治まることを祈願して、神泉苑に66本(当時の国の数)の鉾を立てて祇園の神をまつったことが始まりとされる。
7月17日の動く美術館と呼ばれる山鉾巡行が祭のクライマックスだが、四条烏丸周辺が歩行者天国となる宵山も毎年約40万人の人出でごった返す。
7月24日と25日にある大阪市天満宮のお祭り。京都の祇園祭、東京神田の神田祭と並ぶ日本三大祭の一つで、津島市の尾張津島天王祭、厳島神社の管絃祭と並ぶ日本の三大川祭の1つ。
25日の夜に、提灯で飾られた約100艘の船が大川を行きかう「船渡御(ふなとぎょ)」と奉納花火が見どころ。
天神祭りは、菅原道真の命日に全国各地の天満宮で開かれるが、一般に「天神祭」というと大阪の天神祭りを指すことが多い。毎年130万人あまりの見物客がある。
中国
- 倉敷天領夏祭り
岡山県倉敷市で7月の第4土曜日に行われる倉敷最大のお祭り。(第3土曜日の年もある)
倉敷中央通りで「倉敷天領太鼓」や「代官ばやし踊り」や楽隊のパレードが見られる。
九州
- 博多祇園山笠
- 戸畑祇園大山笠
7月1日から15日にかけで、福岡市博多区櫛田神社のお祭り。
鎌倉時代に、博多で疫病が猛威をふるった際に、疫病を封じ込めるために、承天寺の開山聖一国師弁円が、町人たちの担ぐ施餓鬼棚に乗って祈祷水を町に撒いたのが始まりとされる。
福岡県北九州市の戸畑区で7月の第4土曜日を中日に前後3日間にかけて行われる。
2016年にユネスコの無形文化遺産に登録された。10mを超す「提灯山笠」が町を照らしながら練り歩く。
ちょうど夏休みの時期ですし、家族で訪れるのも良い思い出になりそうですね。
まとめ
7月といえば、多くの人が連想するのは、七夕、朝顔、お中元など。
新聞で過去5年に取り上げられた中では、祇園祭が、一番件数が多いという結果でした。
次いで七夕、オールスターゲーム、朝顔、お中元と続きます。
また7月は中旬から下旬にかけて梅雨が明けて、夏が本番を迎えます。
厳しい暑さに備えて、土用の丑の日には、うなぎを食べるというのも7月ならではですね。
子どもたちは待ちに待った夏休みも始まります。海水浴にプールにと、大いにエンジョイしてください!
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